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 「おかしいのはそっちだよ!」


 泣き出したふうか。でも俺は負けない。


 「なんとでも言え。でもな、俺以外のヤツに迷惑かけるな」
 「そんなことできるわけないじゃん。私は負けないよ」
 「そうかよ。もう好きにしろ。でもおかしなことしたら一生許さないからな」


 精一杯の言葉。怒ってるように見えるように・・・・・。


 「もうあんたなんて誰も好きにならないよ!」


 ふうかは走り去っていった。
 
 これは・・・・諦めてくれた?
 『誰も好きにならない』って言ってたよな?
 成功か失敗か分からないまま、明日を迎えた。


 
 昨日のことを、早速マスターに報告。


 「分かった。復讐されないようにね?私たちのことは気にしないで」
 「はいぃ・・・・でも・・・・やっぱ気になるし」
 「いいの。でも、何かあったときのために・・・・メアド交換しよう?」


 予想外の提案・・・・。
 でも悪くないから、りおとなるきのメアドを登録した。
 “マスター①”(りお)
 “マスター②”(なるき)


 「で、告白のこと。ここじゃなんだから、今日空いてる?ほかで話そう?」
 「分かった。じゃあ放課後来るわ」
 「うん。よろしくね」
 
 なんとか成功?????
 ふうかの態度は冷たかったけど、はるかチャンとの挨拶も定着してきたし別にいい。
 このまま諦めてもらえば・・・・・・・いいんだけど。
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 「じゃあ、そういうことで。はるかチャンに告白する前にあきらめてもらわないと面倒よ」
 「分かった・・・・・」


 だいたい・・・・・こいなることは分かってた。ふうかが俺を好きなのも。なにもかも。
 でも実際起こってみると大変だ。
 それに・・・・マスターやはるかチャンに迷惑がかからないようにしないと。
 責任重大になった俺は教室に戻って考えた。
 すぐとなりには、はるかチャンがいる。ふうかはいない。
 俺ははるかチャンをじっと見つめ、悩んだ。
 
 悩みに悩んだ結果・・・・・・実行しよう。
 チャイムが鳴り、みんながバラバラと戻ってきた。ふうかも・・・・戻ってきた。
 いつも授業の担当がくるのは遅いから、時間はある。


 「ふうか・・・・?」


 緊張もするけど、まぁみんなのためだし。俺のためだし。


 「ん~????♪」


 俺からはめったに話しかけないから、嬉しそうに振り向くふうか。


 「放課後はなしあるからずっと待ってろ」
 「分かったぁ~」


 面倒くさそうな返事をするふうか。
 本当は嬉しいくせに。喜びたいくせに。そういうところがキライだ。
 
 放課後-
 言わなきゃ。大丈夫、大丈夫。
 心を落ち着かせ、みんなが出て行くのを待った。
 2人きりの教室。
 すでに薄暗くて、雰囲気をつくっている。


 「で・・・・何?」


 俺が声をだすのを待ちわびていたふうかは、先に声を出した。


 「あ・・・・話す。お前さぁ、好きな人いるんだって?」


 うわっ!言ってから後悔。なんでこんな切り出し方するんだよ~。。


 「そうだけど。悪い?」
 「どんなヤツ?」
 「うるさくて、どうしようもないけど・・・・おもしろい」
 「ふぅん・・・・それって俺だよな?」


 また変なことを言ってしまった。


 「そ・・・・・そう・・・・・・だけど」
 「俺は、はるかチャンが好き。たとえはるかチャンが俺を嫌いって言っても・・・・俺は好き」
 「知ってるよ。だから私のものにするんじゃん」
 「そういう考えが嫌だ。俺は好きでもないのに・・・・・おかしいよ?」
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 はるかチャンに、好みのタイプを聞いた。
 結果は・・・・・「まじめだけど、ちょっとおもしろい方がいい」とのこと。
 答えを持ってマスターのところへ出発。
 
 「マスター????」
 「あ、橋本クン」


 ちょっぴり困った顔をしているのは何でだろう。
 俺が告るのはむずかしいこと????


 「はるかチャン・・・・まじめなほうがいいみだいで」
 「そう。じゃあ~、まじめにまた教えるね。別のこと・・・・話してもいい?」


 別のこと?これで困ってるの?俺、なんかしたっけ・・・・・。


 「あ、いいよ」
 「うん・・・・。さっき、ふうチャンが来て」
 「ふうチャンって・・・・・ふうかデスヨネ?」
 「うん。あなたのこと、好きなんだって」
 「知ってます・・・・。態度を見ていれば分かるし、顔に書いてあるし」
 「そうよね。私も分かるわ」
 「でも俺は・・・・はるかチャンのほうが好きだし」
 「それも見ていて分かるわ。でもふうチャンはしぶとそうよ」
 「たぶんな・・・・・」


 そうか。このことで困ってるんだ。


 「それでね、橋本クン。あなたがきっぱり断るのがいいと思うわ」
 「俺が?」
 「うん。私たちが言っても・・・・説得力ないし」
 「そうかぁ」


 困ったぞ。なんか大変なことになっちゃったなぁ・・・・。
 でも、俺ははるかチャンが好き。その気持ちは動かないよ。
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