道重さゆみがアメーバブログでやっている「サユミンランドール」で「かわいいいもうと」という記事が投稿され、昨日、新宿に出かける前にそれを読んだのだが、すごく良いというか私好みの内容であった。
道重さゆみの姉が小学1年生の頃に書いた作文が画像でそのまま上げられているのだが、その題名が「かわいいいもうと」だったのである。
道重さゆみの姉が妹と一緒に学校ごっこをして、妹である道重さゆみが先生役で「おむすびころりん」の本を読むのだがすごくかわいいという、ただそれだけのことが書かれているのだが、何だかそれがすごく良いのである。
いまから10年前の2007年、私は当時、モーニング娘。のメンバーであった道重さゆみが東海地方ローカルのCBCラジオでやっている「今夜もうさちゃんピース」という番組の存在を知り、それにどっぷりハマっていたのである。
ちなみに、私が中学生や高校生だった頃にはアイドルブームがあり、普通にアイドルが好きだったのだが、大学生の頃ぐらいから普通に興味がなくなり、もうとっくに卒業したつもりでいた。1990年代後半にモーニング娘。がデビューし、国民的アイドル化した時にも興味はまったく湧かなかった。当時、すでにいい大人であった同世代でもモーニング娘。に熱中している人たちがいるという話も聞いていたのだが、おそらく自分とはまったく異なった価値観を持った人たちなのだろうと思っていた。
だから、そのモーニング娘。の人気がもう国民的アイドルといわれるレベルではない程度に落ち着いた頃になっていまさらハマり、アイドルのラジオを毎週欠かさず聴いたり写真集やDVDを買ったり、イベントに行ったりするようになるとは思ってもいなかった。それぐらい、当時の私にとって道重さゆみの存在は大きかったし、いまだにある意味で命の恩人だと思っている。
そのラジオ番組ではとにかく家族についての話題や、出身地の山口県についての話題が多かった。家族や地元のことが好きで、それを大切にすることは、人としてとても正しいなと思い、私は約13年ぶりに北海道の実家に帰省したのであった。家族にはさんざん迷惑をかけていたにもかかわらず、それもあって帰省していなかったというのもあるのだが、意外なほどに喜んでもらえて、やはりこのようなことには価値があるのだと思った。それ以来、毎年1回は帰省するようにしている。
道重さゆみはお姉ちゃんとひじょうに仲がいい。そのキャラクターがあまりにもぶっとびすぎているため、ネタ的に話されているところもあったのだが、その根底には深い愛情や感謝の気持ちがあることが容易に分かったので、私たちはそれをとても楽しく聴いていた。
ついには「今週のお姉ちゃん」というコーナーにまでなっていた。これはリスナーが道重さゆみの姉がやりそうなことを勝手に妄想して投稿するという内容なのだが、リスナーが考えたネタ以上に道重さゆみが話す実話の方がおもしろいことの方が多かった。
道重さゆみの姉のことを、一部のファンは「姉重」と呼んでいた。今回の「かわいいいもうと」というブログ記事は、その「姉重」ネタの最新版であり、クオリティーもそれに相応しいものであった。
道重さゆみの魅力に気がつく少し前、私はモーニング娘。の「笑顔YESヌード」という曲が普通にポップスとしてカッコいいと思い、かなり久しぶりにアイドルのCDを買っていた。当時はメンバーでは寧ろ亀井絵里の方が好きであり、まだ表面的にしか知らなかった道重さゆみのことは、どちらかというと苦手なタイプだとすら思っていた。
当時、道重さゆみは同期メンバーの中で最も人気がなく、さらに後輩として加入してきた久住小春の教育係を命じられ、かなりのストレスを溜めていた。本人が後に告白したところによると、ストレスを解消するために自分の睫毛を抜いたりもしていたというのだから、かなり追い詰められていたのだろう。その久住小春は事務所からかなり推されていて、アニメの声優やソロデビューなど、かなりの勢いがあった。
道重さゆみの「今夜もうさちゃんピース」でのトークはひじょうにおもしろく、これはローカル局で1回流されただけで忘れ去られるにはあまりにも惜しいと、私は思った。そして、道重さゆみがラジオで話した一語一句を書き起こしてブログで公開するということをはじめたのであった。やがてこのブログはネットパトローラーを自称する道重さゆみ本人に見つかり、ある週の「今夜もうさちゃんピース」でのオープニングトークにおいて、このブログがあれば日記を書かなくてもいいのではないか、とまで言っていただく。まさに天にも昇るような気分であった。
