2020年改訂版クリスマス・ソング・ベスト50(20位-11位) | …

i am so disapointed.

20. Santa Claus Is Comin' To Town/Bruce Springsteen (1985)

 

邦題「サンタが街にやってくる」のブルース・スプリングスティーンによるカバー・バージョン。クラレンス・クレモンズのご陽気なサックスが、クリスマス気分を高めてくれる。

 

 

19. Blues Christmas/Elvis Presley (1957)

 

エルヴィス・プレスリーが1957年にリリースしたクリスマスアルバムに収録。日本のポップスで最も有名なクリスマスソングが歌っているように、クリスマスにはもちろん報われない恋の苦しみを味わっている者もいて、これもまたその類いの曲である。

 

 

18. I Saw Mommy Kissing Santa Claus/The Jackson 5 (1970)

 

「ママがサンタにキスをした」の邦題で知られるクリスマスソングの、ジャクソン5によるカバー・バージョン。ジャクソン5のクリスマスアルバムからは「サンタが街にやってくる」がシングル・カットされたが、ラストに収録されたこの曲がよくピックアップされている印象がある。ママがどうしてサンタにキスをしたかということについては書くだけ野暮というものだが、1987年にパール兄弟がカバーしたバージョンでのサエキけんぞうのボーカルについては、「ミュージック・マガジン」か何かのレヴューで指摘されていたように、サンタが間男であるかのようにも聴こえてきておもしろかった。

 

 

17. Do They Know It's Christmas?/Band Aid (1984)

 

ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフがエチオピアの飢饉についてのドキュメンタリー番組を観て心を痛めたことをきっかけに、友人でもあったウルトラヴォックスのミッジ・ユーロと共に企画したチャリティーシングル。デュラン・デュラン、カルチャー・クラブ、ジョージ・マイケル、スティング、ボノ、ポール・ウェラー、フィル・コリンズなど、当時のイギリスの人気アーティスト達が多数参加してレコーディングされた。当時、曲の評価そのものはそれほど高くはなかったが、いまやクリスマスの定番曲として認知されるようになっている。

 

 

16. Santa Baby/Eartha Kitt (1953)

 

女性がサンタクロースに高価なものをいろいろとねだるという、マイルドにセクシーで大人なクリスマスソング。マドンナ、カイリー・ミノーグ。テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデをはじめ、数多くのアーティストによってカバーされている。「女性上位時代」的なご時世こそがカッコいいものをいろいろと生み出し、それの逆になればなるほどダサくなるという点においても、とても素晴らしいクリスマスソングだといえる。

 

 

15. Rockin' Around The Christmas/Brenda Lee (1958)

 

「赤鼻のトナカイ」の作者としても知られるジョニー・マークスによって書かれた曲で、当時、まだ13歳で無名に近かったブレンダ・リーによって歌われている。発売当時はそれほどヒットしなかったのだが、ブレンダ・リーの知名度が上がるにつれて注目されるようになり、やがてスタンダード化したのだという。

 

 

14. River /Joni Mitchell (1971)

 

「ローリング・ストーン」誌が2020年に改訂した歴代ベスト・アルバムのリストで3位に選ばれた、ジョニ・ミッチェルのアルバム「ブルー」収録曲である。シングル・カットされたことはないが、ジョニ・ミッチェルのレパートリーの中でもひじょうに人気が高い曲である。これもまたクリスマスソングといってもけして楽しいものばかりではなく、失恋の悲しみに暮れている者に寄り添うものもあるという好例である。

 

 

13. This Christmas/Donny Hathaway (1970)

 

ゴージャスなサウンドとソフィスティケイテッドなボーカルがお洒落界隈でも好評な印象がある、定番的なクリスマスソング。クリスマスシーズンの幸せと喜びに満ちた気分がエッセンシャルに表現された、素晴らしい録音である。

 

 

12. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!/Frank Sinatra (1950)

 

1945年の暑い夏の日に書かれたというこの曲は、特にクリスマスソングではなかったようなのだが、冬をモチーフにしているということで、いまやすっかりクリスマスの定番曲として定着している。分かりやすい例だと、1988年に公開された映画「ダイ・ハード」では企業のクリスマスパーティー会場を舞台にしているが、この曲が何度も使われている。様々なアーティストによって録音されているが、ディーン・マーティンによるものと並んで有名で、ディフィニティブともいえるのが1950年のフランク・シナトラのバージョンであろう。

 

 

11. Peace On Earth/Little Drummer Boy/Bing Crosby & David Bowie (1982)

 

1977年にテレビで放送されたビング・クロスビーのクリスマス特番にデヴィッド・ボウイがゲスト出演し、デュエットした音源が1982年にリリースされ、全英シングル・チャートで最高3位のヒットを記録したもの。当時、世代も世間一般的なイメージもまったく異なるこの二人の共演は異色だったようだが、デヴィッド・ボウイは母がビング・クロスビーを好んでいたことが主な理由で出演を決めたらしく、ビング・クロスビーはデヴィッド・ボウイが一体、何者であるのかを理解していたかどうかも怪しかったという。とはいえ、このデュエットもいまやクリスマスソングの定番として親しまれている。