八ヶ岳南麓生活も予定を超過してもうすぐ三週間になる。これといって困ることもないが降圧剤のストックが底をついてきたため我が家から徒歩圏にある「森の診療所」に処方箋をもらいに行った。
「森の診療所」にアクセスするのは昨年5月に庭でマムシに遭遇した際(マムシの記事は → ここ )、血清が置いてあるかどうか確認して以来のこと(残念ながら置いていない由)。
実際に受診したのは2018年に一酸化炭素中毒と思しき症状に見舞われた時の一度だけである
(一酸化炭素中毒の記事は → ここ )。
受付で、
「東京疎開延長、困窮降圧剤、時節柄診察不要、唯処方箋所望」
と用件を告げると(なんだか中国語みたいだ)、やおら看護師さんが血圧を測ってくれ、その後森先生(奥様の方)が感染のリスクもものかは、全身の触診までしてくださった。
さらには診察を終え受付で処方箋をもらう際には、
「こちらの生活も何かとご不便でしょうがどうか頑張ってくださいね」
との励ましのお言葉まで頂戴したのである。
概して八ヶ岳南麓北杜市は都会からの疎開者に優しい。どこかの自治体のように「来ないでね」オーラを感じないのである。普段から別荘族が多く、また都会からの移住者も多いことから自ずから共生ができているのであろう。
渡辺市長のメッセージにも励まされた。
(北杜市HPより 「渡辺英子」の署名部分はコピペし損ねた)
ついダレがちな日常生活だが、市長のおっしゃるように一人ひとりができることにしっかりと取り組まねばならない。
そんな決意を新たにしたところに、大泉に定住されている知人から素敵なメッセージを頂戴した。
(知人は知人からもらったそうだ その知人はそのまた知人からもらったのだろう)
「君」という字は「コ」と「ロ」と「ナ」から出来上がっていたんだって。
そして次逢う時は「君」になっているんだって。
なんという慧眼。
なんというセンス。
これほど心を打つメッセージはそうそうあるものではない。
造形物には全て著作権があることは先刻承知のこと。それでもこの作品は皆に見せてあげたい、共有したいという強い思いに駆られる。
現代の詠み人知らず、どなたがこさえたのか私には知る由もないが、作者には国民栄誉賞を差し上げたい位だ。
小さな幸せ、ありがとうございます。