八ヶ岳南麓温泉巡り①「たかねの湯」でお宝発見 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(「たかねの湯」HPより 浴場がデカい)

 

 生来風呂嫌いの私だが、寄る年波のせいで寒い日にはどっぷりと風呂に浸かりたくなることがある。

 そんな時にはこれまで「ロイヤルホテル八ヶ岳」の500円風呂を利用していたのだが、同ホテルがシンガポールの投資ファンドに買収され高級ホテル「グランドメルキュール八ヶ岳」にリニューアルされる(開業2024年4月)ことになり、昨年12月から日帰り入浴はなくなってしまった。ハゲタカのばかやろ~。

 

 以来我が家からほど近い「パノラマの湯」を時たま利用しているのだが、この日は定休日のため別の日帰り温泉に行くことにした。

 

 我が北杜市には市が所有し運営を外部業者に委託している温泉施設が7つ、民間の施設ではあるが準公営扱い(=市の温泉手形(共通温泉券)が利用できる)の温泉施設が2つ、合わせて9つの公共温泉がある。

 

北杜市公共温泉一覧

 

 小淵沢町と明野町には公営温泉がないので「延命の湯」と「クララの湯(ハイジの村)」が準公営扱いになったものと思料されるが、そうなると長坂町に同様の施設がないことが不可思議だ。

「長坂のシ(衆)は近いから泉温泉でいいじゃんね」

「い~さよ~」

ってことだろうか。

 

 この中でこれまで私が行ったことがある施設は「パノラマの湯」と「泉温泉」だけ。

 これを機に八ヶ岳南麓日帰り温泉巡りをしてみようと思いたった。

  まずはおっとり刀で比較的近場の「たかねの湯」に行ってみた。

 

  

(ちょっと異形の佇まい)

 

 見た目はともかく、初めての「たかねの湯」は実に快適だった。

 浴場は広く、明るい。ドライヤーが無料で使えるのもありがたい。

 

(ロビーにはお雛様が飾られていた)

 

 一番私を興奮させたのはロビーにずらりと並んだ漫画本である。

 

 

 どれどれ、と覗いてみると懐かしい漫画が。

 

 

(「加治隆介の議」(弘兼憲史)何故か第6巻からしか置いてない)

 

 「加治隆介の議」は「ミスターマガジン」に1991年から1998年まで掲載されたもので、国会議員の父親の急死で地盤を継ぐことになった隆介がサラリーマンから政界へ転じ、最後は総理大臣に昇りつめるというストーリー。大人の漫画だから時事問題を詳しく説明していてHなシーンも満載という秀作である。

 当時の私は唄って踊れるサラリーマンとして脂が乗り切った花の30代。「課長島耕作」(モーニング)なんかとともに夢中になって読んだものだ。

 

(「議」とは薩摩弁で正論のこと)

 

 う~む。

 これはお宝ではないか。30代のいろんな出来事が脳裏に去来した。

 しょっちゅう通いたいところだが、我が家から7km、クルマで10分と少々距離があるから至近にある無口なマスターが経営する珈琲店「スコヤコーヒー」で豆を買うのと抱き合わせで立ち寄ることになるだろう。

 

 ちなみに識者の意見を総合すると、北杜市公共温泉のトップは白州町の「尾白(おじら)の湯」らしい。

 近所の別荘族のお一人ブルーベリージャム友(=どういうわけだか東京の自宅でブルーベリーを栽培していてそのジャムを私にくれる友)のAさんも「尾白の湯」に足しげく通われている。

 温泉好きのブログ友nobuさんによると、ここの温泉はとにかく濃い~のだそうだ。

 

(「尾白の湯」かけ流し露天風呂「赤湯」 赤だし状の湯は温泉基準値の50倍の濃度だという 北杜市観光協会HPより)

 

 ところが「尾白の湯」、我が家からの走行距離がなんと16kmもある。

「加治隆介の議」のようなお宝があるならともかく、運転嫌いの私が彼の地まで足を運ぶことは終生ないだろう。

 

 日帰り温泉は「パノラマの湯」と「たかねの湯」だけでもう十分。そんなわけで「八ヶ岳南麓温泉巡りシリーズ」は今回をもって中止となった。

 短くて、ど~もスミマセン。