東京土産にお勧め「小ざさ」の最中(吉祥寺・ハモニカ横丁) | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 吉祥寺でゴルフのレッスンを受けた後「ハモニカ横丁」へ向かった。といっても100mも離れていない至近である。

 ハモニカ横丁は戦後の闇市の風情をどこそこ残した飲食店街で、1坪の極小店からせいぜい10坪ほどの店が100軒ほど蝟集している。

 中央線沿線にはおカミが歴史遺産として保全に努めているのではないかと邪推したくなるほど闇市臭のするエリアが残されている。例えば高円寺なら「きよ香」の周辺、阿佐ヶ谷は「友ちゃん」の辺り、荻窪は「邪宗門」界隈、西荻は「戎」の一帯。

 そんな中でもハモニカ横丁は最大の規模を誇っていて、しかも他の闇市遺産が風前の灯なのに比してここは盛況を極めている。

 

 この日の目的はハモニカ横丁の端っこにある「小ざさ」(地図の左上①)でお土産の最中を買うこと。

 八ヶ岳南麓は洋菓子に比べて和菓子の店が少ないから和菓子をお土産に持っていくと大層喜ばれる。しかも創業1951年のこの店は多い時には1日で4万個(!)の最中が売れるという繁盛店だからなおさらだ。

 

(小ざさの歴史は本になっている 2010ダイヤモンド社)

 

 幸い一番人気だという10個入り詰め合わせ(黒あん・白あん)をさほど並ばずに買うことができた。

 

 

 続いて向かったのは漬物の店「清水屋」(地図②)。

 

 

(この狭い通路は「祥和会通り」というらしい)

 

 「小ざさ」の行列を押しのけるようにして路地に入ったところにある清水屋もこれまた1坪の極小店だ。

 

(店をヒヤカシているような人物が店主)

 

 ここの漬物、特に糠漬けが実に美味い。

 店主(まだ若い)は毎日少しずつ漬け込んでいるようで、糠漬けは浅漬け、中漬け、古漬けと

3種類から選べる。私の好物はカブの浅漬け1個200円なり。

 

(1個でもイヤな顔をしないのがうれしい この日は白菜漬けも購入)

 

 買い物も終わったところで昼メシだ。

 ハモニカ横丁で私がよく通うのは寿司の「片口」(地図③)だが、この日は寒の戻しで底冷えがするものだから「ハモニカクイナ」(地図④)に向かった。

 

(ハモニカ横丁では大店の部類)

 

 ここは本来タコライスの店なのだが、ついでにやってるソーキそばが旨い。

 年に2、3回どういうわけだか沖縄そばが無性に食いたくなることがあるが、そういう時は迷わずここに来ている。

 

 こちらのソーキそばは「軟骨ソーキ」。スペアリブの軟骨がトロトロに溶けていてコラーゲンたっぷり(のような気がする)。

 

(コーレーグース(島唐辛子のタバスコ)をジャブジャブやると旨いんだな、これが)

 

 

(このままぜ~んぶ飲めちゃいます)

 

 旨い。

 それにしても麺は不味いのに沖縄そばってどうしてこうもそそられるのだろう。

 明日から八ヶ岳。

 お土産の最中と糠漬けを携えて豊かな気分で家路についた。