リンゴを買いに三たび野辺山へ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(八ヶ岳高原大橋から望む北岳と甲斐駒 ついつい八ヶ岳に目を奪われがちだがここからの北岳、甲斐
 駒の景観も素晴らしい)

 

 八ヶ岳南麓大泉の朝7時の気温はマイナス4.2℃。

 

(アメダス大泉の最低気温は6:54に記録されたマイナス3.5℃。標高が100m高い我が家の方が1℃ほど低い)

 

 昨晩は標高1100mにお住まいの囲碁トモの家で対局した後そのまま晩メシをご馳走になり、酔いざましにさらに対局して夜10時頃辞去したのだが、その時の外気温はマイナス4℃だった。おそらく今朝は

マイナス5~6℃を記録しているだろう。

 

(絶品「イカのウニ和え」酒泥棒の中の酒泥棒 イカもウニも「肉のわたなべ」で買ったものとのこと) 

 

 そんな寒空の中、年末年始のリンゴを買いに三たび野辺山の「コスモス」に足を運んだ。

 高原大橋(標高1100m)を渡った辺りから気温がぐっと低くなったのが分かった。外にもチラホラ雪が積もっていて雪国に来た、という実感がわく瞬間である。この日のアメダス野辺山(標高1350m)の最低気温は6:33に記録されたマイナス10.3℃。過去の平年値を見ると野辺山はこの時期大泉よりも

5~7℃気温が低い。

 

 それにしても我が家からクルマで15分ほどでこれほど景色が変わるのは不思議な気がする。標高の違いもさることながら、八ヶ岳が天然の屏風になって日本海側からの冷たい空気を遮ってくれているのであろう。八ヶ岳南麓の住民は八ヶ岳の恩恵をいろんな形で享受している。

 

 「コスモス」に着くと店はまだ始まっておらず、長野ナンバーのクルマが1台店先に停まっていた。

 勝手知ったる他人の家とばかり、奥の住居に向かっておばさ~ん、と叫ぶと30過ぎ位の若者が奥から出てきた。

 「野菜は白菜位しかまだないよ」、そういう若者の後からおばさんが現れて、私を見るなりパッと顔が輝いた。どうやら記憶に定着したらしい。

 「フジはあるの」

 「あるよ、いっぱい入ったよ」

 「年末年始用に買いにきました」 

 「ありがとうね。大きいリンゴと小さいリンゴ、どっちがいいの」

 う~む。こういう時小さい方を選んだ方がいいという訓えは「白雪姫と七人のこびと」だったか、「舌きり

雀」だったっけ。

 

 では小さい方で、と言うなりおばさんは若者にリンゴを袋に詰めるようアゴで指示した。

 こんなもん、と若者が目で尋ねると、もっと、とおばさんがアゴで返す。

 「おばさんの息子さん?」

 「そう」

 なんだか以前想像していたとおりで、私は笑いがこみあげてきた。

 

 「白菜要る?」 

 「あ、要らない。今ヤモメだから」

 「じゃあ一袋1000円にまけとくね」

 息子さんが詰めてくれたリンゴを二袋もって一路南麓へ。

 

 家に帰って開けてみると、どちらの袋にもリンゴが11個入っていた。

 ありがとうおばさん。どうかよいお年を。