平成時代にリリースされ、聴いたことがある日本のポップ・ミュージックの中から好きな10曲を選び、ほぼ発売日順に並べていく企画の第4回目で、今回は1996年の途中からスタートである。
Little Jの嘆き/Great 3
1996年6月19日にリリースされたGreat 3のアルバム「メタル・ランチボックス」の収録曲で、8月28日にはシングルでもリリースされた。すでに取り壊され、門だけが残った家のインターホンを意味もなく押しているうちに、突然に涙がこぼれて落ちるが、悲しいわけではなくて少し憂鬱な気持ちだっただけだ、というようなセンチメンタリズムの極北とでもいうべき内容の歌を、片寄明人の甘いヴォーカルが歌う。テレビ神奈川の「ミュージックトマトJAPAN」で、ミュージック・ビデオがよく流れていた印象がある。
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METAL LUNCHBOX
6,276円
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犬と猫/中村一義
1997年1月22日にリリースされた中村一義のでビュー・シングルで、その独特の言語感覚が特に衝撃的であった。当時、いとうせいこうが大絶賛していた記憶がある他に、誰がどの媒体で書い ていたのかははっきりと覚えていないのだが、歌い出しの「どう?」をボブ・ディラン「ライク・ア・ローリング・ストーン」の「How does it feel?」と比較している文章もあったと思う。「もうだって狭いもんなぁ 同情で群れ成して否で通す(ありゃマズイよなぁ)」あたりのオリジナリティーは天才的である。
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金字塔
2,129円
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Shangri-La/電気グルーヴ
1997年3月21日にリリースされた電気グルーヴのシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高10位のヒットを記録した。当時の電気グルーヴのイメージとは異なるラヴ・ソングであり、従来のファン層以外にも広くアピールすることができた。最新型のポップ・ミュージックとして純粋に魅力的だったし、その強度はいま聴いても色褪せていない。
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A(エース)
195円
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やさしい気持ち/Chara
1997年4月23日にリリースされたCharaのシングルで、オリコン週間シングルランキングでは最高7位のヒットを記録した。前年に主演した映画「スワロウテイル」の劇中バンド、YEN TOWN BANDのヴォーカリストとして「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」を大ヒット(オリコン週間シングルランキング1位)させ、知名度を大きく上げた直後のシングルであった。ユニークなヴォーカルの魅力が存分に発揮されたラヴ・ソングで、幅広い音楽ファンから支持されていた印象がある。
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Junior Sweet
3,250円
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ECDのロンリーガール feat. K-DUB SHINE/ECD
1990年にデビューしたヒップホップ・アーティスト、ECDが1997年5月28日にリリースしたアルバム「Big Yourh」の収録曲で、ベースとなっているのは1982年にデビューしたアイドル歌手、佐東由梨のシングル「ロンリー・ガール」である。作詞・松本隆、作曲・筒美京平という当時における黄金コンビによる作品でありながら、オリコン週間シングルランキングでは最高186位と、けして大きくヒットしたわけではなかった。しかし、ECDによって新たな息吹を吹き込まれたこの曲は、いわゆる和モノDJ界のクラシックとなった。それはけして選曲の妙によるものだけではなく、当時の社会状況にこの曲のテーマがマッチしていたからでもある。1996年には「援助交際」が流行語となり、その年の12月1日にリリースされた岡村靖幸「ハレンチ」もやはりそれをテーマにしていた。
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BIG YOUTH (CCCD)
1,907円
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ENDLESS SUMMER NUDE/真心ブラザーズ
