年末恒例となったABCテレビ・テレビ朝日系列のお笑いコンテスト番組「M-1グランプリ」が今年も放送されるわけだが、先日、決勝に進出した9組の発表があった。
人の価値観に強い影響をあたえるのは14歳ぐらいの頃に観たり聴いたりしたものだという持論がなんとなくあって、私の場合、それはテクノ・アイドル・漫才、それからシティ・ポップが流行した年であった。当時はどれも好きだったのだが、時の流れと加齢にともない、どんどん興味がなくなり、一時期はひじょうに疎遠になっていたのだが、しばらくしてからぶり返したのであった。
私の場合、それは確か2004年ぐらいに高円寺のとあるアパートの部屋で、絶対に好きに違いないと友人から勧められた笑い飯のネタを観た時であった。ポップ・ミュージックと同様に、旬のお笑いもやはり若者のものであり、それを理解するには私は大人になりすぎてしまったのだと勝手に決めつけていたのだが、たまたま観たそのネタはとても面白く、友人に教えてくれたことを感謝したのであった。すると、その友人いわく、そのネタは笑い飯の中でもそれほど面白い方のものではなく、一番面白いのは「M-1グランプリ」でやったやつだということであった。
「M-1グランプリ」というものがあって、漫才のコンテスト的なものだということはおそらくなんとなく知っていたのだが、1980年代の漫才ブームはリアルタイムで楽しんだものの、その後のお笑いを私はほとんど観ていなかったので、特に興味を持つこともなかった。しかし、そこまで言うならということで、「M-1グランプリ2003」のDVDをGEOでレンタルして観たところ、これがひじょうに面白く、続いて他の年のDVDも全部観たのであった。とはいえ、2004年の大会についてはその日付さえも把握していなく、Yahoo!ニュースかなにかでアンタッチャブルが優勝し、南海キャンディーズという無名の男女コンビがかなり健闘し、笑い飯はいまひとつだったことなどを知った。
テレビでちゃんと観はじめたのは、2005年のブラックマヨネーズが優勝した回からであった。しかし、お笑い全般のファンというよりは笑い飯に優勝してほしい気持ちの方が強かったため、「M-1グランプリ」をお笑い番組として純粋に楽しめたことはほぼなかった。笑い飯がネタをやっている時にはウケろと思いながら観ていたし、他のコンビが出演している時にはスベろと思って観ていた。ほぼ面白いコンビばかりが渾身のネタを披露しているというのに、もったいないことである。そして、笑い飯が途中敗退し、最終決戦の3組に残れないことが確定してからは、ほぼ放心状態で観ていた。つまり2016年から2018年までの最後の方は、ほぼそんな感じだったということである。
「M-1グランプリ」は笑い飯が悲願の優勝を遂げた2010年を以って終了し、翌年からはフジテレビで同様のコンセプトによる「THE MANZAI」が放送されていたのだが、これがまた私のお笑いの好みとはかなり乖離した審査が多い番組で、それでも好きなコンビが結構出ていたので、毎年、楽しみにはしていた。そして、2015年に「M-1グランプリ」が復活した。GyaOで予選の動画が公開され、クライマックスの当日に向け、これらをとにかく視聴し続けたのであった。1つのネタを観る毎にCMが再生されるのだが、この年は日清どん兵衛、グランブルーファンタジー、ファミリーマートのクリスマスなどのCMをかなりの回数、観た記憶がある。
私はやはりお笑い全般のファンなどではなく、主に大阪のお笑い、特にbaseよしもと~5upよしもと~よしもと漫才劇場に所属する、あるいはかつて所属していて、東京に拠点を移した芸人が好きなのである。このことに気がついて、大阪の劇場までライブを観に行ったりしていた頃、若手のトップ組はモンスターエンジン、ジャルジャル、スマイル、銀シャリ、天竺鼠、かまいたち、藤崎マーケット、ウーマンラッシュアワー、スーパーマラドーナ、学天即であった。和牛はこれよりも少し下のランクだった。よって、銀シャリ、ジャルジャル、和牛、スーパーマラドーナ、かまいたちなどがファイナルに名を連ねるここ数年の「M-1グランプリ」は、私にとって楽しくて仕方がないものになっている。そして、その少し前のbaseよしもとの人気芸人といえば、笑い飯、麒麟、千鳥、NON STYLE、南海キャンディーズ、アジアン、ストリーク、ダイアン、とろサーモンなどだったのだが、このうちのとろサーモンが2017年に悲願の優勝を遂げたのもひじょうに感動的であった。
