40. It's The Most Wonderful Time Of The Year/Andy Williams (1963)
ゴージャスなサウンドとリッチなボーカルが印象的なクリスマスソング。当初はアンディ・ウィリアムスのクリスマス・アルバムからこれとは別の曲がプロモーション用のシングルとしてカットされたらしいが、後にこの曲がスタンダード化したということである。クリスマスシーズンが一年で最高の時期であるという内容の曲で、夏には夏が大好きで他の季節などというものは来なくても一向に構わないと毎年わりと真剣に感じている私だが、この季節になるとやはりクリスマスシーズンこそが最高だなというようなあてにならなさを、今後とも大切にしながら死ぬまで生きたい。
39. Please Come Home For Christmas/Eagles (1978)
イーグルスが「ホテル・カリフォルニア」の大ヒットの翌年にリリースしたクリスマス・シングルで、ブルーズ歌手、チャールズ・ブラウンのカバーである。オールディーズ的なロッカ・バラードのウェストコースト・ロック的解釈で、邦題は「ふたりだけのクリスマス」。
38. O Tennenbaum/Vince Guaraldi (1965)
帰国子女の某女子大学生によると、アメリカのテレビではクリスマスになると毎年必ず「スヌーピーのクリスマス」が放送されて、子供たちには定番中の定番ということであった。サウンドトラックも最高なのだが、中でも「もみの木」の邦題で知られるこの曲は特に師走の感傷的な気分を感じさせて良いものである。
37. Merry Christmas (I Don't Want To Fight Tonight)/Ramones (1989)
クリスマスにはケンカをしたくないというようなタイトルの、パンク・ロックなクリスマス・ソング。パンク10周年で事態は急変し、ビートパンクSUCKERSにみんな夢中だとスチャダラパーが記録している状況は、実際のところ本当であった。
36. Step Into Christmas/Elton John (1973)
エルトン・ジョンもやはりクリスマス・シングルをリリースしていた。しかも、「黄昏のレンガ路」で勢いにノッている1973年にである。好調ぶりが伝わってくるような軽快なフィーリングがたまらなく良い。
35. 恋人がサンタクロース/松任谷由実
松任谷由実の1980年のアルバム「SURF&SNOW」に収録、1987年には映画「私をスキーに連れてって」で知名度を上げ、1991年には嘉門達夫「替え歌メドレー」で「恋人はサンコン オースマン・サンコン」と歌われていた。歌詞の内容には個人的にザ・スミス「パニック」の歌詞にあった「It says nothing me about my life」という印象でしかないが、客観的には日本のポップ・ミュージック史に残るクリスマス・ソングの一つであることは間違いない。
34. Santa Tell Me/Ariana Grande (2014)
いまをときめくアリアナ・グランデが、2014年にリリースしていたクリスマスソング。本物の愛を願うピュアなハートが健気に感じられ、ローファイなミュージック・ビデオも良い感じである。
33. Jingle Bell Rock/Bobby Helms (1957)
雑貨店などに置かれているサンタクロースが腰を振りながら踊るタイプの人形のようなものから、よく流れているイメージがある。リラクシンなホリデームードに心も躍る、「ジングル・ベル」に似ているところもある曲。ダリル・ホール&ジョン・オーツのカバーも個人的には捨てがたいが、やはりこちらのオリジナル・バージョンをチョイス。
32. ジングルガール上位時代/Tomato n'Pine (2011)
伝説の「楽曲派」アイドル・グループ、トマパイことTomato n'Pineのクリスマスソング。聖なる夜に恋人と会う女の子のロマンチックなドキドキ感を真空パックしたかのような、素晴らしい楽曲。
31. Christmas In Hollis/RUN D.M.C. (1987)
ヒップホップをメインストリームのポップ・ミュージックに押し上げた功績大のエアロスミスとのコラボレーション曲「ウォーク・ディス・ウェイ」をヒットさせた翌年、1987年にRUN D.M.C.がリリースしたクリスマスソング。ヒップホップでありながら鈴の音やスタンダードナンバーの挿入といった、いかにもクリスマスソング的な工夫がとても楽しめる曲である。