6年振りの日本帰省 54 我が母と姉一家の話 ⑰ 姉夫婦と爆裂『孫パワー』 ㊥‐7 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

   

  ……と私は先ず思ったのだが、例え温めたとしてもその場の全員が『孫』の相手で盛り上がっていて暫く「そのまんま」だったから同じことだったとは思う。

 

 

 

  と言うかお風呂を済ませた「ハチ」夫婦がそのまま普通に席に着き、普通に自分達でご飯を盛り、その場で姉が盛ってくれたスープ(カレー)を受け取って、その脂ぎった且つ冷め切ったトッピングを取りながら普通に食べ始めていたから

 

 

 

 「あ~、『コレ』が彼らには

 

  普通のスタイルなんだな…」

 

 

  …と一人納得したのだけど。

 

 

 

 

  と言うか。

 

 

 

  折角「6人掛けテーブル」になったのに、

 

  何故「みんな」で一緒に座って食べないのかね?

 

 

 

  …と思った私(もちろん言いませんでしたけどね)

 

 

 

 

  多分、それまでの姉の家の「食事時のスタンダート」である

 

 

 

  『被災地の炊き出し方式』

 

  =一人ずつ並んで、

 

  一人ずつ勝手に盛り付けたら

 

  一人ずつその場を離れ、

 

  一人ずつ勝手な場所に座って食べる

 

 

 

  …ことに慣れて……『慣れ過ぎて』いるのかな……とは思ったけど。(若しくは「学校給食方式」に慣れていたこともあるのか?)

 

 

 

 

 

  と言うか。

 

 

 

  「ハチ」夫婦が席に着く前からテーブルに置いてあった小鉢=ボールが一つ。

 

 

 

  入っているのは「スープ(カレー)」だとは直ぐ判った。

 

 

 

  もちろん「ハチ」達のモノではない。

 

 

 

 

  私はしばら~く考えてから、姉に声を掛けた。

 

 

 

  「これ、私の分?」

 

 

 

  「そ~よぉ~! 食べてぇ~!」

 

 

 

   ……(━_━)……!

 

 

 

   いや、だったらサッサと声を掛けてくれんかね?

 

 

 

 

 

  いやいやいや、「アノ姉」に『そういうこと』(どういうことだ?🤣)を求める方が間違っている。

 

 

 

 

  姉のアタマの中では「非・日常」のこと、つまり

 

 

 「お客さんの分」

 

  =一番最初に盛る!

 

 

  …という思考回路しかないのだろう……自分が忘れないように。

 

 (子供達のパートナーの分は子供達が補助するからね)

 

 

 

 

  しかしなあ……。

 

 

 

 

  これなら『配給』の列に並んだ方が良かったわ……と思いつつ、ぬるいスープにスプーンを入れると、スープだけだと思ったその底に鶏肉が幾つか入っていた。

 

 

  一口食べてみて、それがどういう風に料理されたか……ということは直ぐ判った。

 

 

 

  良く言えば「噛み応えがある」

 

 

  普通に言えば「キチンと下拵えされていない」

 

 

 

  悪く言い出したら切りがないので、ここでは言いません……!

 

 

  🤣🤣🤣