「Negicco House」なるものの会員になっているので、時々、「Negiccoから君へ」なるメールが着信するのだが、これが本当にすごくいい。
Negiccoのメンバーによるメールマガジン的なやつなのだが、まだスマートフォンなどがこの世に無かった頃、携帯メール機能を商用利用しようと企業や著名人などがこぞってメルマガ市場に参入したあの頃の感覚が、もちろん良い意味で残っているようで、すごくいいのである。
有料コンテンツなので、もちろん内容には詳しく言及しないのだが、今日の午後に届いたNao☆ちゃんのやつとか本当に最高で、いま世の中にアイドルと呼ばれる人は数多いが、他の誰がこのような種類の良さを醸し出し、戦場及び侍モードの私の心をここまでほっこりさせてくれうるだろうか、という話である。
本当にその内容についてここで言及したい気持ちでいっぱいなのだが、やはり有料コンテンツなのでやめておく。しかし、それで私の心は幸せで満たされた。このような過酷な戦いの最中にいるというのに、である。
ファン歴が浅く、しかもそのスタンスがきわめてカジュアルかつライトである私がNegiccoのメンバーについて知っていることなどは微々たるものではあるが、それでもNao☆ちゃんがけして平坦で安寧な人生を送ってきた訳ではないということは、何となく知っているつもりである。
にもかかわらず、というか、だからこそか、その表現には芯の強さと地に足の着いた平和主義があるような気がしている。
あの超天然ともいえるギャグセンスや言語感覚も、基本にあるのはそのような思想なのではないかと、勝手に解釈している訳である。
私は男とは死ぬまで戦うものであると思うし、けして癒されている場合ではないのだと、そのような美意識を持って生きている者だが、Negiccoの意図せずして見る者を癒してしまうパワーには、尊さを感じている。
そして、戦いの真っ只中においては、つい優しさや笑いを忘れがちである。そもそもは大切な者を守るため、平和のために戦っているのに、いつしか戦いそのものが自己目的化している。何か大切なものを忘れてしまうのである。
そんな時に、iPhoneの受信メールに「Negiccoから君へ」が着信していて、それほど長い文章でもないのでとりあえず読んでみると、「ビーチバレー」とか「カラオケ」とか言っていて、いや、有料コンテンツなので内容には深く言及しないのだが、すっかり幸せな気分になれるのである。
そして、このような気分、つまり平和を守るために私は戦っているわけであり、それこそ男が命を賭けて生きるということである、と私は思うのである。
有料コンテンツの内容を、たとえそのキーワードといえども無料で読めるブログで発してしまうことに躊躇を感じるのだが、ゆえに今回の私のブログ記事に何かを感じ、そしてまだ「Negicco House」に加入していない方がいらっしゃったとするならば、ぜひとも加入していただきたい。
何だそれは。
それはそうとして、Negiccoの結成は2013年7月20日、つまり夏真っ盛りである。
昨年の結成記念日には、当選率がかなり低いといわれていたバーベキューイベントに、ファン歴約4ヶ月にて当選させていただき、わりと気まずいながらも最高の時間を過ごさせていただいた。
それもあって、夏をテーマにした曲が多いと思われがちだが、リーダーであっても予想の範囲を超えないようである。
じつは私はその前夜、あくまで個人的な楽しみのために、iTunesで「Negicco~夏ベスト」なるプレイリストを作成しようとしていた。結論としては、思っていた夏をテーマにした曲が多くはなく、頓挫した訳である。
「サンシャイン日本海」とか「あなたとPop With You!」とか、Negiccoには夏をテーマにした曲が多数あるようなイメージだが、少なくとも私が調べてみた限りにおいては、今日、iTunesにおいて購入可能な楽曲では、10曲にも満たなかった。
それでも、やはり夏のイメージは強い。
今年の結成記念日にリリースされるベスト・アルバムのうちの1曲は、シングルのカップリング曲からファンによるツイッター投票で選ばれた。超人気曲の「さよならMusic」がブッチギリのトップで、ベスト・アルバム収録を決めたのだが、メンバーの中でただ1人、この投票について具体的な曲名を挙げていたKaedeが選んだのは、「あなたとPop With You!」のカップリング曲である「トキメクMERMAID」であった。
これまでちゃんと聴いていなかったのだが、これを機会に聴いてみて、やはり素晴らしかったのである。
