(まだ眠っている我が家の菜園)
一年にたった一度だけ、それもわずか30分ほど顔を合わせるヤツがいる。
人間サマではない。土おこしの強~い味方、電動耕運機「菜援くん」である。
土起こしのこの日、菜援くんを床下から引っ張り出した。
(見た目はどこも傷んでいない)
購入してから早5年、その間一度たりとて手入れをしていないので、そろそろ故障しててもおかしくはない。
おそるおそるスイッチを入れてみると軽快なモーター音とともに菜援君は畑を力強く耕し始め、わずか10分ほどで畑は新しい春を迎えることになった。
(あっけなく作業は完了)
面目を新たにした畑にまずはトマトのビニールハウスを設置した。
(4月末にミニトマトアイコを植える予定)
春風駘蕩、わずか30分程度の作業だが実に心地よい。
すると、あ、と思うまもなくチョロチョロっと何かが染み出すような感覚が走った。昨年11月に初めて経験した「尿もれ」のようだ。
う~む(汗)。
初めての粗相をきっかけにスクワットに励むなどして予防に努めてきたが、そんな努力も老いにはあらがえないらしい。
ところが下半身をチェックしてもそのようなしるしは見当たらない。どうやらチョロチョロは尿もれでなく、「幸せホルモン」が体内にチョロチョロっと湧き出たものらしい。
断言はできないが、多くの皆さんが幸せホルモン分泌の瞬間を尿もれと勘違いされているのではないだろうか(ホントか)。
すっかり気をよくして、キウイ棚に横木を渡す作業にとりかかった。
昨年の11月にマツタケ友のAさんに庭の隅に繁茂する栗の木を伐採してもらったのだが、その際比較的まっすぐな枝の一部を「キウイ棚にわたすとかっこいいですよ」と加工してくれたのである。
(栗の木の伐採のようす 2022年11月撮影)
(Aさんが残してくれた枝5本)
この作業はわずか5分ほど。なんせ枝をよいしょと棚に乗っけて麻ひもでくくりつけるだけだから、作業というのもおこがましい。
ホントは以前棚に設置したステンレスの物干し竿を撤去した方がはるかに見場がよくなるのだが、メンドウなのでそれは次回の宿題とした。
(そのまんまの物干し竿を見たらAさんがさぞ嘆くだろう)
野焼きを終え、土起こしを終え、八ヶ岳南麓の我が家にも無事春がやってきた。