ファット・ホワイト・ファミリー「フィート」について。 | …

i am so disappointed.

サウスロンドン出身のインディー・ロック・バンド、ファット・ホワイト・ファミリーが最新シングル「フィート」をリリースすると共に、ミュージック・ビデオも公開した。このシングルは4月19日にリリースされるアルバム「サーフズ・アップ」に先行するものである。「サーフズ・アップ」というと、1971年にリリースされたビーチ・ボーイズのアルバムが連想されるが、ここでの「サーフ」は「波乗り」「サーフィン」を意味する「SURF」ではなく、「SERF」であり、「農奴」の意味である。農民の最低階級で、土地と共に売買されていたらしい。もちろんダジャレではあるが、このバンドの批評精神をよくあらわしているともいえる。

 

ファット・ホワイト・ファミリーは2011年に結成、2016年のアルバム「ソングス・フォー・アワ・マザーズ」に収録された「ホワイテスト・ボーイ・オン・ザ・ビーチ」は、映画「T2 トレインスポッティング」のサウンドトラックにも収録された。このシングルは、アークティック・モンキーズなども所属するイギリスのインディペンデント・レーベル、ドミノ・レコーズに移籍後、初のリリースとなる。

 

ミュージック・クリップがかなりしっかり作られていることからも、レーベルも力を入れていることが分かるような気がするが、そのクオリティーもアルバムへの期待を高めるに十分なものであった。楽曲はストリングスやコーラスが印象的な、ポップでありながらも複雑な構造を持つものであり、映像における男性のヌードや戦争のイメージといった、やや扇情的でありながら知性を感じられる部分を含め、1980年代のフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドに通じるもを感じなくもない(1984年の全英NO.1ヒット「リラックス」もまた、「T2 トレインスポッティング」のサウンドトラックに使われていた)。