好きなアルバムベスト100(9)20位ー11位。 | …

i am so disapointed.

20. STEVE McQUEEN/PREFAB SPROUT

 

1985年にイギリスのポップ・グループ、プリファブ・スプラウトがリリースしたアルバムで、プロデュースを手がけているのはトーマス・ドルビーである。洗練された大人のポップスでありながら、ネオ・アコースティック的な雰囲気もあり、かといって別にアコースティックでもない。ネオ・アコースティックというサブジャンル名は日本でしか通用しないという話もあり、ネオアコというのはネオ・アコースティックの略かと思いきや、ネオ・アコースティックをネオアコと一緒にするなというような、私のような単なるミーハーにとっては高度すぎてまったく意味が分からないことを言っている人もいたりして、よく分からない。しかし、私は数ヶ月にどうやらイギリスでは通じなくもないソフィスティポップなるサブジャンルがあることを知り、これならプリファブ・スプラウトでもスタイル・カウンシルでもブロウ・モンキーズでもいけるじゃないかと思ったのである。

 

 

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19. IT TAKES A MILLIONS OF NATIONS TO HOLD US BACK/PUBLIC ENEMY

 

1980年代後半において最も過激でありながらもポップだったのはおそらくパブリック・エナミーであり、その他にもいろいろヒップホップの良いアルバムがたくさん出たりして、一時期、ロックをほとんど聴かなくなったほどである。歌詞(ライム)やその世界観についても理解しなければと、マルコムXの自伝を読んだり、人種問題についての知識を得たりもした。

 

 

 

18. FOREVER CHANGES/LOVE

 

アメリカのロックバンド、ラヴが1967年にリリースした3枚目のアルバム。当時は売れなかったらしいのだが、その後、評価が高まったらしい。フォーク・ロックをベースとしているが、ひじょうに繊細なアレンジがなされていて、ある時期以降はカルト・クラシックとしての評価を確立しているようである。私がこのアルバムを手に取ったのはそれ以降のことであり、はじめて聴いた時からすぐに魅了された。以来、何度聴いても素晴らしい。

 

 

 

17. ティー・フォー・スリー/Negicco

 

日本の新潟県を拠点として活動するアイドルグループが2016年にリリースした、3枚目のアルバムである。アイドルグループの中でも高い音楽性で定評があるNegiccoだが、このアルバムはより大人向けのポップスに寄せた内容になっていて、いかにもアイドルポップスという感じの曲はほとんどない。シュガー・ベイブ、ソフト・ロック、シンガー・ソングライター、ディスコ・ミュージックといった、ポップ・ミュージック史の良質な部分に影響を受けた楽曲に、3人のメンバーが美しいボーカルとハーモニーで魂をあたえている。

 

 

 

16. BLUE/JONI MITCHELL

 

カナダ出身のシンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルが1971年にリリースした4枚目のアルバム。とにかくこのボーカルが好きとしか言いようがないのだが、このアルバムは悲しみや不安といった感情について歌われたものが多く、さらにグッとくるのである。

 

 

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15. REVOLVER/THE BEATLES

 

「タックスマン」から「トゥモロー・ネバー・ノウズ」まで、ポップさと実験性に溢れた最高のポップ・バンドによる最高のアルバム。1980年代後半にCD化されてから順番に買って聴いていったが、このアルバムが最も好きである。

 

 

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14. ASTRAL WEEKS/VAN MORRISON

 

北アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ヴァン・モリソンが1968年にリリースした2枚目のアルバムだが、当時はあまり売れず、少しずつ評価を高めていったのだという。私はこのアルバムを1990年代に入ってから、まだ新宿のルミネにあった頃のタワーレコードで買ったのだが、帰宅してステレオで聴いてみて、そのボーカルの力に驚いた。フォークやR&Bなどから影響を受けながらも、まったく新しい音楽が創造されていて、しかも歌は唯一無比の力強いものである。

 

 

 

13. SCREAMADELICA/PRIMAL SCREAM

 

スコットランド出身のインディー・ロック・バンドが1991年にリリースした3枚目のアルバム。1980年代後半から流行したのアシッド・ハウスとインディー・ロックを融合し、すでにシングルとしてヒットしていた「ローデッド」や、アンビエント・テクノのジ・オーブとコラボレーションした「ハイヤー・ザン・ザ・サン」、かと思えばローリング・ストーンズの1960年代後半からの作品にかかわったジミー・ミラーを迎えた「ムーヴィン・オン・アップ」など、ひじょうにバラエティーにとんだ作品であり、それが当時のポップシーンを反映しているようでもあった。

 

 

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12. CUPID & PSYCHE 85/SCRITTI POLITTI

 

1980年代半ば頃、最も最先端であるともいわれていたシングル「ウッド・ビーズ」「ヒプノタイズ」などを含む、1985年のアルバム。スクリッティ・ポリッティはボーカルのグリーン・ガーサイドが美青年であることもあり、日本のこのタイプの音楽が好きな人たちの間でもひじょうに人気があった。私は高校を卒業し、東京で一人暮らしをはじめたばかりであり、当時の東京の若者を演じたとんねるず主演の深夜ドラマ「トライアングルブルー」のカフェバーのシーンで「アブソルート」が流れているのを聴き、やはりこれはお洒落な音楽なのだと思ったのであった。

 

 

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11. PARADE/PRINCE AND THE REVOLUTION

 

プリンスは本当に好きだったのだが、こういう企画では主に「サイン・オブ・ザ・タイムズ」か「パープル・レイン」が選ばれがちである。もちろんこれらも大好きなのだが、最も好きなのは1986年の「パレード」なのである。当時、贅肉を徹底的に削ぎ落としたかのようなシンプルなサウンドで、それでいてとてもオリジナリティーがあって新しいという、その音楽性に興奮を覚えた。また、明け方の「オールナイトフジ」ではじめて聴いた時にすごくカッコいいと思った先行シングルの「キッス」も最高である。