そんなわけで下巻です。(どんなわけだ)

 物語は私のいい加減な感想文とは関係なく、シリアスに展開中。
 しかし、この犯人、いけません。
 いくらご乱交なお嬢さんでも監禁と陵辱はいけないとかそういうことではなくて。(いや、もちろんいけませんけどね!)
 この犯人、自ら72時間と予告しながら守らない。
 それじゃあ、1年あると信じてイスカンダルまで行ったけど、ヤマトが戻ってきたらとっくに地球は滅んでた……って感じじゃないですか。(古い上にマニアなたとえ)
 それなのに、作者のブラフにまんまと引っかかって、私にはちっとも犯人がわからないのが悔しい。

 そんなフーダニットも楽しめるこの作品ですが、主人公を巡るドラマも忘れてはいけません。
 主人公のパリスは婚約者の親友と恋に落ち、それがきっかけの重い苦しい過去をもっています。この過去の乗り越え方がロマンスとしてはキモ。
 そして主人公らしく、パリス、とにかくモテモテです。
 だから、彼女を取り巻く男性キャラの多彩なこと。ヘタレだったり、変態だったり、それぞれキャラが立ってるあたり、ベストセラー作家の面目躍如、と、いったところでしょうか。
 間違えてロマンスを読んでしまったせいか、なにか胸焼けがしたので(笑)、ロマンス作家のもうちょっとサスペンス色の強いものを読むことに。
 『暗闇よこんにちは』(サンドラ ブラウン、法村 里絵訳/新潮文庫)。

 読み始めたらロマンチックサスペンスどころか、露出度の高いラブシーンが入ってるサスペンスでした。

 パリス・ギブソンは深夜放送の人気パーソナリティ。番組ではリスナーからのリクエストや相談の電話を受けているが、ある夜、ヴァレンチノと名乗る男から電話が入ってきた。
 「あと72時間で監禁している女の子を殺す」
 その声にいたずらではないものを感じとったパリスは警察に届けるが……。

と、いった感じ。
 捕まって犯人に監禁される女の子は、出会い系サイトを主催してるご乱交激しい高校生という、なんかもう「そうか、最近はどこの国でもインターネットサイトと下半身は切っても切れないのか……」と思う設定でした。
 物語の本筋には関係ないけどおもしろかったのが、成人男性が16歳の女の子と関係を持つと合意でも違法ということ。17歳だと合法。
 そういえばABC振興会の記事で「リーガル・セーフ」っていう言葉が出てたっけ。(ちなみに、成人女性が16歳の男の子と関係を持っても違法)
 まあ、そんな話です。(ホントか?)
 先日、エアポートリムジンに乗り込む前に慌てて本を1冊買ってみました。
 話題の『バッテリー』にしようと思ったら1巻がなく、リムジンはあと5分で出ちゃうので、むんずと掴んだノーラ・ロバーツの新刊。
 『不機嫌な隣人』(ノーラ・ロバーツ 、平江 まゆみ訳/MIRA文庫)。

 舞台はNY、漫画家のシビルはあけっぴろげでおおらかな24歳。
 アパートの他の住人とも仲がいいが、最近、お向かいに越してきた男は家にこもりきりで知り合いになる機会もない。
 彼女は彼を“ミスター・ミステリアス”と名づけ……。

 と、いった話。
 私はタイトルから、もっとサスペンスフルな話と思ってしまったのですが……

 コテコテのロマンスでした。

 そ、そうか~。MIRA文庫ってハーレクインから出てる文庫なのね。
 そりゃあ、ロマンスだなあ。うんうん。

 こういう、日頃買わない本を買ってしまうのが空港のおもしろいところ。

 はい、だいぶ間が開いてしまいました。
 なんと上巻読了は去年のお話だったんですね。私もびっくりしました(笑)。『フランチェスコの暗号』(イアン・コールドウェル、ダスティン・トマスン、柿沼瑛子訳/新潮社文庫)。

 結局、ミステリとしては盛り上がらないまま終わってしまったが、いい青春小説だと思います。
 なんかの読後感に似てると思ったら、キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」(映画化タイトル「ショーシャンクの空に」)でした。(両方読んだ人だけニヤリとしてください)

