WHY@DOLLがアイドルとしてもすごく好きだという話。 | …

i am so disappointed.

WHY@DOLLがインスタグラムのアカウントに、2枚の画像を新たに投稿した。1枚は8月17日、ヴィレッジヴァンガード渋谷本店で行われたリリースイベントでの、ミニライブ中のスナップショットで、衣装はTシャツとワイドパンツである。そして、もう1枚は今日、札幌の発寒イオンにて行われた「24時間テレビ40」での写真である。こちらはチャリティー活動中の1枚となっている。

 

あの地球の形をした「24時間テレビ」のシンボルマーク、募金が入った貯金箱やペットボトルを前に、WHY@DOLLの2人が微笑んでいる。その向こうには募金を持ってきた地元の方がいるはずなのだが、そこまでは写っていない。後の方には「24時間テレビ」の黄色いTシャツを着た子供たちの姿も見える。

 

日本テレビ系の「24時間テレビ」がはじめて放送されたのは1978年の8月26日で、総合司会は萩本欽一、大竹しのぶ、大橋巨泉、竹下景子、チャリティーパーソナリティーを務めていたのは当時、大人気だったアイドルデュオ、ピンク・レディーだった。

 

当時、アイドルとファンや一般視聴者との距離は、現在と比較してひじょうに遠いものであった。よって、その存在はより一般人からかけ離れたものとして認識され、表層的な部分のみが消費されることが常であった。

 

何十年にもわたる変化の経緯について、詳しく語れるほど私は詳しくはないので敢えて省略するが、現在、アイドルシーンの拡大と同時に競争の激化が生じ、また、SNSや交流イベントの増加により、アイドルとファンとの間の距離はひじょうに縮まったといえよう。

 

そして、アイドルの表層の部分だけではない、より深層の部分もが商品化され、消費されているような印象がある。

 

メディアでのパフォーマンスや発言以外に、交流イベントでの対応などが拡散され、すぐに周知される。アイドル全般がそれほど好きなわけではないので、あまり詳しくは分からないのだが、AKB48の「会いに行けるアイドル」というコンセプトの大成功が、これには大きく影響しているような気がする。

 

「24時間テレビ」のようなチャリティーイベントのようなものにアイドルが出演することもまったく珍しくないことは、アイドル全般にそれほど興味があるわけでもない私でもなんとなく知っているのだが、今日、発寒イオンでの「24時間テレビ40」におけるWHY@DOLLの画像を見て、私はとても懐かしい気分を感じていたのであった。

 

8月7日、WHY@DOLLがヴィレッジヴァンガード渋谷本店で行ったリリースイベントには、とても軽い気持ちで出かけた。その少し前にリリースされたアルバム「WHY@DOLL」がとても気に入っていたのだが、メンバーのキャラクターだとかパフォーマンスだとかにそれほど期待していたわけではない。

 

ところが歌もダンスもひじょうに魅力的であり、また、MCにおいて2人がつくり出す空気感にもひじょうに心地よいものを感じた。

 

歌いながら踊る2人組のアイドル、その時点で私にはおそらく遥か昔のピンク・レディーの幻影が少しは見えていた。当時、ピンク・レディーのことは、日常生活とはかけ離れたテレビの中という夢の世界で歌って踊るお姉さんたち、という印象であった。

 

その後、中学生や高校生の頃には空前のアイドルブームがあるのだが、それが終ってからはもうアイドルに興味を持つようなことはなかった。中高生が疑似恋愛的な感情を抱く、もしくは子供たちが憧れる、当時、アイドルとはそのような存在だったような気がする。

 

私も大人になってからはアイドルに興味を持つようなことはなく、今後そのようなことは2度と無いだろうと確信していた。

 

今日、アイドルの現場に行くと、そのアイドルによって比率は異なるものの、ある程度の割合で大人の人たちがいる。且つてはあまり考えられなかったことである。その原因の1つとして、日本のアイドル文化の成熟が考えられるであろう。

