以前、はてなのブログにこんな記事を書いたのだけど、改めてご紹介します。
2008.6.24 食文化は尊重されるべき
23日付の長崎新聞に興味深い記事が載ってました。平戸市の生月島には「隠れキリシタン」の頃から続く信仰のスタイルが今でも息づいているのだそうです。 御神体に日本酒と湯引きされた鯨肉が供えられ、”オランショ”(日本語にラテン語やポルトガル語が交じった祈り)を唱えながら鯨肉を食べるのが普通だったそうです。
お供えに使われる鯨肉も今は高価で、なかなか手に入れることができず、ブリやイカで代用されることも多くなったとか。 かつて生月島は捕鯨が盛んに行われていて、最も手に入りやすい食料だったことから、お供えにも使われるようになったそうです。因みに年間1人あたりの鯨肉消費は長崎県が全国1位で、長崎市内の市場でも鯨肉が並んでいるのをよく見かけます。でも、商業捕鯨が禁止になっている今、鯨肉は高級食材になっていて、容易に手に入るものではありません。 しかも、調査捕鯨の副産物として販売されるだけなので、流通量はマグロの1%程度にしか過ぎません。
現在鯨の生息数は種類によって異なりますが、シロナガスクジラは絶滅の心配があるものの、ミンククジラは100万頭近くの生息が認定(IWC)されているのです。
日本には古来から鯨肉を食べる習慣があります。 それを反捕鯨国である欧米各国に理解を求めても、一向に聞く耳を持ってくれませんし、”カルト”環境保護団体は調査捕鯨活動に対し、相変わらず妨害をしてくるのです。 私は日本古来の食文化というものは、当然守るべきだと思います。 その食文化が失われるというのは、何とも寂しいことだと思うのです。
