ウィーザー「ウィーザー(ティール・アルバム)」について。 | …

i am so disappointed.

金曜日にはいろいろなアーティストのニュー・アルバムがリリースされ、Apple Musicでも聴けるようになり、今週も聴きたいものがいくつかあったので、午前0時になるのを待っていた。すると、アメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、ウィーザーが突然にカバー・アルバムをリリースしたという情報が入ってきた。しかも、TLCの「ノー・スクラブズ」などをカバーしているという。ウィーザーといえば昨年、TOTOが1983年に全米シングル・チャートで1位を記録し、ここに来て再評価されているという「アフリカ」をファンからのリクエストでカバーしてもいた。

 

アルバムのタイトルは「ウィーザー(ティール・アルバム)」で、「ティール」とは青緑のような色のことらしい。確かにアルバムのアートワークがそのような色になっている。ウィーザーのデビュー・アルバムは1994年にリリースされ、タイトルはバンド名そのままの「ウィーザー」であった。次のアルバムは「ピンカートン」で、その次の2001年にリリースされたアルバムのタイトルがまた「ウィーザー」だった。デビュー・アルバムと区別するために、アルバムのアートワークが緑色だったことから「ウィーザー(グリーン・アルバム)」とも呼ばれるようになった。それで、デビュー・アルバムはアートワークが青だったので、「ウィーザー(ブルー・アルバム)」である。2008年に「ウィーザー(レッド・アルバム)」、2016年に「ウィーザー(ホワイト・アルバム)」がリリースされ、2019年には「ウィーザー(ブラック・アルバム)」が予定されている。その前に、「ウィーザー(ティール・アルバム)」がリリースされたのである。

 

それにしても、このアルバムでカバーされているのは有名な曲ばかりである。1曲目の「アフリカ」に続き、ティアーズ・フォー・フィアーズ「ルール・ザ・ワールド」、ユーリズミックス「スウィート・ドリームス」、a~ha「テイク・オン・ミー」、この辺りの1980年代のいずれも全米NO.1ヒットは、おそらくウィーザーのメンバーが10代だった頃にリアルタイムで聴いていた曲だろう。続いてタートルズが1967年にやはり全米NO.1のヒットを記録した「ハッピー・トゥゲザー」、続いてハード・ロックの定番曲、ブラック・サバスの「パラノイド」で、この曲だけリード・ヴォーカルをリヴァース・クオモではなく、ギタリストのブライアン・ベルが取っている。それからエレクトリック・ライト・オーケストラの「ミスター・ブルー・スカイ」、TLCの「ノー・スクラブズ」、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」と続き、最後はベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」で締めくくられている。「パラノイド」「ミスター・ブルー・スカイ」以外、10曲中8曲が全米NO.1ヒットである。

 

このような大ヒット曲や有名曲をウィーザーらしくオルタナティヴ・ロック的にアレンジしているのかと思いきや、わりとオリジナルに忠実に再現している。エレ・ポップとかハード・ロックとかR&Bとかジャンルも様々なのにもかかわらず、シンセサイザーだったりユーリズミックスのアニー・レノックスによるフェイク的なヴォーカルやマイケル・ジャクソンの雄たけび的な部分も再現していて、思わず笑ってしまった。まるで昔のスーパーなどでよく売られていたり、初期のiTunesストアで間違えて買いそうになった、よく分からないスタジオ・ミュージシャンのような人たちがヒット曲をカバーしているタイプのカセットや音源のようでもある。しかし、それでも男性ヴォーカルと女性ヴォーカルの使い分けぐらいはするはずなので、それともまた違う。というか、どれも歌えてそれほど違和感を感じないリヴァース・クオモの器用さに驚かされる。そういえば、いつかのアルバムでは日本盤のみのボーナス・トラックとして、BoAの「メリクリ」をカバーしていたこともあったような気がする。

 

繰り返し聴くかどうかは定かではないが、なかなか楽しいカバー・アルバムであった。

 

 

 

 

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