そして、今年も予選の動画を空き時間などを利用して、寸暇を惜しんですべて観た。準決勝進出の25組を知り、準々決勝までの動画をすべて観終わった後で、自分なりに9組のファイナリスト予想を立ててみた。もちろん個人的な好みが反映されているし、そこには願望がかなり含まれている。しかし、おそらくその通りにはならないだろうなと思った。それはいつものことであり、特にある年からはなぜか準決勝までにものすごくウケていたコンビがファイナリストに残れず、決勝当日の敗者復活戦で順当に勝ち上がってくるという現象があった。これはサンドウィチまんが敗者復活戦から優勝を遂げた2007年、そして、やはり敗者復活戦から勝ち上がったオードリーがNON STYLEと接戦を繰り広げた末、2位になった2008年の後からはじまったような印象がある。2009年、2010年共に前年のチャンピオンであるNON STYLE、パンクブーブーが再びエントリーし、準決勝で敗退するが敗者復活戦で勝ち上がり、最終決戦にまで進むということがあった。
また、「M-1グランプリ」が5年ぶりに復活した2015年には準決勝でかなりウケていたというトレンディエンジェルが準決勝で敗退するものの、敗者復活戦で勝ち上がり、そのまま優勝するということもあった。これについては、準決勝の会場ではウケてはいたが、審査員がそれほど評価しなかったのではないか、というような印象も受けた。そして、2016年、2017年には前年のファイナリストで、予選でもかなりウケていた和牛、スーパーマラドーナがそれぞれ準決勝で敗退し、やはり順当に敗者復活戦から勝ち上がるということがあった。
実際にはそんなことはないとは思うのだが、もしかすると何らかの意図があって、ウケてはいたがなぜか準決勝で落とされるコンビがいる、そのような印象を私は持っていたし、そう思っている人たちはけして少なくはなかったようである。そのようなこともあり、おそらく私の予想どおりには行かないだろうと思っていた。なぜなら、昨年に続いて連続して出場するコンビがあまりにも多かったし、「M-1グランプリ」のファイナリストに選ばれるとすればはじめてだが、お笑いファンにとってはすでにフレッシュではないコンビの割合が多いように思えたからだ。しかし、準々決勝までの動画を観て、私が好きで、かつ順当だと思えるのは、熟考したとしてもやはりそれに落ち着くのであった。
そして、準決勝が行われた当日も、現場からのレポートをチェックしたり、かなりドキドキしてファイナリスト発表を待った。ちなみに私は翌日、仕事でかなり早起きをしなければならなかったので、ファイナリストの記者会見がGyaOで生配信されるという21時30分までにはすべての用事を終わらせて、これが終わったらすぐに寝る準備を整えていた。
ちなみに、私が準々決勝動画をすべて観た時点で立てていた予想の9組はエントリーNo.順に、マヂカルラブリー、スーパーマラドーナ、トム・ブラウン、プラス・マイナス、和牛、ギャロップ、かまいたち、金属バット、スーパーマラドーナであった。そして、準決勝のレポートを見ていると霜降り明星が圧倒的であったのに対し、マヂカルラブリーはボケの野田クリスタルが膝をケガしたこともあり、期待されていたのとは違うネタとなり、ウケもそれほどでもなかったということであった。また、トム・ブラウンも期待されていたほど爆発していなく、ゆにばーすはかなりウケていたということであった。実際に自分で観たわけではないのだが、これらの意見を踏まえて、最終の予想は以下の9組となった。霜降り明星、和牛、プラス・マイナス、ギャロップ、ジャルジャル、さらば青春の光、ゆにばーす、かまいたち、スーパーマラドーナ。