1995年生まれのマギー・ロジャースは20歳までに自主制作で2枚のアルバムを発表していたが、彼女の名を世に広めたのは2016年、学生時代の特別授業で披露した「アラスカ」という曲が、講師として招かれていたファレル・ウィリアムスを感動させ、その時の様子を収めた動画が注目されたことであった。これがきっかけとなり、キャピトル・レコードと契約、何枚かのシングルを経てリリースされたのが、このアルバムである。
期待はひじょうに高まっていたのだが、それを軽く上回る、優れたポップ・アルバムとなっている。子供の頃にはホルストやヴィヴァルディなどのクラシック音楽に親しみ、家では母親がソウル・ミュージックを好んでいたという。学生時代にはフォーク・ソングに興味を持ち、シンガー・ソングライター的な曲を作り、歌っていたという。
アルバムに収録された12曲はいずれもクオリティーが高く、オーセンティックなメロディーを持ちながらサウンドはコンテンポラリーであり、それでいてオーガニックな感触がある。激しい恋心や傷心といった普遍的なテーマを扱った曲が多いが、新しいポップスとしてのフレッシュさが感じられる。
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