愛犬のカイカイ画期的に収まる | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(2013年5月19日 我が家にやってきた日のそら 毛がつやつや)

 

 愛犬そらのカイカイが始まったのは今から6年程前のことだろうか。

 当初はちょっとガシガシやるだけだったのが、次第に四六時中身体をかきむしるようになった。

 当時そらが唯一心を開いていた獣医さんに相談すると、アレルゲンを特定するのは難しいので抗アレルギー性の高いフードを与えるように、というアドバイスと、合わせてカイカイ止めの薬「セレスタミン」をもらった。

 

 セレスタミンは確かにカイカイによく効いたが、ステロイド剤なのでしょっちゅう飲ませるわけにはいかない。しかも1錠100円と値段もそこそこ高い。

 ところがギッチョン、元々人間サマの薬であるセレスタミンの薬価はわずか10円。セコい話だが自分が飲むことにしてお医者さんに処方してもらうようになるまでさほど時間はかからなかった。

 

 ところが昨年秋セレスタミンは製造中止になってしまった。

 やむを得ず近所の獣医さんを訪ねてセレスタミンに代わるカイカイ止めの薬をくれ、とお願いすると、とにかく一度検診してから、と勿体ぶる。

 

 そんなわけで昨年末にいやがるそらを引きずるように連れて行って診察を受けたところ、センセイの診断は、

アトピー性皮膚炎

マラセチア皮膚炎

膿皮症

の合併症とのこと。

 

 適切なシャンプー(殺菌性のものと保湿性のものの2種類)とフードの指示を受け、あわせてカイカイ止めの薬と抗生剤を2種類もらった。

 

 半信半疑で抗生剤を二週間にわたって飲ませたところ、あ~ら不思議、そらのカイカイは魔法のように収まってしまった。

 

左:ラリキシン 皮膚感染症全般に効く抗生剤 淋病などにも効くという

右:イトラフナゾール 抗真菌剤マラセチアのほか白癬、ガンジタにも効果あり

 

 カイカイが静まるとともに、床に積もるほど出ていたフケも収まった。かきむしりすぎて黒ずんでいた皮膚にはうっすら毛が生えてきて、細かなかさぶたのようなカスも消えうせた。

 

(真っ黒に禿げあがっていた部分にうっすら毛が生えてきた)

 

 二週間経って抗生剤の服用が終わると、カイカイが戻ってきた。以前ほどではないが、時々思い出したようにガシガシやる。

 さっそく件の獣医さんに連れて行った。

 

「だいぶよくなりましたね~。毛も生えてきてるし」

 センセイは我がことのように喜んでくれた。

「特に副作用がないようなので、引き続き3種類の薬を出しましょう」

「先生、カイカイ止めの薬はまだ2、3回しか飲ませていないんです」

「え、それでこんなに良くなったんですか」

 う~む、とうなったセンセイによると、アトピー性皮膚炎は想像していたより軽度かもしれないとのこと。

 

 あ~よかった。

 そらもカイカイから解放されてよく眠れるせいか、食欲も運動欲も若い頃に戻ったかのようだ。これは2024年のうれしかったこと第1位になりそうだ。

 

 それにしても何故もっと早く抗生剤を飲ませてやらなかったのか。

 飼い主の不精のせいで、いたずらに苦しんだそらの半生。保護犬と飼い主の出会いも縁とはいえ、「飼い主ガチャ」が悪かったそらが不憫でならない。

 

(ごめんね)