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ひより plus

パピヨン三姉妹との日常。

手術直後は入浴許可が出ないもので、身体を清潔に保つために「清拭」があります。
H病院の清拭は、上半身用と下半身用でタオルの色が異なっており、おしぼり並みに熱いタオルを手提げで持ってきてくれて、足浴用のタライもぬるめのお湯を張って持って来てくれます。
これが一日おきに有るのですが、まあ、同性の看護師さんですし、自分は自由が効かない身、裸を見られても、手の届かないところを拭いてもらうのも何の抵抗もないわけですが、基本は装具に包まれた左腕を固定したまま拭く事が第一で、あとは背中、他はご自分でという感じだったのですが、困ったのは実は右腕。
患者IDタグは右腕で、右腕で右手は綺麗に拭けません。
内側の柔らかい部分が接触皮膚炎を起こしてしまい痒い。
装具も何と無く痒いので、腕に持参のガーゼタオルを巻いてかぶれるのを防止できましたが、右腕は無理でした。
一言「右腕も拭いて下さい」と言えば済んだ事でしょうが、「左腕と背中以外はご自分で大丈夫ですね」と聞かれ大丈夫だと言ってしまった手前、何だか甘えているようで拭いてとは言い辛くて。
私でも若手の患者で、自分でできる事は自分でとナースコールも遠慮してしまったり。

結局接触皮膚炎に耐えかねて、患者IDタグはG先生公認で外す許可を頂きました。
接触皮膚炎を診たG先生は「これは痛いね。いいよ、同世代の患者は居ないし、背が高いから取り違えはないでしょ」との事。
後に、単なる接触皮膚炎程度の痛みに同情された事を皮肉に思う日が来るとは、この頃の私は考えてもいませんでした。
今日も忘れられない日です。
彼女とご家族がお元気でおられることを…

あれから、私にも幾つか忘れられない日が増えました。
兄を失った日、私が事故にあった日、手術のために必要も無い長い手紙を書いた夜。
残念ながら楽しい日は増えていませんが、それが年を重ねることだとも思います。

特に楽しい日が増える必要は無いので、穏やかな毎日が過ごせることを心の底から望んでいます。
どうやって時間を潰せばいいんだろうと思っていたら、理学療法士のK先生が登場しました。
「どうですか?さぁ、今からリハビリですよ」
本気ですか?こんなにまだ痛いのに。
ベットに横になるように指示されて、背もたれにしていたベットをフラットにして横になりました。
アームホルダーをゆるめて、そうっと、とても大事なもののように左腕を持ち上げてくれる。
思わず力を入れようとしたら、制止されて、「今日は僕が動かすだけですからね」と言われ、何だか照れてしまった。
何度か腕を上げ下げしてもらい、今まで受けていたリハビリと違って、完全に他人に自分の身体を預けるのが初めてで、何と無くぎこちない時間は半時間ほどで終わりました。
「明日はお迎えにきますので、体育館でリハビリしますよ」と言い残して、お疲れ様と戻っていかれました。
疲れたのは体より心ですよK先生。
また厳重に固定されてしまった左腕。
リハビリで動かしたんだから、少しくらい緩めてもと思ったけれど、担当看護師さんに聞いてみると、絶対に自分で外しちゃダメよと、こいつは外しそうだと思ったのか軽く、でも強い口調で叱られました。
術後からしっかりつけられている装具。
アームホルダーと、外転枕という名前のクッションが2個腰のベルトで固定されています。
固定にはベルトと、超強力なマジックテープが使われていて、びくともしません。
布団をしっかり被って寝た翌日からは、外転枕と接している左脇腹が生温かく気持ち悪い。
この手術は真夏にはよっぽどのことがない限りやらないんですよと言ったG先生の言葉が、実感として蘇ります。
左脇から袖まで切り裂いているTシャツの上に装具をつけて、片袖だけ通したパジャマの一番上のボタンだけかけて…
我ながら情けなく、また固定が辛く、痛みも辛く。
手術の関係で腫れ上がり、ブヨブヨの左腕から左の指先までが自分の手ではないようで。
あまり横になってばかりいてもつまらないので、本でも読もうと思い膝に本を広げて右手で押さえて読んでいたら、アームホルダーが掛かった首に大きな違和感が。
本さえも読めないのか…
装具を身につけることが、ここまで自由を制限するのかとうんざりしました。

今日からしばらくカフェインレス生活です。
とある検査で引っかかり、要精密検査という次第。

年中水出し緑茶を愛飲し、紅茶好きでもある私にはなかなかに辛い生活です。

昔腹膜炎で入院した時に、母が麦茶は身体を冷やすから良くないと聞いたらしく、小学生の頃から麦茶に縁が無い生活でしたが、結婚して初めて麦茶を買いました。

普段黒烏龍茶を愛飲している旦那さんにも、しばらく麦茶にお付き合いいただきますが、黒烏龍茶を沸かしているやかんで沸かす1度目は、よく洗ってもカフェインレスにはならないのかと、少し間の抜けた事も考えてみたり。

一昨日からカフェインレスを心がけていますので、多分大丈夫でしょうが。
久しぶりの麦茶も悪くないです。
でも黒烏龍茶の常備品もあるし、旦那さんには痩身効果があるらしい黒烏龍茶を飲んで欲しいので、この一袋が終わったら麦茶生活も終わりかな。

黒烏龍茶の痩身効果は不明ですが、旦那さんの口に黒烏龍茶は合っているそうなので、自宅では飲み続けていただこうと思っています。