プラス・マイナスとギャロップは共に今年がラストイヤーといわれていて、お笑いファンの間ではフレッシュさもまったくないのだが、とにかく私が個人的に大好きなことと、実際に準決勝の舞台でひじょうにウケていたというレポートを見て、2組とも決勝進出という希望的観測をした。しかし、おそらくこのとおりにはならないのだろうな、という気がした。それどころか、いずれもひじょうにウケていたという和牛、スーパーマラドーナ、ジャルジャル、かまいたちのうち、1組が落ちて、敗者復活戦に回るのではないかという気が濃厚にしていて、それはおそらくジャルジャルかかまいたちではないかという気が、なんとなくしていた。当初の予想でジャルジャルを外していたのは、そのような理由でもある。
そして、いよいよ発表の時間となった。というか、実際の発表は芸人にはもうすでにされていて、それをGyaOの動画で流し、記者会見をはじめるということである。司会の陣内智則がファイナリストを6組と言い、一瞬ドキッとしたがただの言い間違いだったようだ。
最初に発表されたのは和牛、これは順当であろう。2015年から4年連続(2016年は敗者復活戦からだが)のファイナル進出となる。とにかくネタの完成度はものすごく高く、あとは運と巡り合わせであろう。少し前に2010年の「M-1グランプリ」のDVDを観返していたのだが、敗者復活戦でやはり和牛も出場していて、その時にはボケの水田信二が主に歌うネタをずっとやっていた。この数年間でネタの緻密さと技術が格段に上がったことが、はっきりと分かった。
続いて発表されたのは、霜降り明星である。これも準決勝のレポートを見ていれば順当というところである。私が当初、予想に挙げていなかったのは、面白いことはよく分かっていたのだが、昨年の予選などを観ていても、あまり「M-1グランプリ」向けではないのかもしれない、という気がしていたからである。霜降り明星のツッコミ、粗品は当初はピン芸人として活動していて、新感覚のフリップ芸がひじょうに印象的であった。これで優勝すれば必ずブレイクするといわれる関西の年末のお笑い番組「オールザッツ漫才」でも優勝していた。また、笑い飯のラジオ番組「金曜お楽しみアワー」の中で、童貞の芸人のみで結成されたチェリーボーイズの一員としても活動し、作詞作曲したりギターを弾いたりと、多才なところを見せていた。その後、漫才コンビ、霜降り明星を結成し、当初は芸名を佐々木としていた。ボケのせいやが実力をつけるにつれ、どんどんコンビとしても面白くなっていった。漫才のスタイルとしてはいわゆるしゃべくりではなく、評価が分かれるところかもしれないが、面白いことは間違いない。個人的にせいやが桑田佳祐の物まねをして、すごく似ているのだがアルバムのあまり知られていない曲を歌うというやつがかなり好きである。
そして、昨年に続き、2年連続で選ばれたゆにばーすである。結成から程なくして「THE MANZAI」のファイナリストに選ばれていたが、「M-1グランプリ」でも順当に実績を積んでいる。「M-1グランプリ」にはひじょうに熱心なファンが多く、予想や評価などをツイッターやブログにレポートし、それでかなり有名になっている人たちもいる。おそらく誰一人として悪気はないのだが、言葉の行き違いなどによりヒートアップするケースなどもあるのだが、私はこのようなことに熱くなる姿勢などがかなり好きである。「M-1グランプリ」で優勝したら芸人を辞める、ファイナリスト記者会見でも「西の芸人、ぶっ殺します」などと発言するツッコミでネタを書いている川瀬名人、この芸名も含め、個人的にすごく好きである。また、ややハスキーな「イェーイ!」のシャウトやいわゆる詐欺自撮りなどで知られるボケのはらの個性は日本エンターテインメント界の至宝といっても過言ではないだろ。昨年のトップ出番、衝撃の「翼の折れたエンジェル」並みのインパクトを期待したい。
