味噌ラーメン | …

i am so disappointed.

物心ついた頃から、「サッポロ一番みそラーメン」というCMソングがテレビから流れていた。また、食卓には醤油ラーメンと味噌ラーメンとがほぼ同等の頻度で出されていたような気がする。これは私が味噌ラーメン発祥の地である北海道で生まれ育ったことと、何か関係があるのだろうか。

数年前、コメディアンの狩野英孝がホストをパロディーにした1人コントでブレイクしたが、決めぜりふで「ラーメン、つけめん、僕イケメン」というのがあった。あれは、私が幼い頃に親しんだ「アーメン、ソーメン、味噌ラーメン」という、マイルドに不謹慎なような気もするフレーズを元にしているのかと思った。

調べてみたところ、地域によっては「アーメン、ソーメン、冷ソーメン」と言っていたようである。なかなかおもしろい。

ということで、味噌ラーメンというのは生まれる前からもうずっと当たり前のようにあったのだと、そう思っていた。ところが、ここ最近、調べてみたところ、どうやらそうでもないらしい。

いつの間にか何となく存在していたというわけではなく、味噌ラーメンについては、その起源がわりとはっきりしているようである。

1963年、札幌の大衆食堂「味の三平」店主、大宮守人によって考案された味噌ラーメンが、はじめてメニューに載ったらしい。そのきっかけとなったのは、スイスの食品メーカー、マギー社の社長が雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」に発表した「日本人は味噌をもっと料理に活用するべき」という文章だったらしい。

つまり、味噌ラーメンはまだわずか53年の歴史しかないことになる。芸能人、有名人でいうと、今井美樹、ダウンタウン(松本人志・浜田雅功)、甲本ヒロト、ブラッド・ピット、ジョニー・デップらと同じである。

きわめて大衆的な料理であるラーメンだが、昨今ではわりとグルメ化している印象がある。どの店がおいしいとかすごいとかいう、格付け、ランキング化の動きも活発である。そんな中、特に東京においては醤油ラーメンや豚骨ラーメン、ここ数年では鶏塩ラーメンの人気が高いような気がする。それほど頻繁に外食をするタイプでもない私が、ここ数年で最も感動を覚えたラーメンは、凪というお店の煮干しラーメンであった。

味噌ラーメンはわりとポピュラーなわりには、なかなか注目度が低いのではないか、という印象がある。

ここ数日間、ブログを更新していなかったのだが、なぜかというと、書けることがあまりなかったからである。

基本的には自分自身の生活の記録を目的としているが、やはり読む人にとって価値のあるものができれば良いとは思っている。ところが、ここ最近の私といえば、根本的には深い心の闇を見つめているため、あまり楽しげな内容は上っ面でしか書けないような状況であり、そういうのはたまらなくパンチが足りなく、クソおもしろくもないに違いない。それで、何も書けなくなった。

そして、数日前のことである。とある日常的な生業の一環として、電車やタクシーで移動をしていた。別にしろと頼まれたわけでも脅されたのでもなく、完全に自分自身の主体的な行動として、それを行った。

気分が沈んでいて、究極的に満たされて燃え尽きたい欲求と、完全に消えて無くなりたい欲望に引き裂かれている、そんな中二病的な状況が、本当にいい大人にもなって訪れうるのだろうか。いまの私ならば自信を持って言える。

あると思います。

私が実際に中学二年生だった頃には、中二病などという言葉すら無かったにもかかわらずである。

ただ純粋に楽しくて笑える時間、精神状態によってはそこに救いや啓示じみたものを感じずにはいられない場合もある。もちろん、完全な偶然であり思い違いである。しかし、それで傷ついた魂が多少なりとも救われて、おそらく誰にも迷惑をかけていないのだとするならば、それはそれで結構ではないだろうか。

そして、私はグルメレポート的な内容であれば、何の気負いもなくお気軽にブログが書けるぞ、と思ったのである。そして、それは味噌ラーメンについてでなければならない。おそらく、その理由を問われるであろう。その答えは追憶の1990年代、太陽が嫌いだった私たちのアンセムの歌詞に歌われている。


「あらかじめ分かっているさ 意味なんてどこにも無いさ」

いま、「味噌ラーメン」について語ることは、私にとって「希望」について語ることに等しい。「希望」とは「未来」の可能性についてをも含まれると思われがちだが、私の解釈ではけしてそうではない。

「未来」などというものは、もうすでにここにはない。「いま」「ここ」だけがすべてである。なぜならば、もうインチキにはうんざりなのである。

だから、すべてを終わらせよう。終わることを前提として、「いま」「ここ」を生きよう。少なくとも後悔は残らないだろう。

メッセージは「意味」ではなく、「強度」である。それがたとえ伝わったとしても、その先に何があるのだろうか。いや、「未来」などという不確かで不純なものなど、私は求めてはいない。「いま」「ここ」だけがすべてである。

具体的な味噌ラーメンのおいしいお店について、ガイド的な内容を想定していたのだが、何だかおさまりがつかないような感じなので、それは次の記事からはじめてみようと思う。

といっても、最初の池袋のお店については今夜のうちに書いて上げることになるだろう。

このブログに私信的な意味合いは、一切含まれてはいない。



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