30. HIGHWAY 61 REVISITED/BOB DYLAN
ボブ・ディランについては偉大なアーティストという認識はあったのだが、ちゃんと聴くようになったのは大学に入ってからであった。初期は弾き語りのフォーク・シンガーという感じだったが、しだいにロック色を強め、初の大ヒットとなった「ライク・ア・ローリング・ストーン」ではじまるこのアルバムにおいては、よりサウンドが厚みを増している。1975年の「血の轍」もかなり好きだが、やはり1枚を選ぶならば「追憶のハイウェイ61」と邦題が付いたこのアルバムになる。
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Highway 61 Revisited (Reis)
802円
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29. THE HOLY BIBLE/MANIC STREET PREACHERS
イギリスのインディー・ロックバンド、マニック・ストリート・プリーチャーズが1994年にリリースした3枚目のアルバムで、バンドのアイコン的存在であったリッチー・ジェームズが参加した最後の作品となった。よりコマーシャルなサウンド・プロダクションがなされていた前作から一転し、このアルバムにおいてはムダを削ぎ落した、よりパンクロック的なアプローチが取られている。精神的にひじょうに追い詰められていたというリッチー・ジェームズの歌詞には鬼気迫るものがある。リッチー・ジェームズの失踪後、残された3人のメンバーで活動を継続し、国民的バンドといえるほどの人気を集めることになるのだが、このアルバムはその直前の壮絶なドキュメントであり、その強度は永遠である。
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Holy Bible - England
502円
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28. DEFINITELY MAYBE/OASIS
マニック・ストリート・プリーチャーズ「ホーリー・バイブル」と同じ1994年8月29日にリリースされ(この2枚は一緒に西新宿のラフトレードショップで買った)、全英アルバム・チャート初登場1位を記録したオアシスのデビュー・アルバム。これまでにオアシスは「スーパーソニック」「シェイカーメイカー」「リヴ・フォーエヴァー」と3枚のシングルをリリースしていて、イギリスでは音楽誌のみならず、ファッション雑誌にまで取り上げられるほどの話題となっていた。ノエルとリアムのギャラガー兄弟の取材における喧嘩は読んでいてもひじょうに面白いものだったが、このバンドの魅力はなんといっても楽曲のクオリティーの高さ、そして、リアム・ギャラガーのボーカルである。オアシスの人気はデビューアルバムのリリース時から日本でも高く、私も行ったこの数ヶ月後の渋谷クラブクアトロでの来日公演では、早くも「リヴ・フォーエヴァー」の合唱が起こっていた。この年の春、自分を憎んでいるし死にたいというタイトルをアルバムに付けようとしていたニルヴァーナのカート・コバーンが若くして命を落とし、その少し前にデビューしたオアシスは「君と僕は永遠に生きるのだ」と歌った。そして、ブリットポップのブームが本格的に盛り上がっていった。
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Definitely Maybe (Remastered)
1,012円
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27. SKYLARKING/XTC
1996年の秋にリリースされたXTCのアルバムで、当時、住んでいた小田急相模原のワンルームマンションの近所のレコード店で買ってよく聴いていた。ポストパンク・バンドとしてのXTCの音楽についてはよく知らず、その頃からはかなり音楽性が変わってポップになったこのアルバムを、私はとても気に入ったのである。ビートルズなどの英国産ポップスを80年代的なセンスでやっていると、そのような印象を受けた。プロデュースはトッド・ラングレンが行っているが、レコーディング中は言い争いなども多く、完成が危ぶまれたのだという。いまでも大好きなアルバムである。
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SKYLARKING
1,978円
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26. 絶対少女/大森靖子
道重さゆみがモーニング娘。のメンバーだった最後の年、ラジオ番組「今夜もうさちゃんピース」でかけた「ミッドナイト清純異性交遊」ではじめて知った日本のシンガー・ソングライター。道重さゆみの熱心なファンということで興味を持ったのだが、この曲を収録したアルバム「絶対少女」を聴いて、そのオリジナリティーと溢れまくる才能に驚いた。大好きな高円寺の中華料理店、成都を知ることができたのも、このアーティストのホームページに掲載されていたプロフィールで知ったからであった。
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絶対少女
2,314円
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25. SOMEDAY/佐野元春
中学生だった頃にNHK-FMの「軽音楽をあなたに」ではじめて聴いて、その日本語のメロディーへの乗せ方がものすごく新しくて驚いた。これこそが自分が好きになる音楽だと思い、その時はお金がなかったが、小遣いをもらってからすぐに旭川のミュージックショップ国原でアルバム「Heart Beat」を買い、それこそ擦り切れるまで聴いた。その後、大滝詠一のナイアガラ・トライアングルへの参加を経てリリースされた1982年の3枚目のアルバムがこれである。
