2020年改訂版クリスマス・ソング・ベスト50(50位-41位) | …

i am so disapointed.

今年もシーズンなので、「クリスマス・ソング・ベスト50」をやっていきたい。「2020年改訂版」などと新しぶってはいるものの、例年とそれほど変わらない予感でいっぱいである(というか、もちろんもうすでに知っている)。でも、やるんだよ。というわけで、レッツゴー(三匹)。

 

50. クリスマスソングを何か/KIRINJI (2014)

 

音楽通の人々から高い支持を受けているような印象がある日本のバンド、KIRINJIが2014年にリリースしたアルバム「11」の収録曲である。都会的でクリスマスムードを感じさせるサウンドとキュートなボーカル、「~ませり」というような「もろびとこぞりて」ぐらいでしか聞いたことがない言い回しを含む歌詞など、いろいろと良い。タイトルがまとっているメタな雰囲気も趣味の良い大人の音楽ファンに受けそうな気がする。

 

 

49. すてきなホリデイ/竹内まりや (2000)

 

ク~リスマスが今年もやって来る♪というわけで、ケンタッキーフライドチキンのテレビCMで2000年から流れている曲。2000年からというのはいま調べて知ったことなのだが、もう20年にもなるのか、というような気分である。4年前の今頃に長野県のケンタッキーフライドチキンに行ったことが思い出される。そういえば竹内まりやのベスト・アルバム「Expression」が12月11日からすべての定額制音楽配信サービスで配信されるらしく、それにもこの曲は入っているはずである。

 

48. Just Like Christmas/Low (1999)

 

ロウというバンド名が覚えやすくて良い。1999年、つまり20世紀末にリリースされた「クリスマス」EPからの1曲。ロウはアメリカのインディー・ロック・バンドだが、この曲はそれほど難しくはないのでとても良い。どこか、父の会社のクリスマスパーティーに招待された幼少期を思い起こさせるようなところもある。

 

 

47. 12月24日/ピチカート・ファイヴ (2000)

 

ピチカート・ファイヴのファンには良い人も多いが、とてもいけすかない人々もたまにはいる、というのはあくまできわめて個人的な感想である。とはいえ、ピチカート・ファイヴは最高。それで、そのクリスマスソングである。12月24日といえば日本武道館にRCサクセションを観に行ったことや、小岩から六本木WAVEに通っていたボン・ジョヴィファンの女の子と歌舞伎町を1時間半ぐらい歩いた末に明大前のドイツレストランのようなところに入ったことや、三軒茶屋のワンルームマンションでどんちゃん騒ぎをしていて真夜中にこっぴどく怒られたことなど、様々な思い出が走馬灯のようにめぐり、やはり生きている以上、伝説をつくり続けていかなければいけないな、と真剣なトーンで強く思うのであった。

 

 

46. SLIDE/フリッパーズ・ギター (1990)

 

フリッパーズ・ギターのシングル「LOVE TRAIN」のカップリング曲で、「an関西版」のCMソングでもあったようだが、これについてはよく知らない。「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のハウス・バージョンがイギリスでヒットしていたキャンディ・フリップに似ている、とかも言われていたような気がする。「パーフリちゃん」と実際に誰かが言っているのを聞いたことはあるが、「ツッパリ」のようなニュアンスで「フリッパリ」というのは浸透していなかった。「フリギ」という略称を、深夜のテレビ番組で萩原健太が使っているのを聞いたことがあるが、「宝島」の「VOW」に投稿した時のペンネームは「ネオ&アコ」だったような気がする。

 

 

45. Stay Another Day/East 17 (1994)

 

イギリスではクリスマスにシングル・チャートの1位であることが大きな意味を持つらしく、雑誌などを読んでいると今年のクリスマスNO.1は誰か、というような話題で盛り上がっていたりする。ブリットポップが盛り上がっていた1994年のそれは、この曲であった。イースト17はこのタイプのグループでは当時、テイク・ザットの次に人気があったのではないだろうか。クリスマスソングではないのだが、当時のクリスマスのムードを強く感じさせ、その感覚はある層の人々の間ではわりと広く共有されうるのではないか、というような気がする。

 

 

44. Hard Candy Christmas/Dolly Parton (1982)

 

ドリー・パートンのことは1981年の全米NO.1ヒット「9時から5時まで」で初めて知ったのだが、カントリー・チャートにしかランクインしなかった翌年のこの曲はその後、しばらく知らなかった。演劇のために書かれた曲らしいのだが、センチメンタルな気分が感じられ、とても良い曲である。

 

 

43. Ringing Bell/WHY@DOLL

 

WHY@DOLLには「パウダースノウ」という素晴らしいクリスマスソングであり、この「Ringing Bell」はメンバー自身も別にクリスマスソングというわけではないと明言しているのだが、タイトルにもなっている鐘のイメージや、女の子がおしゃれをして街に繰り出すような気分がクリスマスにぴったりなような気がして、もはやそうとしか聴くことができない。

 

 

42. Frosty The Snowman/Cocteau Twins (1993)

 

コクトー・ツインズというと、1980年代にニュー・ウェイヴ好きの女子大学生がケイト・ブッシュなどと一緒に聴いていたイメージ、というか実際にまあまあ仲が良かったのだが、本当はワンレングスやソバージュでボビー・ブラウンとかを聴いているタイプの女の子と仲よくなりたかった。それはそうとして、この曲が収録されたEPがリリースされたのは1993年で、小沢健二やコーネリアスやブラーやレディオヘッドが好きな岡山県出身の女子大学生の部屋でよく聴いていた記憶がある。ピチカート・ファイヴはあまりにもリミックスとかいろいろなCDを出しすぎている、と苦言のようなものを呈していた。

 

 

41. Run Rudolph Run/Chuck Berry (1958)

 

伝説的なロックンローラー、チャック・ベリーが1958年にリリースしたご機嫌なクリスマスソング。RCサクセションがリスペクトしている人として、80年代に知ったのだが、当時はPARCOのテレビCMにも出演していたような気がする。純粋に時代を超えてカッコいい。