 

たとえば、かつてロックは若者の文化とされていた。ゆえに、「大人のロック」などというフレーズは語義矛盾なはずなのだが、ジャンル自体が成熟すると、当時の若者が大人になってもそれを愛好するわけで、そのニーズを満たすべく「大人のロック」なるものが成立するのである。

 

それが、日本においてはアイドル文化において生じているのではないか。

 

他の要素として、諸事情により大人になっても結婚をしたり子供を持ったりしない、あるいは出来ない人たちが増えてきた。そのような人たちが、本来ならば自分の子供に対して向けるようなタイプの愛情をアイドルに対して向けているのではないか。

 

また別の可能性としては、リアルな性愛からの退行ゆえに鬱屈した恋愛感情を、商売上ファンに対しては拒絶反応を示さないアイドルに対して投影するタイプの、いわゆるガチ恋おじさんと揶揄されるようなタイプなども存在するのかもしれない。

 

このようにして、アイドルの受け止められ方というのは、たとえばピンク・レディーが人気絶頂だった頃と比べると、大きく変わっていることは間違いないだろう。

 

ここまでの文章は、別に書いても書かなくてもよかったものだ。要するに、今日、「24時間テレビ40」のイベントにおけるWHY@DOLLをの画像を見て、私はあの頃のアイドルに対するような、懐かしい感情を抱いたということである。

 

もちろん当時のピンク・レディーのような知名度、影響力を、現在のWHY@DOLLが有していないことは明白である。しかし、様々な時流やそれに伴うアイドルの存在価値の変化といった要因を超え、WHY@DOLLは現在の私にとって、ひじょうにそれに近いものなのである。

 

WHY@DOLLはすでに6年のキャリアを持つユニットだが、私がその魅力に気がつきはじめてから、まだ1ヶ月も経過していない。つまり、ド新規もいいところである。ゆえに、書いている内容もその程度でしかあり得ない。しかし、その限界の中での全力で言うとするならば、WHY@DOLLの2人にはひじょうに品があり、ファンに対する対応にもそつが無いのではないか。これは、私が数少ない特典会に参加した上で持った感想に過ぎないので、百戦錬磨の古参ファンの方々のそれに比べると、説得力は皆無に等しいのかもしれない。

 

しかし、いまのところそれだけが私にとってのリアリティーではある。

 

アイドルとファンとの距離が近くなった現在において、適度な距離感と感じのよさを同時に実現し、しかもそれがひじょうに自然であるという点が、本当に素晴らしいと思う。

 

先日、新宿BLAZEで行われた「BRANDWAGON-旬な人ら-vol.3」というイベントにおいて、WHY@DOLLのライブを短い時間ではあったが、かなり近くで観ることができた。

 

あの水色と黄色の衣装は、他のアイドルグループと一緒に並んでいても、たとえ端っこにいたとしてもものすごく目立つ。そして、あの非日常感というか、ポップアイコンっぽい感じがすごく良い。

 

WHY@DOLLというユニット名にはDOLL、つまり人形を意味する言葉が入っているが、本当にお人形さんというかフィギュア感があり、それでいてオーガニック、つまり有機的である。WHY@DOLLのライブを観ていると、本当に完全な肯定感に近いものが得られる。それは、自分自身とは何者であり、何を目的として生きているのか、つまり、何故存在しているのかという実存的な問いに対する答えのようにすら思える。それが、おそらくWHY@DOLLのWHY、なぜ?の部分なのではないか。きっと違うけれども。

 

WHY@DOLLのインスタグラムのアカウントを見ると、「2人組オーガニックガールズユニット 札幌出身 DISCO/FUNK/CITYPOP/AOR」と説明されている。

 

WHY@DOLLのことは音楽を聴いて気に入り、それからイベントに行くと他の部分もひじょうに良かったということなので、私にとってはこの説明そのままでじゅうぶんであり、別にアイドルである必要もない。

 

