ところで、人は平均的に概ねどの程度に意味を考えながら生活しているのだろうか。「意味が無い」「意味が分からない」といった物言いを日常生活においてはよく耳にするのだが、もしかしてやりたくない、気が乗らないことをやらないことの正当化のために、意味を利用してはいないだろうか。
他人のことはよく分からないのだが、私の場合、意味があるとか無いとか意識をしないレベルで動いている時の方が、より充足した時間を過ごせているような気がする。
というわけで、あらゆる選択において可能な限り妥協を許してはいないと断言できる場合、いま置かれている状況というのは、おそらく自らが心の底から望んだことなのであろう。つまり、すごく忙しい。
意味があるのか無いのかと問われれば、正直はっきりとした答えを出すことができない。しかし、やらないでいることがひじょうに気持ち悪い。だから、やるわけである。つまり、快か不快かを判断基準にしているということである。
私から見ると気持ちの悪い状態でもうずっとループしていて、出来ればずっとその状態を続けたいとかなり深刻に願っているのではないかと思えるフシもあり、無関係ならばかかわらなければいいだけなのだが、実際にわりと大きくかかわってもくるため、対処はしなければいけない。心底、邪魔くさいだけだけれども。
答えは、おそらく速さや強度なのだろう。
WHY@DOLLのミニアルバム「NAMARA!!」に「ジェットコースター」という曲が入っていて、ものすごくゴキゲンなのでかなり気に入っている。CDに付いているライナーノーツによると、「今じゃライブの鉄板曲!」ということである。このミニアルバムがリリースされた2015年2月25日あたりにおいては、そのような感じだったのであろう。
私がはじめてWHY@DOLLをライブで観てからまだ2ヶ月も経過していないわけだが、その間に何度か観に行った。そこでは、「Magic Motion No.5」以外の「NAMARA!!」収録曲は、いまのところ1度も観ることができないでいる。
「ジェットコースター」は「FUNKもSWINGもBOSSAも昇華した」というコピーが帯で踊る「NAMARA!!」収録曲の中でも、ロック色の強い曲である。この曲のライナーノーツはちはるんが書いているが、「恋って、何が起きるかわからないスリル満点なものなので、まるでジェットコースターのようだ!って可愛いけどちょっぴり激しい(笑)」とのことである。
「予測不能のハイレゾな恋」「配信可能なハート 保存して!」「この気持ちを君にRT(リツイート)!」「上書き不可の今年の夏は」といった、よく分からないフレーズが頻出するのだが、それも含めて勢いがあってひじょうに良い。
もちろんそこに意味などは無く、速さと強度こそがほとんどであろう。
ジェットコースターに搭乗している間、周囲の景色は高速で流れて行き、あれこれと吟味している余裕などはない。そして、誰の言葉も聴こえない。絶叫が鳴り響いているだけである。それは恐怖と紙一重の歓喜である。
雑音が聴こえたり、その発信源の意図が認識できるようでは、まだ速さと強さが足りていないということなのだろう。
だからもっと速く、強く、求め続けるべきである。
その先に何があるのか、費やしたエネルギーに対して見合うだけの見返りがあるのか、そのようなことを1ミリも考えない。それ自体を喜ぶことが出来るとするならば、おそらくとてもしあわせなことなのだろう。
しかし、このような心境に至り、覚悟を決めることが出来たのは、本当の楽しみの感覚を取り戻すことができたからだろう。その感覚を取り入れ、拡張することが自己目的化した。そして、もし心が荒み、忘れそうになったとしても、思い出すために戻るべき場所を知っている。いまのところ、それがあるという事実が、私の心をより強いものにしているといえる。
たとえ、それがとあるアイドルというか、オーガニックガールズユニットのライブ会場だったとしてもである。
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