1982年11月27日付の全米トップ40で好きな10曲。 | …

i am so disappointed.

マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」がリリースされたのは、1982年11月30日である。世界中でとにかく売れまくっただけではなく、ポップ・ミュージックの歴史を変えたといっても過言ではないこのアルバムがリリースされる直前、1982年11月27日付の全米トップ40から個人的に好きな10曲を選び、カウントダウンするという、これといって特に書くべきことが思い当たらない時にやりがちなやつを、今回もやっていきたい。

 

10. PRESSURE/BILLY JOEL

 

ビリー・ジョエルのアルバム「ナイロン・カーテン」から先行シングルとしてリリースされ、全米シングル・チャートで最高20位を記録した。アルバム全体がシリアスな内容になっていて、この曲も精神的な抑圧について歌われたものである。チャートでの順位は、ビリー・ジョエルのアルバムから1曲目のシングルとしては低いものになっている。ミュージック・ビデオも混乱していて、個人的には好きなのだが、大衆がビリー・ジョエルに求めていたのはもっと単純明快なポップスだったのだということは、翌年のアルバム「イノセント・マン」の大ヒットが証明したようだ。

 

 

Nylon Curtain Nylon Curtain
753円
Amazon

 

9. THE GIRL IS MINE/MICHAEL JACKSON & PAUL McCARTNEY

 

マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」から先行シングルとしてリリースされていたのは「ビリー・ジーン」でも「今夜はビート・イット」でもなく、このポール・マッカートニーとのデュエット曲であった。アダルト・オリエンティッド曲調とサウンドで、全米シングル・チャートでは最高2位を記録した。マイケル・ジャクソンとポール・マッカートニーが、恋のさや当てをするという内容になっている。翌年にはポール・マッカートニーのアルバム「パイプス・オブ・ピース」からマイケル・ジャクソンとのデュエット曲「SAY SAY SAY」が先行シングルとしてリリースされ、全米シングル・チャートで1位を記録するが、レコーディングされたのはこちらの方が先であった。

 

 

THRILLER THRILLER
1,199円
Amazon

 

8. WHO CAN IT BE NOW?/MEN AT WORK

 

オーストラリアのロックバンド、メン・アット・ワークのデビュー・アルバム「ワーク・ソングス」からシングル・カットされ、全米シングル・チャートで1位に輝いた。サックスのフレーズとユニークなボーカルがが特徴的で、「ノックは夜中に」という邦題があらわす曲の内容はフロントマン、コリン・ヘイが当時、実生活で体験した難儀と不安感に基づくものであった。この次のシングル「ダウン・アンダー」も続けて全米シングル・チャートで1位を記録し、将来が大きく期待されていた。

 

 

Business As Usual Business As Usual
784円
Amazon

 

7. MANEATER/DARYL HALL & JOHN OATES

 

ダリル・ホール&ジョン・オーツのアルバム「H2O」からの先行シングルで、全米シングル・チャートで1位に輝いた。前年から「キッス・オン・マイ・リスト」「プライベート・アイズ」「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」に続く、2年間で4曲目の全米NO.1と、この頃のホール&オーツは絶好調であった。この曲ではモータウンのヒット曲から影響を受けたようなビートが導入されているが、アルバム全体的にソウル・ミュージック色が濃く、R&Bアルバム・チャートでもトップ10入りを果たした。

 

 

H2O H2O
1,434円
Amazon

 

6. STEPPIN' OUT/JOE JACKSON

 

イギリスのシンガー・ソングライターで、ニュー・ウェイヴ的な楽曲でブレイクしたジョー・ジャクソンのアルバム「ナイト・アンド・デイ」からシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高6位を記録した。ニューヨークの街にインスパイアされた曲で、都会の夜に繰り出すわくわく感がヴィヴィッドに描写されている。邦題は「夜の街へ」である。個人的にはオールタイム・ベストの上位に入るぐらいに大好きな曲なのだが、1982年のこの時期のヒット曲というコンセプトでランク付けするとこの順位になってしまうのがまた、不思議ではある。

 

 

Night & Day Night & Day
617円
Amazon

 

5. SEXUAL HEALING/MARVIN GAYE

 

1950年代から活動する偉大なR&Bアーティスト、マーヴィン・ゲイが長く在籍したモータウンからコロムビアに移籍して最初のアルバム「ミッドナイト・ラヴ」からの先行シングルで、全米シングル・チャートで最高3位を記録した。打ち込みのリズムに本格的なボーカルというパターンそのものが当時としては画期的でもあったが、歌われている内容が性的ヒーリングというのも印象的であった。この翌々年、マーヴィン・ゲイは実父によって射殺され、この世を去ることになる。

 

 

Midnight Love Midnight Love
597円
Amazon

 

4. THE LOOK OF LOVE/ABC

 

イギリスのニュー・ウェイヴ・バンド、ABCのデビュー・アルバム「ルック・オブ・ラヴ」からシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高18位を記録した。デュラン・デュランやカルチャー・クラブを中心とする第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンが本格化したのは翌年になってからだが、このバンドの存在も強い印象を残していた。ダンディズム溢れるきらびやかなイメージと卓越したポップ・センスが最大の魅力で、特にこの曲を収録したデビュー・アルバムは1980年代のポップスを代表する名盤のひとつとしても高く評価されることになった。

 

 

Lexicon of Love Lexicon of Love
629円
Amazon

 

3. I.G.Y. (WHAT A BEAUTIFUL WORLD)/DONALD FAGEN

 

スティーリー・ダンのメンバーであったドナルド・フェイゲンによる初のソロ・アルバムで、後にAORの名盤として評価を確立する「ナイトフライ」からの先行シングルで、全米シングル・チャートでは最高26位を記録した。音がとても良いアルバムとしても当時、話題になっていたが、ジャズからの影響を強く受けた音楽性は、当時のヒット・チャートにおいて格段に渋く、大人を感じさせるものであった。ドナルド・フェイゲンが真夜中のディスクジョッキーに扮したアルバムジャケットもカッコよく、部屋に飾って悦に入っていた。

 

 

THE NIGHT FLY THE NIGHT FLY
550円
Amazon

 

2. ROCK THE CASBAH/THE CLASH

 

ザ・クラッシュのアルバム「コンバット・ロック」からシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高8位を記録した。ザ・クラッシュはパンクロックのみならず、ポップ・ミュージック史においてひじょうに重要な役割を果たしたバンドだが、この時点では本国イギリスですらシングル・チャートで10位以内に入った曲が無く、アメリカでのこのヒットが初めてであった(1991年にイギリスで「ステイ・オア・ゴー」がリーバイスのCMに使われたことでリバイバルヒット、全英シングル・チャートで1位に輝いた)。アラブ人とユダヤ人がアルマジロに追いかけられ、車の上で踊るミュージックビデオが印象的であり、これもまた第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンとしてヒットしたような気もする。

 

 

Combat Rock Combat Rock
731円
Amazon

 

1. AFRICA/TOTO

 

TOTOのアルバム「TOTO Ⅳ~聖なる剣~」から「ロザーナ」「ホールド・ユー・バック」に続く3枚目のシングルとしてカットされ、全米シングル・チャートで1位に輝いた。AORのファンが多い日本でも当時から大人気だったが、このジャンルの宿命で、シリアスなロック・ジャーナリズムにおいては正当に評価されてこなかった印象が強い。それも近年のAOR/ヨット・ロックブームの流れで再評価され、最近ではウィーザーもカバーしていた(日本では小室哲哉のTRUE KiSS DESTiNATiONが1999年にカバーしている)。

 

 

Toto IV Toto IV
485円
Amazon