それでも、WHY@DOLLのユニット名を発音するとアイドルという部分はあるし、実際にアイドル、しかも私が原風景的に認識しているそれにかなり近かったりもする。

 

且つてのアイドルは、距離感は遠かったが、その圧倒的な輝きによって生きることの励みになっていた。下敷きにはさんだ写真を見て、よし頑張ろうとか、そういう気持ちになれるような存在である。

 

WHY@DOLLは昨日、横浜アリーナでの「@JAM EXPO 2017」に出演し、一晩明けた朝早くに北海道に移動し、発寒イオンでの「24時間テレビ40」のイベントに出演した。

 

且つてのアイドルとは違い、その過程がツイッターで発信されることにより、より親しみを感じさせる。札幌に着いてから少し時間があったため、ちはるんは荷物を置きに実家に戻り、お母さんのご飯を食べてきたらしい。このツイートを休憩時間に読んで、あー良かったなあとしあわせな気分になり、よし仕事頑張ろうと思う。

 

WHY@DOLLの音楽アーティストとしての魅力をクール且つスタイリッシュに語れないものかと当初は思っていたのだが、やはりアイドルとしても魅力的であるため、本来の気持ち悪さが露呈してきているのは弱ったものである。

 

とにかく、こんな素晴らしいユニットはもっと世の中に知られて売れるべきだし、それによってWHY@DOLLの2人はもっともっとしあわせになって然るべきである。

 

まったくの余談だが、今日も仕事でアイドル現場などへはまったく行けなかったのだが、「@JAM EXPO 2017」のNegiccoが気になったので、ニコニコ生放送のプレミアム会員になって、タイムシフトで観た。まさにアイドルフェスティバル向けのキラーチューンの連発を、途中メドレーも入れたノンストップメガミックス風という、すさまじいことになっていた。カッコいい。これも長年にわたり育ててきた素晴らしい楽曲の数々があってこそであろう。そんな中でも、「いつ盛り上がるの!今でしょ!」を忘れないなおちゃん、現場の観客だけではなく、ニコ生の配信で観ているファンにも配慮するぽんちゃ、何だかとても楽しそうなかえぽなど、最高である。

 

ここで、「BRANDWAGON-旬な人ら-vol.3」で観たWHY@DOLLのことを思い出した。「菫アイオライト」「Magic Motion No.5」「Tokyo Dancing」「秒速Party Night」という、やはりそのイベントだったからこそ選曲したであろう4曲を、MCを挟まずノンストップでパフォーマンスした。最後に簡単な告知はしていたものの、曲とパフォーマンスへの自信が感じられる素晴らしいライブであった。

 

WHY@DOLLの曲とパフォーマンスは間違いなく良いので、今後もより良いレパートリーを増やし、スキルを高め続けていけば、それがより多くの人々に伝えられる環境がととのった時に、必ず大きな武器になるに違いない。いずれ、本日のNegiccoのようなカッコいいライブも、不可能ではないだろう。

 

発寒イオンの「24時間テレビ40」のイベントではWHY@DOLLのライブも行われたらしく、「キミはSteady」「恋なのかな?」「夜を泳いで」「LOVERS on EARTH」がパフォーマンスされたようである。

 

地方から東京に出てきて頑張っているが、地元にいる大切な人に夜を泳いで会いに行きたいという内容の「夜を泳いで」が、この凱旋ミニライブで歌われたことが、また感慨深い。

 

また、「LOVERS on EARTH」は1stアルバム「Gemini」に収録されていた曲で、宇宙的なスケールの深い愛に満ちた曲である。「愛は地球を救う」をサブタイトルとした、「24時間テレビ40」ゆえの選曲ではないかと思う。

 

「24時間テレビ」の第1回目でピンク・レディーはメインテーマ曲の「2001年愛の詩」を歌ったが、この曲はアルバム「星から来た二人」に収録されている。やはり、宇宙的なスケールを感じさせる曲である。

 

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