さて、ゆにばーすが選ばれたということは、いよいよ有力候補の中から誰かが落ちるのではないか、そのような気分が強まってきた。なぜなら、ここ最近は、初出場と連続出場とのバランスをなんとなく取っているように感じていたからだ。そして、次に発表されたのが大阪NSC29期生で、ファイナル初進出の見取り図である。名前を呼ばれた瞬間の盛山の号泣に、胸が熱くなる。同期の中では当初からエリート的な存在で、早くから大阪の劇場で高いランクに選抜されたり、DVDが出たりしていたが、その後、一定の人気はあったものの、大阪の賞レースにおいては吉田たちやコマンダンテなどに先を越されたような印象があった。ネタのタイプは完全に私好みのタイプなのだが、一般受けはどうなのだろうと予想にも入れていなかったのだが、ここで選ばれて軽く感動していた。私が当初、予想に入れていた金属バットは見取り図と同じ大阪NSC29期なだけではなく、盛山と金属バットの2人とは幼な馴染みでもあったという。私が大好きな金属バットはファイナリストに選ばれず、残念だったのだが、盛山と中学校で同級生だったという金属バットの友保隼平はファイナリスト発表の後、このようなツイートをしていた。「小中ずっと人気者で大人なっても同業種ででくわしてずっと嫌やったんや もう俺の目にうつらん所まで売れきって二度と俺の前に現れんといてくれ おめでとう」。泣いた。
続いて、かまいたちだが、ここももちろん大好きで、かつ順当である。ということは、ジャルジャルが落とされるのか、という予感がはたらく。そして、スーパーマラドーナである。元々はマラドーナというコンビ名だったが、ボケの田中一彦が逃亡し、一旦は解散している。その間にツッコミの武智が別の相方とコンビを組むが、そのうちに解散、やはり田中しかいないと思い直し、スーパーマラドーナとして再スタートを切った。
私が大阪の若手芸人に興味を持ちはじめた頃に、このスーパーマラドーナのことも知ったのだが、元ヤンキー風の武智と弱そうな田中のコントラストも面白かったし、かなり好きだった。「オールザッツ漫才」でやっていた武智のヤンキーが家族といる時とツレといる時との写真の写り方の違いというショートネタ、また、何度やってもハマらない「ひき肉にしてやんよ」というギャグなど、最高である。5upよしもと卒業後、2012年の「THE MANZAI」にはファイナリストに選ばれるものの、その後はかなり早い段階で落とされるなど、不遇の時期もあったことと思う。しかし、親しい芸人の誰もが認める武智のお笑いに対するストイックな姿勢が実を結び、2015年の「M-1グランプリ」以降は(2017年は敗者復活戦からだったが)ファイナルの常連となり、いまや関西の実力派コンビとして名をはせている。私が今年のファイナリストの中で最も応援しているのも、このコンビである。「M-1グランプリ」には結成15年目までのコンビしか出場できないのだが、スーパーマラドーナは今年がラストイヤーということで、かなり気合が入っているものと思われる。
そして、次に呼ばれたのがジャルジャルであった。これで、昨年に続く連続出場で、予選でもかなりウケていたというコンビがすべて選ばれたことになる。元々がコント師であったジャルジャルは漫才に対してひじょうに複雑な思いを抱きながら挑んでいたのだが、遂に独自のやり方を編み出して、2015年、2017年とファイナルに進出している。2015年はファーストステージは1位で通過するものの、最終決戦で失速し、優勝を逃がす結果となった。2017年はこの年から導入されたネタ順を決めるくじによってラスト出番となり、ひじょうにユニークなネタを披露した。審査員の松本人志が最高得点を出した他、オール巨人も高評価するが、オーソドックスな漫才を評価するタイプの審査員にはハマらず、6位に終わった。かなりの自信作で敗退したことにより、福徳秀介は事後のネット配信番組で生放送中にもかかわらず悔し涙を見せるという場面もあった。ラストイヤーとなった今年は、やはりまた独特なネタで勝負し、見事にファイナルに進出することになった。
