異世界お薦め作品 | ケセラセラとテイクイットイージー

ケセラセラとテイクイットイージー

以前はヤフーブログで長い事記事更新を行っていました。
ほとんど準備をせずにいきなり引っ越しをいたしましたので、徐々に体裁を整えていく予定です。

異世界もので、最近見て面白かった作品を紹介いたします。

「魔王学院の不適合者」という作品です。

 

このお話しの設定が、なかなか凝っていて面白いと思いました。

主人公は2000年前の魔王という存在で、今の世界に転生して魔王学院という所に入学する所から話が始まります。

お話しの進行で段々と明らかになってくるのですが、2000年前に人間と魔族の間で戦争が行われ、通常ですと魔王というものは魔族の頭で極悪非道の限りを尽くしていて、それを人間の勇者が退治するという流れですが、このお話しの場合は、魔王も勇者もお互いに争いの無い平和な世界を築きたい、という思いがあり、種族が違う魔族と人間の間の争いを何とか収めたいと思っています。

お互いに同じ理念を持っているので、両者は敵対関係にありながらも友情を感じています。

 

実は世界には人間と魔族、精霊と神の4種類が存在しているので、それぞれの代表を魔王が集めて、一つの計画を提示し、皆の了解の元その計画を遂行します。

魔王は何者も叶わない強大な魔力を持っているので、その力を利用するために、あえて勇者に自分を殺させ、魔王の命をかけた全魔力と精霊や神の力を合わせて、人間、魔族、精霊界、神界の間に結界を設けて、1000年の間互いに行き来できない様にして争いを無くし、2000年後に自分は復活する、という計画でした。

その後魔族は、いずれ結界が弱まり再び争いが起こるときに備えて、魔王学院を設立して、次期魔王を育てる事を行っていて、人間も勇者学院を設立して、来たるべき魔族との戦いに勇者をたてる事を行っています。

 

2000年の間に、魔族も人間も魔王の純血種と混血種、勇者の純血種と混血種が生まれ、それぞれ純血種の方が貴族として地位も実力も高い状態で、魔王は一般市民の子供に産まれた事から、魔王学院に入学するも入学試験で「不適合者」とされてしまいます。

しかしながら、2000年前の魔力や知識を有しているので、段々と頭角を現し、次第に賛同する仲間が増え、学院内での差別が是正されていき、勇者学園との交流の中で、人間や精霊との交流も行われる様になっていきます。

残念な事に、それぞれの貴族達(プライドが高くて、混血種を見下している)や私怨、征服欲に支配された人達の暗躍があり、物語はより複雑に絡み合っていく、という内容で、実に見応えのあるお話しです。