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今回は「少林寺拳法の先生になるには」についてです。
少林寺拳法をしていると色々聞かれますが、少林寺拳法の先生はどうしたらなれるの?とか先生になったら儲かるの?
等簡単に答えられないので、まとめてみることにしました。
少林寺拳法には以前も紹介したように、
・宗教法人金剛禅総本山
・一般財団法人少林寺拳法連盟
の2つの法人格を持つ武道団体なので、先生のなり方も色々あります。
また他武道でいう試験にあたるものを少林寺拳法では考試とよび、それはまた別の団体が管理しています。
一般財団法人少林寺拳法連盟の方は主に、学校や警察、自衛隊会社などの場所で行われていて、
宗教法人金剛禅総本山少林寺は個人で自前の施設として練習場所を作り活動しています。
一般財団法人少林寺拳法連盟の方の場合は、
・学校の部活の先生
・会社の実業団の先生
・公共の体育館でスポーツ少年団の先生
・民間施設のレンタルスペースなどでのカルチャークラブの先生
があります。
これらの場合は規定の段位があれば、先生ができます。ただし昇級試験や会議、毎年の本部での研修などがあり、休みに予定が入る事が多いです。(毎年の本部への帰山と呼ばれる研修会は交通費・宿泊費の負担が必要です。)
宗教法人金剛禅総本山少林寺の場合は
・規定の段位を取る。
・宗教法人なので僧階の取得をする必要。(僧侶の扱い)
僧侶の資格については下記のサイトが分かりやすいです。
・自前の道院(いわゆる道場)を用意。(お寺にあたる。)
・宗教法人なので、礼拝施設も用意。(昔聞いた話では15万円くらいしたとか。)
・入門した拳士を大会に出場する場合は連盟主催なので連盟に加入。
・宗教法人としての教区の会議や打ち合わせがあります。
・試験関係は別の団体の資格が必要なので、講習を受けることになる。
また、少林寺拳法の先生はボランティアでしているので、儲かるとかはありません。(少林寺拳法の先生は仕事をしていて収入がないとできません。)
家族の理解も無ければ先生をするのは難しいです。
(毎週のように行事や用事があるので、幹部の拳士が少ないところは家庭事情を考えて少林寺拳法の先生をするかどうか判断をした方が良いです。あとから配偶者や子供からアレコレ言われて困っている方もおられます。)
最近ではこうした問題を解決するために、幹部拳士を増やしたり、参与道院長を増やして道院長負担を減らすところも増えています。
戦後少林寺拳法が出来てからこれまでに宗教法人や法人税の取り扱いが厳しくなり、
本当に宗教法人としての実態があるのか?技芸教授としての対価として月謝を取っていないか?などの問題が問われる時代となり、
道院長・支部長の方々は苦労をしておられます。
上記の問題もあることから、独立して自分の流派として研究しながら別の武道団体を作り活動される方もおられます。
参考