1980年代後半に「夕やけニャンニャン」の後番組として、「パラダイスGoGo!!」というのが放送されていて、その中の「勝ち抜きフォーク合戦」に出演するため、それぞれ別々のバンドで活動していた桜井秀俊と倉持陽一はTHE 真心ブラザーズ(後にTHEを取った真心ブラザーズがバンド名になる)を結成した。バブルの時代にあえてフォークソングをやるというネタ的な部分がコーナーにはあり、THE 真心ブラザーズというユニット名にも、ややパロディーっぽいノリを感じていた。フォーク時代のRCサクセションをも思わせる楽曲とパフォーマンスは別格であり、すぐに優勝し、デビューが決まった。1990年代半ばあたりからソウル・ミュージックからの影響が色濃くなり、その頃にリリースされたシングル「サマーヌード」をさらにクラブ・ミュージック寄りにしたのが、1997年7月21日にリリースされた「ENDLESS SUMMER NUDE」である。SMAPなどの楽曲を手がけた、CHOKKAKUをプロデューサーに迎えている。
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I will Survive
2,600円
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ゲット・アップ・ルーシー/ミッシェル・ガン・エレファント
日本のポップ・ミュージックがクラブ・ミュージックやR&Bの要素を取り入れ、より多様化する中で、ロックが下火になっていたかというとそんなことはなく、むしろよりコアな音楽性を追求するバンドが台頭してきてもいた。ミッシェル・ガン・エレファントの音楽をはじめて聴いた時に、まったく日本のロック・バンドらしくないというか、雑な言い方をしてしまうならば洋楽的、つまりイギリスのパブ・ロックだとかと地続きなであるように感じた。ジャンルはかなり異なっているが、フリッパーズ・ギターが日本語で歌うのをはじめて聴いた時にも近い感覚である。しかもこれがちゃんと売れてしまったことにも、驚きを禁じえなかった。AKB48のまゆゆこと渡辺麻友がお兄さんの影響で聴いていて、時々、ブログに「ミッシェル最高\(^o^)/」などと書いていたことも強く印象に残っている。
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Chicken Zombies
3,000円
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ある光/小沢健二
「僕のアーバン・ブルーズへの貢献」(プリファブ・スプラウト「クルーエル」からの引用という説が濃厚)というわけで、テレビの歌番組に出演して王子様とか言われていた頃からはやや落ち着いた1997年12月10日にリリースされたシングルで、オリコン週間シングルランキングでは最高21位を記録した。当時の、いやどの時代においても日本のヒット・チャートにランクインした曲の中では群を抜いて文学的な歌詞は、祖父である下河辺孫一に捧げられたものなのだという。アルバムには未収録で入手困難であったため、シングルには一時期かなりのプレミア価格が付けられていた(現在はサブスクリプションサービスでも聴くことができる)。
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ある光
7,800円
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揺れる体温(TYO mix)/ACO
クラブ・ミュージックやR&Bからの影響を受けた女性アーティストの活躍が1990年代後半以降は特に目立った印象があるが、ACOもまたその流れの中で支持されたアーティストであろう。この曲は1997年12月12日にシングルとしてリリースされ、TYO mixとUK mixとが存在している。ヴォーカルに漂うほどよい微熱感が魅力であり、これ以降、ドラゴン・アッシュのミリオンセラー・シングル「Greateful Days」への参加やテレビドラマの主題歌となった「悦びに咲く花」のヒットなどによって、さらに知名度を上げていった。
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Lady Soul
3,280円
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陽のあたる場所/MISIA
デビュー・シングル「つつみ込むように...」をヒットさせたMISIAが1998年5月21日にリリースしたシングルで、オリコン週間シングルランキングでは最高9位を記録した。「つつみ込むように...」はアナログレコードが先行発売された後、CDでは8センチと12センチの2フォーマットで発売されたが、このシングルはアナログの12インチ・シングルと12センチのCDシングルでのリリースとなった。当時のオリコン週間シングルランキングは8センチと12センチのシングルが別集計となっていて、このため「つつみ込むように...」は最高11位と、トップ10入りを逃していた。クラブ・ミュージックやR&Bの影響を受けた女性アーティストに対して、ディーヴァなどと呼ばれるようになるが、このタイプの音楽がメインストリームになるにあたり、MISIAが果たした役割はひじょうに大きいと思え、中でもこの曲の印象はひじょうに強い。
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Mother Father Brother Sister
2,045円
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