 しかし、著者あとがきを読んで驚いたのは、物語に出てくる古文書ヒュプネトロマキア(Hypnerotomachia Poliphili)が実在のものだということ。
 私は、てっきり著者の創作かと思ってました。
 だって、死海文書みたいな新発見の書物ならともかく、何百年も人目にさらされてる文書の暗号が発見されないままなんてありえないじゃないですか。
 ただ、井沢元彦の『猿丸幻視行』(江戸川乱歩賞受賞作)を考えると、それもありかな、と、思ってしまうのが微妙です。
 そこいらへんの高校生でも知ってる百人一首の歌に暗号がかくされていた、と、いうのは、本当に心躍りました。

 この作品が、日本人は誰も知らない古文書じゃなくて、ダヴィンチの絵くらい有名なものを巡る謎だったらなあ……って、そりゃ『ダヴィンチ・コード』になっちゃうか(笑)。


 『フランチェスコの暗号』下巻読了。
 えー、上巻読了が昨年なので、とりあえず去年の日記から上巻感想をコピペしときます。

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 『ダヴィンチ・コード』にあやかり帯のついている『フランチェスコの暗号』(イアン・コールドウェル、ダスティン・トマスン、柿沼瑛子訳/新潮社文庫)。
 裏表紙の内容紹介に「時空を超えた驚愕の暗号解読ミステリー」と書いてあるが、鵜呑みにして読み始めないように。
 上巻を読了した限りでは青春小説です。
 ようやっと事件が起こるのは上巻の最後の方。
 ただ、それでも上巻を楽しく読んでしまったのは、プリンストンの大学生活の描写の面白さによる。
 古い歴史のアイヴィーリーグだけあって独自のへんてこな風習があるし(初雪の日に中庭を素っ裸で走る催しとか)、それを楽しむ学生達の姿が楽しい。前半の面白さは、ほぼプリンストンでの寮生活を体験ができるにつきるくらいだ。

 さて、下巻はもっとミステリっぽくなるかどうか。
 物語はヒュプネトロマキア(Hypnerotomachia Poliphili)という500年前の謎めいた古文書を巡って繰り広げられる。(この作者の名前がフランチェスコ)
 前半に登場する男達は、このあまり知られていない本に取り付かれている。
 この男達の運命がどう変わっていくのか、後半が楽しみ。

 予約してたDVD1巻、取ってきました。
 値段は高いけど、よく出来ていました。
 本編が57分なのに、初回限定の映像ディスクは72分(笑)。
 プロモ映像がものすごくたくさん入ってるのは嬉しかったなあ。
 アニメの『巌窟王』のいいところのひとつは、楽曲のセンスの良さですね。好き嫌いがあると思うのですが、短いカット割でMTV的に見せていくのは好み。クラシック楽曲を使って映画的に見せていくのも、それはそれでよし。
 もしかしたら、今まで買ったDVDの中で一番何回も見るかも。

 あと、このDVD、シークレットモードがありまして、それがなかなか演出的に面白かったです。
 今までアバンタイトルのフランス語の「私」は「巌窟王」だと思っていたのですが……違うみたい……?

 そんなわけで、デュマ御大の『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドル・デュマ、山内義雄訳/岩波文庫)に手を出した私。
 実は、ちょっと覚悟がいりました。
 あれはまだワタシがいたいけな高校生で恐竜が外を歩いていた頃((C)佐々木倫子)、同じデュマの『三銃士』を読んで、はじめの100Pで挫折したからです。
 高校生といえば、私がたぶん人生で一番本を読んだ時期です。ムチャな時は、1日3冊くらい読んでました。(ヒマだったんですね)
 そんな手当たり次第の時期だったくせに、ザセツ。

 だから、『モンテ・クリスト伯』も、
「1冊1ヶ月くらいを目標に読んでみよう」
と、とっても低いこころざしで読み始めました。
 ところが、読み始めたら、これがごっつ面白いんです。
 全8巻の最初の1冊だけなんですが、8冊あってもペロっと読んでしまえそうないきおい。
 デュマはナポレオンと同じ時代の人なので出てくる道具立てなどは古いのですが……なんだろう、この面白さは。
 たぶん、『モンテ・クリスト伯』のメインである、愛する気持ち、人を裏切る狡さや弱さ、復讐の甘さなんかは、時代が変わっても変わらないせいなのかもしれません。
「人間って面白!」(byリューク)

