Nao☆(Negicco)「ベスト☆フレンド」について。 | …

i am so disappointed.

現役の音楽アーティストの中で新しい作品が出るのを最も楽しみにしているのは新潟を拠点とするアイドルグループ、Negiccoなのだけれど、一昨年秋の中野サンプラザ以降、ライブにもイベントにも全く行けず、ファンとしての体をほとんど成していない。

3月21日土曜日は赤坂BLITZでライブの予定があったようなのだが、新型コロナウィルスの影響で中止を余儀なくされた。それで、新潟某所からインスタライブを行ったようだが、私は仕事で観ることができず。とにかく日程が何もかも合わない。

と思いきや、その日の夜ならばまだ観られるということである。インスタグラムのストーリーとして保存されているということだろうか。インスタグラムのストーリーは一時的に保存され、視聴することが出来るのだが、すぐに消えてしまい、二度と観ることが出来ないという刹那感が最高だと思うのである。いつまでも観られるものは便利だが緊張感に欠ける。実際にはそうではないかもしれないが、少なくとも私の印象はそんな感じである。やっぱり永遠よりも刹那という感覚の方をより大切にした方が、いろいろダサくなくなるような気がするのだ。知らんけど。

とはいえ、私が大好きなNegiccoのKaedeのソロ曲「ただいまの魔法」は永遠について言及したものであり、だからこそ尊いともいえる。

昼に行われたインスタライブの映像を夜に観た。仕事が終わってから帰った自宅で、猫と遊びながらiPhoneで観た。画面上に流れるコメントで一部が隠れてしまうのだが、非表示にする方法があるのか無いのかもよく分からなかったので、脳内で無いことにするという最も手間がかからず、自分自身の鍛錬にもつながる方法を駆使して全部観た。

「土曜の夜は」「おやすみ」「くちびるにメロディ」「I LOVE YOUR LOVE」「雫の輪」「Falling  Stars」という最高のセットリスト。新潟にあるパーティー会場的でライブもできる場所からギター、ドラムス、ピアノの生演奏をバックにしたライブ演奏ということで、新しいアレンジでこれらの素晴らしい楽曲を楽しむことができた。

「土曜の夜に」は4年前に私が初めて行ったNegiccoのライブで初披露された曲で、ナイアガラ・サウンドや山下達郎に対するオマージュに溢れた大好きな曲。この年の「古町どんどん」で聴いたのも良い思い出である。「ロング・バケイション」の発売記念日でいつの間にか「大滝詠一の日」になった3月21日にこの曲が聴けるのもまた乙なもの。

「おやすみ」は2015年のシングル「ねぇバーディア」のカップリング曲で、真夜中の気分が真空パックされたかのような素晴らしい大人ポップである。この曲がリリースされた翌年の3月に私はNegiccoの音楽を遅ればせながら初めて聴いたわけだが、世の中にこんなにも素晴らしいものがあったのかと感動を覚え、過去に発表された楽曲を聴いたり映像を観たりということに興奮していた。そして、4月半ばにはNegiccoのライブやイベントがあるわけでもないのに、このグループを育んだ街を体感したいとの思いで新潟の街に初めて(スキー場にだけは行ったことがあったけれども)行った。

それでNegiccoのことがさらに好きになったのだが、そうして迎えた翌週の中野サンプラザのライブでこの曲が歌われた。Negiccoの過去の曲をいろいろ聴いていたのだが、シングルのカップリング曲だったこの曲までは手が回っていなく、この日のライブで初めて聴いた。もしかしてこれが新曲なのかと勘違いすらしていた。スクリーンに夜の新潟の風景の映像がいろいろと映し出され、そのうちのいくつかは前の週に私が訪れた場所でもあった。翌月にリリースされた「ティー・フォー・スリー」は私がこれまでの生涯で聴いたすべての中で3番目か4番目に好きなアルバムで、「おやすみ」の大人ポップ路線をさらに推し進めたようなものだが、この曲はピアノを中心としたシンプルなアレンジのバージョンが収録されていて、これもまたとても良い。

Negiccoの魅力は高い音楽性だけではなく、メンバーの素晴らしいパーソナリティーでもあるのだが、もしかするとこれらは渾然一体となったものなのではないかと思ってもいる。MCではそのナチュラルで良心的な世界観が全面的に展開されるのだが、いつも天然だなとか癒されるなという感じで見ているのが、実は実社会ではなかなか得ることが難しくもある、心が通った理想の人間関係がそこにあるのではないか、と考えたりもする。

「くちびるにメロディ」は2017年にリリースされたベスト・アルバムに初収録されたが、ライブではその前から披露されていて、動画で知ったのも春だったような気がする。時間が経つほど好きになり、本当に良い曲だなと思う。

