2020年間ベスト・アルバム50(30位-21位) | …

i am so disappointed.

30. Plastic Hearts/Miley Cyrus

 

ディズニー・チャンネルで放送されていた番組のアイドル役で広く世に知られることになったポップ・スター、マイリー・サイラスだが、ライブではロック・クラシックスのカバーもよく歌っていたという。スティーヴィー・ニックス、ジョーン・ジェット、ビリー・アイドルもゲスト参加したこのアルバムには、80年代のポップ・ロック的な快感をいまどきの感じにアップデートしたようなところもあって楽しめる。

 

 
29. Inner Songs/Kelly Lee Owens
 
ウェールズ出身のエレクトロニック・ミュージシャン、ケリー・リー・オウエンズの2作目のアルバム。アンビエントな中に絶妙なポップ感覚も宿る、インテリジェントで刺激的な音楽。ジョン・ケイルをフィーチャーした楽曲もある。
 

 
28. Every Bad/Porridge Radio
 
イギリスはブライトンで結成されたインディー・ロク・バンド、ポリッジ・レディオの初めてのスタジオ録音アルバム。こういったタイプの音楽であるにもかかわらず、こんな時代にものすごくフレッシュに感じられる。インディー・ロックやニュー・ウェイヴの良質な部分を、正しく継承しながらもアップデートしているような感覚がある。今後、どのように発展していくかもひじょうに楽しみなバンドである。
 

 
27. Chromatica/Lady GaGa
 
ここしばらくちょっと違ったジャンルをやったり映画に主演して高評価を得たりもしていたレディー・ガガが久しぶりにメインストリームのポップスをやったら、やはり圧倒的だったというアルバム。アリアナ・グランデとのデュエット曲「レイン・オン・ミー」がヒットしたが、他の曲も全体的にクオリティーが高い。

 

 
26. Song For Out Daughter/Laura Marling
 
イギリスのフォーク・シンガー・ソングライター、ローラ・マーリングがデビュー・アルバムをリリースしてから12年になり、これが7作目になるが、ずっとクオリティーが高い。そして、まだ30歳ということにも驚かされる。ジョニ・ミッチェルの域にすら近づいているのではないか、と思わされる瞬間も少なくはない。
 

 
25. After Hours/The Weeknd
 
今年の上半期に大ヒットして、それからもずっと全米シングル・チャートの上位にランクインし続けている「ブライディング・ライツ」なども収録したアルバム。80年代のエレクトロ・ポップやニュー・ウェイヴからの影響も感じさせる、ダークなトーンのポップスがコロナ禍の気分にマッチしているような気もする。
 

 
24. Funkvision/西寺郷太
 
NONA REEVESの西寺郷太がリリースしたソロ・アルバム。自らのルーツであるプリンスやマイケル・ジャクソンのカバーを含むが、リスペクトに満ちた屈指の出来であり、オリジナル曲がそれらと拮抗しているというところもまたすごい。日本のポップスではあるのだが、欧米のメインストリームをも意識したと思われる志の高さに感動すら覚える。
 

 
23. Notes On A Conditional Foam/The 1975
 
大絶賛された前作の後、わりとすぐに出るといわれていたのだが、遅れに遅れてやっとリリースされたアルバム。様々なタイプの楽曲が収録され、イントロダクションはグレタ・トゥンベリのスピーチだったり、やりたいように好き勝手にやっている。その結果、アルバム全体のまとまりが削がれた印象は否めないし、もっと別のやり方があったとも思えるのだが、この過剰さも含めてこのバンドの存在は貴重だと再認識させられた。
 

 
22. Big Conspiracy/J Hus
 
イギリスの新世代ラッパー、J・ハスの2作目のアルバムは2020年の初めにリリースされ、全英アルバム・チャートで1位に輝いた。様々なジャンルの音楽を取り入れたフレッシュなサウンドのインパクトは、年末になってもずっと持続している。このジャンルの充実ぶりを象徴するアルバムでもあるように思える。
 

 
21. The Slow Rush/Tame Impala
 
オーストラリア出身の音楽プロジェクト、テーム・インパラの4作目のアルバム。ドリーミーでノスタルジックなディスコ・ミュージック的インディー・ポップというか、よく分からないのだがなんとなく心地よく、懐かしくもあるが新しいという、やはりとても良いアルバムである。