 1巻で私が好きなのは、主人公エドモンが牢獄で知り合うファリア神父です。
 船乗りだったエドモンは、彼と知り合うことで、知性や教養を身につけ、そして復讐のための力となる莫大な富を受け継ぐことになります。
 この老神父、『キテレツ大百科』の奇天烈斎先生みたいなじいさん(失礼!)です。
 ちょっと変人だけど、エドモンに「復讐などやめなさい」と諭したりする。変人でイイ人という、私のツボを大変つく人でございました。
 1巻がぐいぐい読めたのはファリア神父のせいかもしれないなあ。

 思い返せば、私が幼少のみぎり、うちの母が買ってくれる本は、3文字タイトルが多かったような気がします。
 『小公子』、『鉄仮面』、『八犬伝』……。(『小公女』が入っていないのが母のチョイスの面白いところ)
 そして、挿絵が楽しそうじゃないので、買ってくれるというのを泣いて拒んだ『巌窟王』。

 そういや、同じクラスの女の子が『ナイチンゲール』とかの伝記を買い与えられていた時、私が買ってもらったのは『ナポレオン』と『ノーベル』でした。
 ナポレオンはフランスの皇帝にまでなりながら、失脚して流刑地で死亡した英雄、ノーベルはダイナマイトで巨万の富を手に入れながら、それが戦争の道具になるという苦悩の中で亡くなっていった人です。
 あと、挿絵にだまされて(きれいな女の人だった)買ってもらってしまった『悲しみの王妃』。ツバイクの原作が子供向けにリライトされていたもので、主人公はフランス革命で断頭台に消えたマリー・アントワネットでした。
 大人になった私が、出世したいとか、お金になりたいとか、玉の輿に乗りたいと思わないからって、そらあ無理がないだろうってもんですぜ。ママン。

 まあ、そんなこんなで成長した私は、深夜アニメの『巌窟王』と出会いました。
 古くは黒岩涙香の流麗な訳で紹介された、アレクサンドル・デュマ御大の名作です。
 なんでも、このアニメの監督は『虎よ!虎よ!』をアニメ化しようとしたらハリウッドに映像化権を買われていて、「それじゃあ、『虎よ!…』の種本をやろう」と、『巌窟王』をアニメ化したのだとか。
 最初はテクスチャを貼り付けた人物と3Dの背景の合体ロボにくらくらしていた私も、今ではすっかり平気です。
 画面に慣れると同時に、物語の面白さにも目が行くようになりました。
 さすが、古今東西で映像化されて、200年がた生き残ってきた作品だけあるわ。

 と、いうわけで、ちょっと原作の『モンテ・クリスト伯』を読んでみようかな、と、思った私。
 以下、明日へ続く。
 3月になりました。
 というわけで、ブログに変えてみました。
 まだ使い方がよくわかっていません。文字もなんだか小さいんですが、大きく仕方がわかりません(笑)。

 まあ、使いづらかったら、また変更ありということで。

 なんだか変なタイトルがつけてありますが、登録の時につけろとサーバーに言われたのでテケトーにつけたものです。
 ビーチサイド・リーディングという言葉がありまして、ビーチサイドで寝転びながら読む肩のこらない小説なんかのことを指したりするらしいんですが(シドニィ・シェルダンと言ったら、"It's a BEACH SIDE READING, isn't it?"と言われた)、ちょこっともじってみました。
 試験に出ない英語。
 たぶん、ウソ英語(笑)。

 そういえば、『DEATH NOTE』(小畑健、大場つぐみ/集英社ジャンプコミックス)5巻を買っていたのだった。

 すごいや、月くんの変わりかたったら!

 デスノを捨てた時にすべての煩悩まで捨てちゃったかのような爽やかさ。いや、1巻の時はもうちょい黒い部分もあったような気がするよ!(笑)
 ついでに、緊迫につぐ緊迫のサスペンスフルな展開に疲れてしまったのか、ずいぶんコミカルな感じに模様替え。(でも、ミサミサがかわくなってるからいいか)

 ミステリとしては、コロンボみたいな倒叙型からスタイル変更になっている。やっぱり、普通に犯人がわからないカタチの方がなじみやすいのかなあ。ミステリファンとしては、ちと残念なんだけど、マンガファンとしては気楽に読めておもしろいかも。