そんなわけで、デュマ御大の『モンテ・クリスト伯』(アレクサンドル・デュマ、山内義雄訳/岩波文庫)に手を出した私。実は、ちょっと覚悟がいりました。
あれはまだワタシがいたいけな高校生で恐竜が外を歩いていた頃((C)佐々木倫子)、同じデュマの『三銃士』を読んで、はじめの100Pで挫折したからです。
高校生といえば、私がたぶん人生で一番本を読んだ時期です。ムチャな時は、1日3冊くらい読んでました。(ヒマだったんですね)
そんな手当たり次第の時期だったくせに、ザセツ。
だから、『モンテ・クリスト伯』も、
「1冊1ヶ月くらいを目標に読んでみよう」
と、とっても低いこころざしで読み始めました。
ところが、読み始めたら、これがごっつ面白いんです。
全8巻の最初の1冊だけなんですが、8冊あってもペロっと読んでしまえそうないきおい。
デュマはナポレオンと同じ時代の人なので出てくる道具立てなどは古いのですが……なんだろう、この面白さは。
たぶん、『モンテ・クリスト伯』のメインである、愛する気持ち、人を裏切る狡さや弱さ、復讐の甘さなんかは、時代が変わっても変わらないせいなのかもしれません。
「人間って面白!」(byリューク)
1巻で私が好きなのは、主人公エドモンが牢獄で知り合うファリア神父です。
船乗りだったエドモンは、彼と知り合うことで、知性や教養を身につけ、そして復讐のための力となる莫大な富を受け継ぐことになります。
この老神父、『キテレツ大百科』の奇天烈斎先生みたいなじいさん(失礼!)です。
ちょっと変人だけど、エドモンに「復讐などやめなさい」と諭したりする。変人でイイ人という、私のツボを大変つく人でございました。
1巻がぐいぐい読めたのはファリア神父のせいかもしれないなあ。