八ヶ岳南麓は音楽の郷 | 八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳ゆるふわ日記

八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

 

 八ヶ岳南麓大泉を南北に貫く「麦と卵街道(県道28号)」沿いにあるステンドグラス工房「花のワルツ」でオープン20周年記念コンサートがあるというのでさっそく聞きに行った。

 「花のワルツ」は韓国レストラン「どんぐり」のすぐ隣にある。「どんぐり」はどこかというと、「花のワルツ」の隣だ(どちらも石堂交差点を200mほど南へ行ったところです)。

 

 本日のコンサートはAKIKOさんという岡山のフルーティストとギタリストのなんとかさん。

 「イパネマの娘」などのボサノバの名曲からお二人のオリジナル曲まで10曲ほどの演奏である。

 

(和やかな会場に管楽器と弦楽器の心地よい音色が流れる)

 

 AKIKOさんは昨年春に恩師主宰の八ヶ岳での演奏合宿に参加し、その際たまたま空いた時間で「花のワルツ」をのぞいたところオーナー夫妻と意気投合して今回のコンサート開催の運びとなったそうだ。

 人と人との距離が近い、いかにも「八ヶ岳あるある」な話である。

 

 八ヶ岳南麓はミニコンサート、演奏会が多い。

 「Chandra」のような定席(Chandraの記事は → ここ )から、あちこちのレストランやバー、時にはバラ園などでアドホックなライブ演奏が行われる(→ バラ庭園でのコンサート)。

 これらのイベントはもちろん観光客向けなのだろうが、この地域に暇なお年寄り(失礼)が大勢いるということも隆盛に大いに寄与しているはず。

 

 そんな「八ヶ岳あるある」の一風景。

 コンサートの翌日、酒まんじゅうのTさんをお招きして我が家でカラオケパーティをやることになった。初対面にもかかわらずお宅にお邪魔させていただいたお礼も兼ねている。

 

 夕刻ご自宅までお迎えにあがると(皆さん飲むので帰りはタクシーのため)、お二人は「舌切り雀」を彷彿とさせるような、大きな段ボールを抱えて外で待っていらっしゃった。

 3つのつづら、じゃなく段ボールの中身は、

 ひとつは酒(黒霧島、谷桜、ウオッカ)、

 ひとつは大皿に盛りつけた山菜天ぷら、

 もうひとつはツマミ類(いわし生姜煮、ぬか漬け、ナスの和え物、イチゴ)である。用意周到とも言えるが

食い意地がはっていると言えなくもない。

 

(お庭で採れた山菜(行者ニンニク、山ウド、ヨモギ)天つゆ付き おいしかったです)

 

(鰯とインゲンの生姜煮 酒によしメシによし)

 

 迎え撃つこちらは、

 中村農場の鶏ガラを使った中華風スープ

 野菜煮(京都たけのこ、ゴボウ、サトイモ、シイタケなど)

 タラバガニ(ふるさと納税のやつ)と大根、八ヶ岳サーモンのサラダ

 アスパラ、えのき茸の豚肉巻き

 たけのこご飯

と、用意周到なラインアップ。招いた方も招かれた方もここぞとばかり食い物をふんだんに用意したわけだから、その量たるや半端ではない。

 平均年齢60歳を楽に超える面々が果たしてこれほどの量が食えるのか、一同不安と興奮を抑えつつ、飲み、食い、そしてカラオケを開始した。

 

 年齢が近い方とのおつきあいはリラックスできる。誰が言い出した訳でもなく、曲はすべて「昭和しばり」

となった。

 「時のすぎゆくままに」(沢田研二昭和50年)

 「いい日旅立ち」(山口百恵昭和53年)

 「星降る街角」(敏いとうとハッピー&ブルー昭和52年)

 「銀座の恋の物語」(石原裕次郎昭和36年)

 ・・・・

 さすが10万曲のストックを誇る我が「カラオケWii U」、どんなリクエストにも忠実に応えてくれる(ホームカラオケの記事は → ここ )。

 

 飲んで唄い、唄っては食い、いつしか4人は桃源郷へ。中には甲斐駒を登攀するアルピニストの夢想にかられたのか、ズボンの裾をまくしあげてニッカボッカ状態になる紳士まで出る始末である。

 

(酔ってはいてもカラオケ画面から目を離しません)

 

 6時から始まったカラオケだが、気づくと11時。おそるべきことに食い物はほぼ姿を消していた。

 

 「さすが八ヶ岳老人パワー」、と言いたいところだが、翌日の昼になっても誰一人として腹は減らなかったのである。