その後、様々な偶然の運命が重なり、道重さゆみは明石家さんまがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「ヤングタウン土曜日」のレギュラーにも抜擢され、そこでトーク力やバラエティー対応力を磨くことになる。その後、当時のモーニング娘。メンバーとしては異例であった、グループを離れて単体でのテレビ出演を果しては結果を残せたり残せなかったり、時には誤解され心を病んだりしながらも人気を高めていき、遂にはモーニング娘。のリーダーに就任、グループ歴代最長在籍日数を数えて、卒業するに至った。
私が道重さゆみの魅力に気がついた10年前の春先において、このような未来を想像することは、かなり熱心なファンにおいても難しかったのではないかと思う。それは道重さゆみ本人の絶え間ない努力とけしてブレることのない強い意志によるものであることはファンならば知るところなのだが、トークやバラエティー対応力という長所を高めていったのもやはりひじょうに良かったのではないかと思う。
つまり、私を含むファンの人たちがラジオなどで話されたエピソードからおもしろいものをピックアップしたり、それのどこがおもしろいのかというポイントを可視化したりしていった。そのうちに、「さゆみ道重のすべらない話」とでもいうべき鉄板ネタ、たとえば自分が一番かわいいというブリッコナルシストキャラクターだが、小学生の頃には友だちがダンゴムシしかいなかった、あるいは歌唱力が無さすぎて歌割りが吐息だけしかないというような自虐ネタ、久住小春の教育係当時にストレスを溜めて取った奇行という心の闇を感じさせるもの、お姉ちゃんのおもしろエピソードなどである。
数少ないトークコーナーがある歌番組やバラエティー番組でこれを炸裂させ、少しずつ活躍の場を広げていった。おもしろいネタのピックアップやそのブラッシュアップなどをインターネットにおいてファンがある程度行っていて、ネットパトローラーを自認する道重さゆみは、ある程度はこれらを参考にもして、戦略を練っていたのではないかと思える節もある。
そんな私が現在、最も注目しているアイドルが、北海道出身のオーガニックガールズユニット、WHY@DOLLである。先日、とあるフォロワーさんからNegiccoから推し変しているのではないかというようなご指摘をいただいたのだが、まったくそんなことはない。敢えていうならば、推し増しとでもいうべきものであろう。Negiccoの存在は、もちろん至高である。そのNegiccoについて、つい最近おもしろいツイートを目にした。
TVKテレビを観ていたところ、Negiccoが出演していて、中でもダジャレを連発しているメンバーのことがひじょうに気になり、YouTubeで「ねぇバーディア」を聴いてみたところ、名曲すぎてビビった。良い曲だとは聞いていたが、実際に聴いてみると本当に良くて、食わず嫌いをしていたことに気がついた、という内容であった。
いまどきテレビで「カレーは辛え」だとか「ダメよ~ダメダメ」などということを天真爛漫で楽しそうに言う人はそうはいないということで、一気に興味を持ったのだという。
Negiccoといえば良質なアイドルポップスを歌うグループの代名詞のようなところがあり、もはやある程度ブランド化してすらいるのではないか、などと私などは思ってしまうのだが、もちろんそのクオリティーに対して世間一般的な知名度があまりにも低すぎる、とも思っている。
そして、Nao☆ちゃんのダジャレはかなり楽しいしほっこりするのだが、もはや安定の脱力感というような認識になっているところがある。
しかし、冷静になって考えると、やはりこれはすごいことなのだ。このようなきっかけで、その音楽にたどり着いてくれる人もいる訳である。だから、魅力がある部分はどんどん積極的に出していって損はないのであろう。
WHY@DOLLのどこが好きかというと、とにかく曲が良い。いろいろなジャンルや時代の良質なポップ音楽、その本質である楽しさやときめき、躍動感のようなものが現在型のアイドルポップスというフォーマットで具現化しているところが最高に好きである。曲は好きだったが、メンバーの名前とかキャラクターとかは全然知らなかった。2ndアルバムが素晴らしかったのでブログに感想を書こうとして最低限の情報を調べて、そこではじめて活動拠点をもう何年も前に北海道から東京に移していることを知ったぐらいに何も知らなかった。
WHY@DOLLの最大の魅力は音楽性だと思うので、そこが一番評価されてほしい。しかし、少し気になってリリースイベントでミニライブを見ると、パフォーマンスも良いし、2人のメンバーの化学反応によって生み出される空気感もひじょうに心地よい。配信の番組やそのアーカイブなどを見ると、トークもなかなかおもしろい。
