古町どんどん | …

i am so disappointed.

私が1ヶ月ほど前から急激に好きになりはじめたアイドルグループのNegiccoは新潟を活動の拠点としているのだが、いろいろ調べている過程で、「古町どんどん」という単語をよく見かける。

これは新潟の中心市街地である古町で、毎年春と秋の2回開かれているお祭りのようである。昨年で35周年を迎えた歴史あるイベントのようである。昨年秋の告知を見ると、オープニングセレモニー、ハロウィンイベント、どんどん丼グランプリなど様々な催しがある中で、Negiccoライブが最も大きく扱われている。「どんどんのフィナーレを飾るスペシャルライブ」「古町音楽祭初代グランプリ受賞、現在全国的に人気を誇る」ということである。

「古町どんどん」でのNegiccoのライブは恒例になっているらしく、この日は地元だけではなく、遠くからもNegiccoのファンが新潟を訪れるようである。

ライブは古町にあるローソンの近くに組まれたステージで行われるようなのだが、このローソンは全国で見慣れたものとは少し違って、オレンジ色なのが特徴のようである。地元のプロサッカークラブ、アルビレックス新潟のチームカラーになっているのだという。全国にはこれ以外に、プロ野球の阪神タイガースや広島カープのチームカラーにしたローソンも存在するようである。

このオレンジ色のローソンについては、「勝ち抜き!アイドル天国!!ヌキ天」でも少し紹介されていたはずである。

この「古町どんどん」でのライブのダイジェスト映像なるものがあったので、もちろん視聴した。人気が全国区になっても地元を大切にし、それゆえに地元の人々から愛されている様子、また、おそらく地元以外の方も多いであろうファンの熱さが良く伝わる、素晴らしい映像であった。

これはきっと楽しいに違いない。Negiccoファンであればぜひ体験すべきものなのであろう。しかし、「古町どんどん」は土曜や日曜に開催されていて、私はそのような日に仕事を休むことが限りなく困難なため、残念ながら参加することはできない。

この映像を見て改めて思ったのは「完全攻略」の素晴らしさ、「圧倒的なスタイル」におけるラインダンスのすさまじさ、「さよならMusic」が本当に良い曲であること、などであった。

「さよならMusic」は先日のサンストリート亀戸でのリリースイベントで初めてまともに聴いてすぐに気に入ったのだが、リリース当初はconnieさんが楽曲提供をやめてしまうのではないかという噂が流れ、ファンを動揺させたらしい。

アンコールではこの古町のことを指してもいる「星のふる町」という歌詞がある「Falling Stars」が歌われていたが、本編の最後は当時における最新シングル「ねぇバーディア」であった。

このライブ映像を見ていると、あのサンストリート亀戸で体験したミニライブのことを思い出す。私がNegiccoのライブを観たのは、今のところあの1回だけである。次は4月27日の中野サンプラザになるのであろう。

Negiccoのパフォーマンスもさることながら、ファンとの一体感が素晴らしく、ものすごく楽しかった。曲に合わせてファンがコールや振り真似、そして、「圧倒的なスタイル」においてはラインダンスなどをやるのだが、なるべく多くを把握して、あの楽しさを共有したいと思ったのであった。

「ねぇバーディア」においては、「あなたに あなたに あなたに」の所の振り真似がとにかく楽しい。あと、「好きになってもいいのかな」などと歌われるのに対し、声を合わせて「いいよ」とコールする所などもかなり気に入った。

この曲をとても気に入っているのだが、実は歌詞の内容が完全に理解できているわけではない。

ミュージックビデオでは、Nao☆、Megu、Kaedeのメンバーそれぞええが別々の時間帯と交通手段で、新潟から東京に向かう。そして、最後の方で3人が合流するのだが、向かう先は日比谷野外大音楽堂のようである。

Negiccoはこのシングルのリリースから2週間後に、日比谷野外大音楽堂で結成以来最大規模のワンマンライブを行うことになっていた。

この曲には「あなたに あなたに あなたに 逢いにいきます」という印象的なフレーズが何度か出てくるが、本当に一番最後にその主語が「あたしたち」であったことが明かされる。

