(大相撲1月場所は2023年1月8日から)
もはや惨状と呼ぶしか言葉が浮かばない昨今の大相撲。
新年の1月場所は上位陣が横綱照ノ富士と大関貴景勝の2人だけという、実に125年ぶりの椿事で始まることになった。
これで照ノ富士が二場所連続休場(私としては寒い時期に無理しないで休場してほしいと願っている)、貴景勝も古傷の頸椎を痛めたりして休場なんてことになったらいったいどうなるのだろう。元大関朝乃山に厳しすぎる処分を下したことを日本相撲協会幹部は後悔しているに違いない。
あくまで噂にすぎないが、協会はそんな有事の際には大関OB連、すなわち正代、御嶽海、高安、栃ノ心に「一日大関」のタスキをかけさせて交代で大関を務めさせるなんてことを密かに検討しているらしい(ホントか)。
1月場所の見どころは、せいぜい豊昇龍の大関昇進くらいである。
豊昇龍は9月場所8勝、11月場所11勝だから大関昇進の目安といわれる33勝を挙げるためには14勝以上が必要とされるが、そこは「国技」と勝手に言ってるだけの単なる興行団体である日本相撲協会のこと、11勝位でも大関にあげちゃうんじゃないだろうか。
なんせ現NHK解説の北の富士さんなんて3場所計28勝で大関に上げてもらったという前科がある。さすがに本人もまさかと思って何の準備もしていなかったそうで、大関昇進の使者を迎える際には親方の足袋を借りたり大慌てしたらしい。
豊昇龍は現在23歳、大関になるのにちょうどいいお年頃だ。
平成以降の歴代横綱11人の大関昇進年齢を調べてみるとかなり明確な特徴がある。
つまり「25歳までに大関に上がらないと横綱までは中々到達できない」のである。
平成以降横綱の大関昇進年齢、横綱昇進年齢、引退年齢
(横綱昇進が遅いほど短命に終わる可能性が高い)
そういう観点で幕の内を眺めてみると、朝昇龍に続きそうなのは王鵬(22歳)、平戸海(22歳)、熱海富士(20歳)の三人位。
期待の琴の若もすでに25歳で瀬戸際に立たされていて、私の好きな若隆景(28)、阿炎(28)、霧場山(26)に至っては「運がよければ大関にはなれるかもしれないけどねえ」、といった感じである。
こんな状態の大相撲だから、ひょっとしてチケットがとれるかも、とトライしてみることにした。前置きが長くてど~もスミマセン。
1月場所チケット発売は12月10日からだが、それに先立って「先行抽選」というのが3回行われる。
前2回は「大相撲ファンクラブ」会員(←会費が法外に高い)向けの抽選だから私には関係ない。最後の「チケット大相撲先行抽選」というのに参加することにした。
エントリーはとても簡単だ。
まず事前に「チケット大相撲」に会員登録をする(会費無料)。
次に「チケット大相撲」の画面から申し込みをして抽選を待つ、というもの。
申し込みの仕方にはいくつかバリエーションがあるが、簡単なのは第1希望から第8希望までのチケットをまとめて申し込む方法である。
協会側では第1希望から抽選をしてくれて、ひとつ当選するとそれでおしまい。同じ種類の座席で申し込めば重複当選という困った事態は生じない。
料金は座席の種類、場所によってマチマチである。
大相撲観戦の醍醐味が一番味わえるのは「たまり席(1申し込み2枚まで)」の一人2万円。おそらくこれは抽選に回ってくる券自体が希少だろうからパス。
次が情緒豊かな1階の「マス席(3マス計12名分まで申し込み可)」。こちらは1万5千円から9500円までさまざまだが、足が伸ばせないので私のような腹が出たタイプにはいかにも不向きである。
そんなわけで土俵からはやや遠いものの見晴らしのいい2階最前列の「イスS席」1枚9500円で勝負をかけることにした。
国技館座席レイアウト
(3時間、4時間観戦するならイス席じゃないと無理だよきっと)
申し込み枚数をどうするかが悩ましい。
「イス席」は12枚まで申し込みできるが、多くすればするほど抽選で外れるリスクが高まる。それに大量にチケットを抱えて観戦希望者が揃わなかったら大変だ。
そんなわけで4枚で申し込むことにした。
観戦日をいつにするか。
これは実に簡単で、
13日目(金曜)を第1希望にして12日目(木曜)を第2希望、というふうに順次繰り上げていくことにした。土日を飛ばして第8希望が4日目(水曜)となるわけだ。
12月7日夜、待ちに待った抽選結果のメールが届いた。
あっぱれ第1希望で当選である。
(第1希望で当たったからあとはキャンセルされた模様)
やった~!これも恵方参りのごリヤクか。
と喜びたいところだが、私の想像以上に相撲人気は凋落しているのかもしれない。初エントリーでいきなし第1希望当選というのもなんだかキナ臭いではないか。
それはともかく、いつもの囲碁トモ仲間のうち相撲好きは私を入れて6人。誰を誘うべきか、実に悩ましいところである。