八ヶ岳南麓カレー紀行番外編 「ひまわり市場」で思わぬひろいもの | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(MCC食品(神戸市)「100時間かけたスパイシーチキンカレー」)

 

 八ヶ岳南麓の有名店「ひまわり市場」が最近元気がない。

 自慢の鮮魚が価格高騰でいいものを安く提供できなくなったせいか、はたまた大いなるシナジー効果を生んでいたであろう相方のウェルシアが建て替えのため一時休店となったせいなのか、火曜日以外は客足が少なくなった。

 もともと「オギノ」よりもだいぶ高いじゃんね、と評判のところに敵方は「肉のわたなべ」、ウェルシア、綿半、よってけし、携帯ショップ(ドコモとau)、ガソリンスタンドと生活必需品回りが充実しているのだから客を奪われるのもむべなるかなである。

 

 とはいえ最寄りの「ひまわり市場」の経営が傾くことは大いに困る。

 そんなわけで何かいいモノはないかと店内を物色していたところ出くわしたのがレトルトカレー「100時間かけたスパイシーチキンカレー」である。

 「100時間」。カレー好きには格好の殺し文句だろう。

 

 さっそく家で食ってみた。

 旨い。

 絵ヅラは途方もなく地味だが、確かに100時間煮込んだと思わせるコクがある。

 

 

 八ヶ岳南麓のカレーシーンはここ数年大きく変動した。

 スパイシー系の店が次々に廃業してしまったのである。曰く、

「タラマウンテンスパイス」(純粋ネパールカレー 2020年廃業)

「かるみれんげ」(パクチー入りインド風カレー 2021年より店舗営業休止)

「ティフィンデココ」(インドネパール系カレー 臨時休業中)

など。

 おそらくコロナ禍の観光客激減で、スパイシー系の店を地元客だけで維持するのは無理があったのだろう(ティフィンデココは「臨時休業」となっているが、断末魔の八ヶ岳リゾートアウトレットの現状を鑑みるにおそらくこのままフェイドアウトするものと思われる)。

 

 そんなわけでスパイシー系と呼べる店はわずかに「mountain*mountain」と「カントリーキッチンロビン」程度というのが足下の状況だから、「100時間・・・」はその間隙をつく好商品といえるのである。

 

(某所で食ったスパイシーチキンカレー こっちの方が旨いが値段を考えると評価は逆)

 

八ヶ岳南麓カレーマップ

(「コスパ悪し」は不味いということではない)

 

(ガテン系「らーめん一休」のカツカレー これでご飯を3分の1にしてもらったのだから驚き  2021年11月撮影)

 

 なお、「サーカス」(小淵沢)と「ホーリーマウンテン」(清里)も間違いなくスパイシーだが、私の中では「不思議ちゃん系」という別ジャンルのカレーである。

 

 ここでスパイシー系カレーがお好きな方に朗報が。

SAIZ(旧Night Market)」がかつてのハイチ風カレーを再開したようだ(平日、ランチタイムのみ)。

 

「そんな大それたモノじゃないです」

 マスターはそう謙遜するが、これは一度食いにいかねばなるまい。

 

 

(「SAIZ」の夜景 黒板に「おすすめ ハイチ風カレー」とある)