これはあまりにも順当すぎやしないだろうか。そう思いつつ、次の発表を待っていると、名前を呼ばれたのはトム・ブラウンであった。当初、予想に挙げていたのだが、準決勝でのウケがそれほどでもなかったというレポートを見て、さらば青春の光に変えていた。共通点は、吉本興業の所属ではないということである。「M-1グランプリ」は吉本興業が主催しているので、当然、所属している芸人の方が有利だといわれている。実際にファイナリストでは吉本興業所属芸人の割合がひじょうに高いのだが、それは純粋に所属人数が多いことと、やはりクオリティーが全体的に高いからではないかと、わりと純粋に思ったりもする。特に今年の準決勝においては、吉本興業に所属するコンビにひじょうにウケていたケースが多かったようである。しかし、かつて吉本興業の他の事務所に所属するコンビが1組も選ばれなかったことは一度もない。ということで、今年も1組は選ばれるのだろう。だとすると、実はコンビ名は覚えていなかったが、昨年の予選動画の時から面白いと思っていたトム・ブラウンが良いのではないかと思った。とにかく、普通の漫才とは違う完全に新しいというか、ファンタジーなネタなのだが、なぜかとても中毒性が高い。あと、調べてみたところ、どうやら札幌出身のコンビだという。北海道出身のファイナリストは2004年のタカアンドトシ以来である。なお、コンビ名の由来は「週刊少年ジャンプ」で連載されていた野球漫画「ペナントレース やまだたいちの奇蹟」に登場する外国人選手の名前だという。
そして、最後の1組、ということは、プラス・マイナスとギャロップの両方が選ばれることはない。というか、2組とも落とされる可能性もある。と思っていたところ、ギャロップの名前が呼ばれた。プラス・マイナスは劇場ではものすごくウケるし、実際に準決勝でもトップクラスのウケだったようなのだが、やはり「M-1グランプリ」的な笑いとはやや違うということなのだろうか。これには2015年にトレンディエンジェルがトップクラスのウケだったにもかかわらず、準決勝で落とされたことにも近い感覚を覚えた。ギャロップとプラス・マイナスはいずれも今年がラストイヤー(と言われていた)であり、ギャロップの名前が呼ばれた瞬間のプラス・マイナス岩橋良昌の表情が切ない。ここはぜひ、敗者復活戦で勝ち上がってほしいという気持ちでいっぱいである。芸達者な兼光タカシの持ちネタの1つにオール巨人の物まねのシリーズがあるが、今年も審査員としてオール巨人が出演した場合、このあたりの絡みも楽しみである。
それはそうとして、ギャロップである。2011年にリリースされた「オールザッツ漫才」のDVDにおいても、ネタ組の最後に収録されているが、すでに若手とは思えない風格があり、漫才の面白さにも安定感がある。それだけに「M-1グランプリ」向けではないと思えるところもあり、昨年までは実力がありながらも準決勝にすら勝ち上がれずにいた。そして、ラストイヤーにして最初で最後のファイナル進出である。事前番組においてもこのことが取り上げられていたが、この期に及んで実はあと1年出られるかもしれない、というような話なっているようである。とにかく安定感があって面白い。林健はダイアンのラジオやDVDなどで、ひじょうにおいしいイジられ方をされていて最高である。また、毛利大亮はDJもやっていて、芸人にもかかわらずひじょうにイキっているということで、関西ではキャラクターが定着しているようである。林健の「みんな生えすぎちゃう?」という掴みを「M-1グランプリ」の決勝で聞きたい。
とにかく、全般的に順当すぎるぐらい順当であり、準決勝を現地で観た方々のレポートによるウケ順とも、ほぼ一致している。昨年からの連続出場も多く、新しいスターを発掘するという点においては魅力が乏しいと見るファンもわりといるようである。しかし、純粋に面白い漫才がまとめて観られて、しかもコンテスト的なドキドキも味わえるという点では、もしかすると過去最高水準なのではないかとすら思える。スーパーマラドーナやジャルジャル(そして、ギャロップ、プラス・マイナス)が今年でラストなのに加え、和牛、かまいたちが優勝する可能性もあると考えた場合、来年はまた初出場が多くなるのはほぼ間違いないと思われ、今年はここ数年間の集大成的な素晴らしい大会になるのではないかという予感でいっぱいである。それを期待させてくれるだけのファイナリスト発表であった。