個人的な恋愛について歌われた曲だと思っていたのが、最後にはNegiccoがファンに対して歌っているようにも読み替えられるという、他の曲にも見られる鮮やかな手法である。

いや、見事だなと感心していた。それでもまだ疑問は残っていた。「バーディア」とは一体、誰のことなのだろうか。「9月の日の出来事」や「兜」のくだりなどもよく分らない。

今日、この曲について書かれたものをいろいろ見ていて、またしても衝撃の事実に驚かされた。大半のNegiccoファンの方々はすでにご存じで、何をいまさらという話題かもしれない。しかし、私はこれを知って、軽く感動したのであった。

「ねぇバーディア」は、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの1978年のヒット曲「セプテンバー」へのオマージュでもあったのだという。

この曲がヒットした頃、私は小学生であった。映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ヒットがきっかけで、日本にもディスコ・ブームが到来しているという噂であった。ラジオからは日本語の流行歌と同じぐらいの頻度で、洋楽のディスコ・ヒットがよく流れていた印象がある。日本語のポップスにもディスコ・サウンドを取り入れたものや、ディスコ・ヒットをカバーしたものがいろいろと出はじめた。

アース・ウィンド・アンド・ファイアーの曲は日本のラジオでもかなりよく流れていたため、まだ洋楽を意識して聴いていない私でも、知っている曲がいくつかあった。この「セプテンバー」もそのうちの1つである。

「セプテンバー」の歌いだしは「Do you remember」、つまり「覚えてる?」である。そして、タイトルの「セプテンバー」はもちろん「9月」のことだ。

そして、「ねぇバーディア」のセリフパートといえば、「ねぇ バーディア 覚えてる? あの9月の日の出来事」である。

まったくの余談だが、このうちの「あの9月の日の出来事」の部分はかえぽことKaedeが言っているのだが、レコーディングされたバージョンが語りかけるような感じなのに対し、ライブでは軽く訴え気味になるところが、私にとってはわりとツボである。

それはそうとして、では、「バーディア」とは何なのだろうか。「セプテンバー」の印象的なサビ部分は、このような歌詞であった。

「Ba de ya - say do you remember」

そう、「バーディア」と歌われているのである。

そして、「ねぇバーディア」のセリフパートの後のコーラスのような部分の歌詞を、私はほとんど意識していなかったのだが、歌詞カードでは「あぁ 風と 水と 炎」となっているようだ。

「風」は「ウィンド」、「水」は「ウォーター」、「炎」は「ファイアー」、これでは「ウィンド・ウォーター・アンド・ファイアー」だが、地球の大半は水で成り立っているといわれているわけで、つまり、「水」を「アース」だと考えるならば、その順序はさておき、ちゃんと「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」になるわけである。

また、「セプテンバー」の歌いだし、「Do you remember」の後には「the 21st night of September?」と続く。つまり、「9月21日の夜を覚えてる?」ということなのだが、この9月21日がPerfumeのデビュー記念日であることから、この曲がPerfumeへのメッセージをも含んでいるのではないかともいわれているようである。

そして、「兜」のくだりだが、この歌詞にある「床の間置いてた愛の兜」というのが、越後上杉氏の家老、直江兼続の兜に「愛」の文字が形どってあるというご当地歴史ネタであるらしい。

この後に「なつかしいね 涙こぼれた」「目と目が合うたび 遠い記憶と 想いがよみがえる」といったフレーズが出てくることから、古くからのファンに向けられていると読み解くこともできるようだ。

また、「バーディア」を「ディアネイバー」、つまり「親しき幼なじみ」と読み替えることもできるという考察も読み、何て深いのだろうと感心したわけである。

そう考えると、この曲を「古町どんどん」でやる意味というのも、さらに濃いものに思えてくる。

あと、先日のサンストリート亀戸のイベントでも流れていたが、Negiccoのステージがはじまる前の、あの出囃子的な音楽がとても好きだ。夢の世界への入り口という感じで、ワクワクする。





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