そして、WHY@DOLLの音楽性の魅力というのは、もちろんこのようなメンバーの個性や関係性があってこそのものでもあり、それらがすべてあるからこそなのだということが、少しずつ分かってきた。
そして、その魅力の本質(などと言っている私自身が超新規なので、その表面の何パーセントぐらいしかまだ理解できていないのだろうが)にたどり着くなら、入口はどこでもいいのではないかという気がする。
最近、WHY@DOLLのメンバーは2人とも家族と仲がよく、その関係をとても大切にしているということを知った。また、WHY@DOLLのファンを総称して、「ほわどるファミリー」と呼ぶことも知った。
はーちゃんは浴衣公演の際に、和服の着付けを習っていたという母親に、LINE電話でいろいろ聞いていたらしい。また、先日はちはるんが「はーちゃんとはーちゃんママの電話の会話がほっこりする」「はーちゃん親子は本当に仲良し!」とツイートしていた。お兄さんは北海道遠征の帰りにはアルバイトを遅刻してまで新千歳空港まで送ってくれて、ちはるんに「うちのはるなをよろしくお願いします」などと言うようだ。
ちはるんは休みができるとなるべく北海道に帰ることができるように、飛行機代をタンスに貯金しているという。東京にいるとしょっちゅう家族と電話をしていて、妹にはLINEのビデオ通話で地元にはあまり無いファミリーマートを見せたりもしているらしい(実際には現在、札幌市内にはかなりの数のファミリーマートがあるが、ちはるんの家の近くにはセイコーマートしか無いらしい)。
その妹とは双子なのだが、幼稚園に入るまで妹だという認識がないまま一緒に暮らしていたのだという。すでにかなりよく分からないのだが、友だちが家に一緒に住んでいるとずっと思っていて、幼稚園で同じ「青木」という名前で呼ばれたので、姉妹だと認識したらしい。双子なのでどちらがお姉さんなのかということを聞かれる訳だが、ずっと友だちだと思っていたので、どちらがお姉さんかというようなことも意識したことがなく、答えられなかったのだという。
私はこのエピソードを「キクチウソツカナイ。のアイドルは嘘ついている?!」という番組のアーカイブ映像で知ったのだが、これはかなりおもしろい。道重さゆみの姉重シリーズ以来の衝撃である。
この他、同じ地方から東京に出てきて、一緒に生活しながら活動しているがゆえのエピソードは数多く、聞いている者を平和な気持ちにさせてくれるものが多い印象がある。
そこにはその音楽性にも通じる、普遍的で大切な何かを含まれているように思える。オーガニックガールズユニットという肩書きにも、よく似合っていると思う。このあたりをトータルに心地よいと感じる人々はおそらく世の中にたくさんいると思えるので、知名度の低さゆえにまだ届いていなかったり、地方出身アイドルという先入観で食わず嫌いしている人たちにももっと知られるといいのに、と切に願う。
さて、私事だが、今年も旭川の実家に帰省する。交通費はなるべく安く済ませたいので、日本航空や全日空の旭川からの直行便ではなく、新千歳空港からスカイマークエアラインを使って帰る。旭川から札幌までの高速バス代、札幌から新千歳空港までのJR運賃を足しても、その方が安いのだ。以前はスカイマークにも旭川から羽田までの直行便があったのだが、数年前に廃止されてしまった。
WHY@DOLLをいつか札幌で見るのが夢だった。山口県での道重さゆみ、新潟でのNegicco、私の数少ないアイドルファンとしての経験においても、地元でのアイドルには東京にいる時とはまた一味違った魅力があるものである。
先日、WHY@DOLLの札幌でのワンマンライブが発表され、その日は道内にいられる最終日なので、もちろんチケットを予約した。こんなにも早くこの夢がかなうとは。いまから楽しみで仕方がない。欲をいえば翌日のリリースイベントにも行きたかったが、この日はどうしても出席しなければいけない会議があるため、午前中には東京に戻らなければならない。
WHY@DOLLのおかげで、日常に楽しみや励みが増えた。だから、その魅力がもっと世界に伝わって、WHY@DOLLの2人がしあわせになればいいのにと、本当に心から思う。
8月21日にツイッターで書いたことをもう一度書くならば、WHY@DOLLでいてくれて本当にありがとう。そういうことである。
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