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SOMEDAY
1,723円
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24. NEVER MIND THE BOLOCKS/SEX PISTOLS
日本でのタイトルは「勝手にしやがれ」で、1977年にリリースされている。同時期に流行していたディスコヒットはラジオでよく流れていたので知っているものもあったが、パンクロックについては残念ながらリアルタイムでは記憶がまったくない。セックス・ピストルズについては音楽雑誌などでいろいろ読んで知識だけでは知っていたのだが、高校生の時に友人からこのアルバムを借り、想像していたこれまでに聴いたことがないほどに過激な音楽などではまったくなくて、実にキャッチーな曲ばかりで拍子抜けした。ジョン・ライドンのボーカルにはポップな軽さがあり、すぐに好きになった。しかし、そう思ったのはおそらく、それまでにセックス・ピストルズ的な音楽があまりにも一般化していたからなのだろう。おそらくリリース当時はそのような評価ではなかったと思うのだが、ひじょうにポップで良い曲がたくさん入っている。
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Never Mind the Bollocks
5,334円
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23. SONGS/シュガー・ベイブ
1975年にリリースされたシュガー・ベイブの唯一のアルバムだが、小学生だったリアルタイムでは知らず、後に山下達郎がかつて在籍していたバンドの作品として聴くことになった。漫才ブームの人気者たちが出演していた「オレたちひょうきん族」のエンディングでシティ・ポップ歌手のEPOが歌っていた「DOWN TOWN」のオリジナルもこれに入っているということであった。このアルバムがリリースされた頃、私は北海道の苫前町という小さな町で、細川たかしと岩崎宏美とのレコード大賞最優秀新人賞争いなどに注目していたはずなのだが、このアルバムが持つ空気感には、なぜかどことなく懐かしさを感じる。大貫妙子の「いつも通り」もかなり好きだが、最も気に入っているのは聴いているととても自由な感覚になれる「今日はなんだか」である。
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SONGS 30th Anniversary Edition
1,890円
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22. 風街ろまん/はっぴいえんど
細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂、松本隆が参加した日本のロックバンドによる1971年のアルバムで、リリース時はまだ幼稚園に通っていたので、もちろんリアルタイムでは聴いていない。「風をあつめて」「夏なんです」などは1980年代の前半にNHK-FMのなにかの番組で聴いて、すごく良いなと思ったのだった。大学に入学した1986年にはじめてCDプレイヤーを買ってすぐ後、本厚木のミロードの中にあったレコード店で「はっぴいえんど」「風街ろまん」が1枚のCDに収録されて3,500円というのを見つけて、迷わず買ったのであった。「風街」とは当時の渋谷、青山、麻布あたりのことらしく、もちろん北海道の留萌市にいた私には記憶などあるはずもないのだが、どこかまぼろしの街なのだが、現在、住んでいる東京と繋がっているという、不思議な感覚を持って聴いている。高校生の頃に、「風をあつめて」をタイトルだけパクった「金をあつめて」という曲をつくったが、内容もRCサクセションの「ボスしけてるぜ」をパクったものだったような気がする。
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風街ろまん
2,452円
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21. CAFE BLEU/THE STYLE COUNCIL
日曜の夜にNHK-FMの「リクエストコーナー」というまったくなんのひねりもないタイトルの番組を聴いていて、それは全米ヒット・チャートに入った曲の音源を効率よく集めるためだった。全英ヒット・チャートに入っている曲も一部かかるのだが、それでザ・スタイル・カウンシルの「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」をはじめて聴いた。まさにどストライクに好みの曲であり、録音したカセットテープのその部分だけを何度も繰り返し聴いた。やがて小遣いが入ったので、この曲が収録されているというアルバム「カフェ・ブリュ」を買ったのだが、なんとラジオで聴いたのとは違うピアノ弾き語りのような大人しめのバージョンであった。しかし、不満はまったくなかった。アルバム全体が最高だったからである。それまで持っていたレコードにはなかったタイプのひじょうにお洒落な音楽であり、とても気に入ってしまった。ポール・ウェラーのボーカル、ミック・タルボットのオルガン、すべて大好きである。
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カフェ・ブリュ
1,588円
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