どことなく楽しげな映像と洋楽的なサウンドにのせて歌われる歌詞は「神様 あぁ 勝ち目はない 僕はダメだよ」というもので、それがとても気に入っていた。
この頃、「Little Jの嘆き」は「ミュージックトマトJAPAN」の確かエンディングテーマか何かに使われていて、そのため私が視聴したのはそれに使われている曲のごく一部のみであった。
「ロッキング・オンJAPAN」でGREAT3を取り上げた記事で、やはりこの「Little Jの嘆き」について言及されていた。どこかにあった家が取り壊され、門だけが残されていたのであろう。この曲の歌詞の主人公は、そのもはや応える者のいないインターフォンを何度も押し続ける。そうしているうちにやがて涙がこぼれ落ちてくるわけだが、その時の感情については、「悲しいわけじゃないんだ 少し憂うつな気持ちだっただけさ」というわけである。
永遠は幻で、すべてはやがて朽ち果ててしまうとして、恋人との関係が噛み続けて味も何もしなくなっているガムに例えられるようなものになってしまうということは、けして珍しくはないのであろう。経験を積むごとに、そういうものなのだと達観にも似た境地に達することができる。
希望と絶望との落差がもたらすエネルギーの大きさは、「魔法少女まどか☆マギカ」でも重要な役割を果たしているわけだが、強い希望というものは、やがて呪いにもなりうるのだろうか。
「君が誰かに 君は誰かと 希望に 絶望に このまま狂わされたって」
そのような感情はもうすでにいにしえの幻、二度と戻り来たらぬ懐かしい記憶だと思いながらも、私にとってこの曲の魅力が色褪せたことはけして無かった。つまり、このような感情こそを生きていることの価値として捉えているところがあるのだろう。その渦中においては、キツいことこの上ないとしてもだ。