connieさんの歌詞には特に初期において、名曲へのオマージュが見られるのだが、この曲においては「サマー・ヌード」は真心ブラザーズだが、「C調」「メロディ」「シャボン」という、私にとってはいずれもサザンオールスターズ関連の単語が頻出しているのである。
もちろん、「メロディ」「シャボン」などはきわめて一般的なワードであるがゆえ、これがサザンオールスターズの1985年リリースのシングル及びアルバム「KAMAKURA」収録曲や、その前年の1984年リリース、アルバム「人気者で行こう」収録曲と何らかの関係があるのかどうかは定かではない。
しかし、「C調」に関しては、1979年のシングルにして、翌年、1980年リリースのアルバム「タイニイ・バブルズ」収録の「C調言葉に御用心」にインスパイアされたことであろう。なぜなら、私はこの曲関連において以外で、この「C調」なるワードを聞いたことが1度も無いからである。
調べたところによると、「C調」は「調子いい」の意味で、1960年代からジャズマンの楽屋言葉として用いられ、植木等が用いたことにより、一般にも普及したらしい。
サザンオールスターズ「C調言葉でご用心」は、あえてレトロ的な意味合いも込めて、この期に及んでこの言葉を使ったのではないかと思っているのだが、当時中学1年生であった私が、友人などとの一般的な会話において、このフレーズを聞いたことはおそらく1度も無いはずである。
また、歌詞のわりと序盤の部分で、「トロピカル・ジューシーフルーツ」というフレーズが出てくる。直訳すると、「熱帯のみずみずじい果実」というような感じになるのであろう。
しかし、「C調」から即座にサザンオールスターズ「C調言葉にご用心」をリアルタイムで聴いた記憶がよみがえるような年代のとっては、「ジューシー・フルーツ」といえば、1980年の夏に「ジェニーはご機嫌ななめ」を歌った、近田春夫プロデュースのテクノ・ポップ・グループ、ジューシィ・フルーツを思い出すであろう。
「ジェニーはご機嫌ななめ」は、後にPerfumeによってカバーされるが、それを近田春夫が絶賛したりしていたはずである。
また、「ジューシー・フルーツ」は、1983年にアメリカのバンド、エムトゥーメイがヒットさせたR&Bの名曲のタイトルでもあり、また、スチャダラパーと小沢健二が1994年にヒットさせた、いわゆる「渋谷系」のアンセム、「今夜はブギーバック」の歌詞にも登場する。いずれも、アダルトな隠喩の意味で用いられていると思われるが、「トキメクMERMAID」に関しては、そんなことは無いようである。
Negiccoには、夏の曲が多い。いや、じつはそれほどでもないのだが、何となくそんな気がする。確かに、印象に残る曲は多いような気がする。それは、Negiccoが夏に結成されたグループだからなのだろうか。
T-Palette Records移籍第1弾としてリリースされたミニ・アルバムの表題曲「GET IT ON!」には、「短い夏が勇気をくれる」という歌詞がある。この辺りに、ヒントがあるような気がする。
私は新潟で生活をした経験が無いので何とも言えないのだが、やはり一般的なイメージとしては、雪国ということになるだろう。それで、夏も短いのではないだろうか。
私は北海道出身であり、まさに夏が短い。夏休みと冬休みが同じ長さである。夏休みはいつも短く感じ、冬休みは長すぎると感じていた。そんなこともあり、夏には異常ではないかと思えるほどの憧れがある。
春先、いつも行っているスーパーマーケットで夏限定のビールや殺虫剤関連のディスプレイがされていると、テンションが上がる。また、夏の終わり、まだ暑いにもかかわらす秋限定商品のディスプレイがされていたりすると、わりと気分を害しがちである。真夏に早く涼しくなってほしいなどと言っている人が身近にいると、ブチ切れそうになったりもしている。最後だけは、やや話を盛りすぎたにしてもだ。
すべてのいわゆる雪国出身者が必ずしもそうではないとは思うのだが、その傾向はわりとあるのかもしれないと思っている。
さすがに、校則で丸坊主でありながら、片岡義男のサーフィン小説を読みまくって、「夏は心の状態なんだ」などと口走る薄気味の悪い男子中学生だった私などは、極端な例だとは思うのだが。
ビーチ・ボーイズのアメリカではなく、イギリスでの受け方にも、どこか屈折した憧れのようなものが感じられ、より共感が持てるような気がする。
そんな訳で、Negiccoの夏ソングは私にはかなり丁度いい。そして、「Negiccoから君へ」は、日常を激しく戦う大人の男に、忘れかけていた平和の尊さとたくましさと優しさとをおしえてくれる素晴らしいコンテンツであると、主にそのような内容のブログ記事であった。
誰が興味あんねん。
