自分自身がまったく建設的ではないマイナスなことや愚痴めいたことを思わず呟いてしまう時というのは、とにかく上手くいっていなくて、これから上手くいかせるための具体的な計画も自信も何も無い時なのではないかと思う。しかし、物事を前向きに進めようという時に、この様な思念ほど邪魔くさいものはない訳である。組織において人の上に立つ立場であれば尚のことであろう。
この様なマインドが本来うまく行くものもうまく行かなくさせる要因の一つであり、真剣にうまく行かせることを考えている場合には、些細な行動、言動が人心に与える影響をまでをも慎重に考えつつ、行動は大胆に行うわけだが、もはや本当に邪魔くさい。特に状況が困難な場合においては、全身全霊をかけて目的達成に取り組まなければならないわけだが、とにかくそれに水を差すくだらなくも絶望的な思念とのリアルで本気の戦いこそが人生であり、これは運命なのであろう。
モノクロームのポートレートでは、オープンカーに乗った外国人の若い男女がとても楽しそうにしている。この世の春を満喫しているという感じであろうか。若かりし頃にこれを見たならば、憧れに近い感情を抱いたことであろう。しかし、今は切なさを感じる。なぜなら、そのような時代はやがて終わり、にもかかわらず、彼らや彼女らはそのことを自覚していない、まるでこのような時間がいつまでも続くかのように思っているように見えるからである。
WHY@DOLLのミニアルバム「NAMARA!!」は2015年2月25日にリリースされ、当時、私はこの札幌出身のオーガニックガールズユニットの名前すら知らなかったので、もちろん聴いてもいなかったのである。昨年の秋に新しい作品を聴いて気に入ったので、過去のものもいろいろとさかのぼって聴いてみた。といっても、1枚1枚CDを買ったわけではなく、定額制音楽配信サービスのApple Musicで聴いていたわけである。WHY@DOLLの音楽はどれも概ね好きだったのだが、最新アルバム「WHY@DOLL」のリリースイベントではじめてパフォーマンスを観てからは、またさらに思い入れが深まっていった。
WHY@DOLLのミニアルバム「NAMARA!!」のブックレットにはメンバー自身によるライナーノーツも掲載されているということだったので、いつかCDも買おうと思っていた。そして、先日、shibuya eggmanで特典会に参加するためにCDかグッズを買おうとしたのだが、その時にやっと買うことができた。
ブックレットと裏ジャケットには、横浜で撮影された当時のWHY@DOLLの写真が掲載されている。もちろん素晴らしい。私がまだ知らなかった頃のWHY@DOLLであり、特にはーちゃんこと浦谷はるなは前髪をアップにしている姿しか直に見たことがないため、かなり新鮮である。
そして、いまからわずか約2年半ほど前とはいえ、その若さゆえの溌剌感が感じられる。
「NAMARA!!」のリリースから約3ヶ月前に、横浜アリーナでモーニング娘。’14(当時)の道重さゆみが卒業と同時に芸能活動を休止したのだが、私は「変な人たち、サンキュー」と言われて涙ぐんでいた人たちのうちの1人であった。
「NAMARA!!」の裏ジャケットやブックレットの写真がなぜ横浜で撮影されているかというと、それはこのミニアルバムの2曲目に収録されている「バニラシェイク」の舞台だからであろう。2曲目といっても、1曲目はインストナンバーの「NAMARA!!」であり、WHY@DOLLの歌が聴ける曲としては1曲目である。
(港の見える丘)公園、飲茶(横浜中華街)、みなとみらい、鎌倉、江の島といった、具体的な地名が歌詞には出てくる。また、「渋滞の逆方向」という歌詞から、この曲の主人公は恋人とドライブデートを楽しんでいると思われる。たとえば1980年代あたりにおいて、ドライブは若者のデートのわりと定番だったのだが、現在はそうでもないと思われる。それには、日本における経済状況の変化が大きく影響しているのだろう。
当時のWHY@DOLLの音楽性がわりと大人からの支持を得て、その辺りを狙いにしていたのだとするならば、それはわりと成功していたのではないだろうか。
たとえば、ザ・スタイル・カウンシル「カフェ・ブリュ」だとかフリッパーズ・ギター「カメラ・トーク」だとかが好きで、尚且つアイドルポップスもわりと好きだというような音楽ファンに、「NAMARA!!」はかなりハマるに違いない。
全8曲中、インスト曲を除いたWHY@DOLLが歌っている曲は6曲なのだが、それぞれタイプが異なっている。中でも「バニラシェイク」はわりと一般的なポップスに近いのだが、ギターのカッティングやソロ、間奏でのオルガンなど、たまらないと感じる層の人たちは確実に一定数存在する。
ここからは完全に私事なのだが、出来ない理由を並べて楽をすることは、ある種の人たちにとってはひじょうに快適なのかもしれないが、 私の場合は性に合わない。そんなことの為に生れてきたわけではないし、生んでくれた親に申し訳ないとか思ってしまう。だから、たとえ困難だとしても、可能性にかけて全力でやる。これまでの人生、あらゆる選択において妥協した記憶は微塵も無いので、これがおそらく私が心底望んだことの途中経過なのだろう。だから、間違いがない。
良いことも悪いことも大差が無いとするならば、すべてはバランスの上に成り立っていて、どれかが欠けていたとするならば、また別の何かは生まれていなかった。とにかく、嘲笑したり無理だと言って楽をしているクソみたいな御仁の鼻をあかしたい気分でいっぱいなのだが、それは正直いってわりとどうでもいい。ただただ憐れんで笑うのみである。人生は短いし、(少なくとも自分が)くだらない(と思う)ものに費やしている時間など無い。そう思っている再筆頭の私がやはりこのような立ち位置になってしまったことも、偶然であり運命でもあるのだろう。
次にWHY@DOLLのライブに行くことが救いであり目標になっているし、それはもう私にとってはほぼ完璧に近い至福の時間で、他の何にも代わりは務まらないようなものなので、それだけでもかなり頑張れる。
とにかくいろいろとマイナスなことを言ってくるくだらなくも哀れな人たちは確実に存在しているのだが、シンプルに邪魔なのでほとんど左右されず、粛々かつノリノリでぶっ飛ばしていきたい。
「バニラシェイク」において、WHY@DOLLはこう歌っている。
「わかんないことがあるのが人生じゃない 楽しんでいこう」
まったくその通り。とにかく一生懸命に全力で頑張っていれば、幸いにもまた次にWHY@DOLLのライブに行けるという最高のご褒美も待っているので、とにかくやるだけである。
誰が興味あんねん。
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