淡竹(ハチク)の季節がやってきた | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(パノラマ市場にずらりと勢ぞろいした朝採りの淡竹)

 

 八ヶ岳南麓から東京に戻る日の朝、新鮮な野菜をお土産にすべく「パノラマ市場」へ。

 何を買おうかとウロウロしているとそこに野口秀高さんご夫妻(たぶんそうでしょ)がやってきて、朝採りの淡竹(はちく)を次から次へとまさに破竹の勢いで並べ始めた。

 大きなものは1本のまま、小さなものは3、4本で束にされていて、いずれも値段は421円(税込)である。

 

 淡竹は私の大好物。見ているだけで血が騒いできた。

「すみませ~ん、太いのと細いのとどっちが旨いですか」

「どっちもおいしいけど、煮るなら太いの、焼くなら細いのもいいですよ」

「んが~(判断がつきかねて苦悶している)」

 

 野口夫人(でしょ、きっと)は身もだえする老人にビビりながらもそこはプロ、さらに説明してくれた。

「焼くのはね、皮を剥かずにそのままオーブン(魚焼きグリルでも大丈夫=確認済)で蒸し焼きにするのがおいしいです。そうなるとオーブンにピタっと収まるサイズのものがいいですよ」

「んが~(どっちも買っちゃおっと)」

「・・・(おツムは弱そうだけど凶暴性はなさそうだね)」

 

 結局煮る用に極太サイズ1本、焼く用に4本のセットを買うことにした。

 他の野菜も買い揃え、レジに行くと一連のやりとりを固唾を飲んで見物していたおねえさんが待ってましたとばかりに、

「煮るんでしたら米ぬか要りますか。10円ですけど」

と勧めてくれた。

 淡竹はあく抜き不要と言われるが、やはりやらないよりはやった方がよいらしい。

 これもお勧めに従ってお買い上げ。10円の商品を生産者と市場ではたしてどう按分するのか大いに関心があるところだが、ここは波風立てずぐっと我慢した。

 

今回の購入品 左から:

淡竹(生産者 野口秀高さん)大小5本 842円

大カブ(同 田川桐彦さん)2個 195円

アスパラガス(同 山田裕さん)9本 350円

青梗菜(同 三井律子さん)3個 120円

しば漬け、ゆずらっきょう、花豆甘煮(いずれも甲斐食品)全部で1000円ちょい

米ぬか(生産者不明)1袋10円(青梗菜かなんかの下敷きになって写真ではみえない) 

 

 買い物が済めば昼メシである。

 帰る日のお約束、韓国レストラン「どんぐり」へ。

 五月晴れのさわやかな陽気に誘われてデッキに陣取り、ひとり生ビールをぐびり。

 至福の瞬間である。

 

(かわいそうだけどそらが食べれそうなモノは見当たらない)

 

「それから、いつもの」

「豚肉コチジャン炒めですね。とても辛くしますか」

「とてもじゃなくていいです(←激辛すぎて卒倒しそうになった黒歴史あり)」

「とても辛くしなくて、いいんですね(←なんだか残念そう)」

 

 

(ほどよい辛さ(それでも激辛だと思う)が八ヶ岳ブルーを切り裂いた)

 

 アルコールと舌のヒリヒリが抜けるまで畑や庭の手入れをしてから、一路東京へ。

 夜は焼きタケノコで冷酒をぐびり。

 若竹煮でまたぐびり。

 

(焼いたほうは写真撮るの忘れた)

 

 あ~生きてるってなんて素晴らしいんだろう。そんな瞬間だ。