諸事情により一昨年の秋以降、Negiccoのライブやイベントにまったく行けていなく、ファンとしての体を成していない私は昨年秋にリリースされた「I LOVE YOUR LIFE」をライブでは今回、初めて聴いた。自宅で猫と遊びながら片手に持ったiPhoneの画面で観て、Bluetoothのイヤフォンで聞いていたのだが、この曲はノリノリであり、自宅で踊りまくっていたため、猫も妻がいる部屋に逃げた。

「雫の輪」は2018年のアルバム「MY COLOR」に収録されていた曲で、やはりNegiccoが新潟に呼び寄せてくれたおかげでそうなった人生最高の夏を思い出さずにはいられない。リーダーのNao☆が朱鷺の着ぐるみのようなものを着用して陽気なポーズを取っているのをKaedeが冷めた目で見ているという最高の画像がタイムラインに流れてきたので、カッコいいなとツイートしたところ、リーダーから朱鷺メッセに来て(笑)というようなリプライをいただいたので全力で仕事を調整し、当時はなんとかすれば調整がつくレベルの環境だったため、現在のところ最後に新潟に行って、本当に良かった。結成15周年を記念した朱鷺メッセでのライブ前日に前乗りし、駅前のそばうどんという斬新なネーミングの店でコロッケそばを注文するとカウンターにNegiccoのサイン色紙があって、それだけでテンションが上がる。夜はかき忠という素晴らしく美味しい店でご機嫌な食事を済ませ、Negiccoを育んだ街ともいえる古町の商店街で行われたフリーライブに行った。当時、ナウなヤングがよく用いていた「エモい」なる言葉の意味が心から理解できたような夜であった。

ライブ当日は朝から万代バスセンターの万代そばで名物のカレーなのだが、出張だと偽装するためにスーツ姿で新潟入りしたお世話になっているファンの方と偶然に会い、それからNegiccoのラッピングバスは人気がありすぎて見るだけで乗れず、普通のバスに乗って古町商店街でDJイベント、ライブまでの間に海にも行って、浜茶屋こと海の家の女性店員がハロー!プロジェクト、中でも鞘師里保のファンということで、モーニング娘。’14がいかに素晴らしかったかについて、新潟の海水浴場にまで来て語る。

事前にあまりにはしゃぎ過ぎて、肝心の朱鷺メッセでのライブ中は本調子ではないという本末転倒ぶりだったが、それも含めて人生最高の夏だったのだが、果たしてあれを取り戻すことは死ぬまでにもう一度ぐらいは可能なのだろうか。今年は新潟の護国神社なるところで17周年を祝う会もあると発表されたのだが、その時点でスケジュールがどうにかなるような状況になっていたらいいな、とは思う。

最後の「Falling Stars」は古町をテーマにしたずっと以前から歌われている曲なのだが、素晴らしいピアノの演奏をバックにしたこのアレンジで聴くとまた新しい魅力が感じられるし、本当に良い曲だなと改めて思った。

それはそうとして、リーダーであるNao☆のソロ・シングル「ベスト☆フレンド」のミュージックビデオも公開された。仕事から帰る電車の中で視聴したのだが、まずあのカーキ色のフードが付いたタイプのコートを女性が着ているのが、私はたまらなく好きなのである。糸井重里の悪口ばかりいつも言っているので、「ほぼ日手帳」を愛用しているNao☆には後ろめたい気持ちがもちろんあるのだが、やはりこのナチュラルでありながら芯の強さが感じられる雰囲気が最高だなと思ったのであった。

SCOOBIE DOのメンバーによる作詞・作曲・編曲で、ハンドクラップ、ギターの音色が最高に心地よく、春めいた気分も感じられるポップ・ミュージック。シティ・ポップ感が感じられる楽曲に、沖縄で撮影されたというビデオには海や猫も出てきてご機嫌である。タイトルにあるように、恋人ではない最高に友達について歌われている。

NegiccoのNao☆といえば昨年、結婚することを発表し、それ以降もアイドルを続けることをファンが祝福、歓迎するということもあった。アイドルといえば一般的にはファンにとって疑似恋愛の対象であることも多く、それゆえの恋愛禁止、スキャンダルの発覚、マスメディアがストーカー集団を飼い慣らして商売、それが過熱しての性暴力という話もあるのだが、そういった状況であったり、そのあり方に一石を投じる出来事だったような気がする。

そして、この曲を聴いて感じたことは、曲そのものももちろん素晴らしいのだが、ファンにとってNegiccoというアイドルは疑似恋愛の対象である場合もあるのかもしれないが、それよりも最高の友達という位置付けがちょうど良いのではないかということである。ということで、この曲はまたしても一般的な内容について歌った曲としても素晴らしいのだが、メンバーとファンとの関係性として聴くことも出来るという、Negiccoの優れたいくつかの曲と同様の魅力を持っているようにも思える。ビデオにはNegiccoのMegu、Kaedeもカメオ出演している。