6年振りの日本帰省 53 我が母と姉一家の話 ⑯ 姉夫婦と爆裂『孫パワー』 ㊥‐6 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

   

 

  今回「姉の家」に滞在して食事を一緒にする……ということに関して、私は

 

 

  「何があっても、絶対しないこと」

 

 

 

  …を二つ決めていた。

 

 

 

 

  それは

 

 

  「自分から」料理の手伝いをしないこと

 

 

   出て来た料理は「黙って」食べること

 

 

 

 

  元々「根っからの見栄っ張り」且つ私に対しては生まれた時から「マウンティング気質」がある姉。

 

 

 

  加えて「時代的教育」もあると思うのだが、姉は「一応」市販の総菜のようなものは嫌い(ソレらを使ったらまさに「料理が出来ないオンナ確定!」と思い込んでいるらしい……まさに母!)更に義兄の前では私が「手伝う」ことも極端に嫌う。

 

 

 

  故に?私が使うつもりで用意していた御飯を無断で「横取り」して稲荷寿司を作ろうとしたが、逆に恥を掻いた(?)エピソードは過去に書いた通り。

 

 

 

 

  そういうこともあって姉の家では「泊まる」どころか「食事する」ことも嫌だった私。

 

 

 

  結果から言うと。

 

  家は綺麗に改装されたものの、料理に関する姉の技術や感覚は全く『アップデート』されていなかったようだ。

 

 

  既に「稲荷寿司」のエピソードで理解して頂いているとは思うが、とにかく「手際」が悪い……と言う以前に

 

 

  「美味しいモノを、美味しく食べさせる」

 

 

  …という『意識』が、相変わらず全く感じられなかった。

 

 

 

 

 

  あ、どういう意味?……と思いました?

 

  …う~ん、まあ平たく言えば、

 

  世間一般的に

 

 『御馳走』と言われるモノ

 

 さえ作れば

 

 「美味しい」のだろうし、

 

 「料理上手」って言われるよね?

 

 

  …という感覚「しか」ないよね、とでも言うかな??

 

 

 

 

 

  前記したように私を最初に「御招待」してくれた時から

 

 

  「『スープカレー』を作るから…」

 

 

 

  …と宣言していたから、事前に「準備」をしていた……というのはアタリマエ……と言うか、まあ偉いとは思った。

 

 

 

  いや冗談じゃなく、姉以外でも事前に約束した「食事時間」に合わせて行った客に向かって

 

  「私のって、凄く評判が良いのよ~っ!」

 

 

  …と言いつつ、一から『煮物』を作り出したヒト……というのが、一人ではなかったからね。

 

 

 

  しかし。

 

 

  義兄が例の「新しい伸長式テーブル」を広げた途端、姉が台所から次々と「小皿」を出して来た。

 

 

 

  それは「寺参り」の前に作ってあったのだろう

 

  「スープカレーの具」

   

  =トッピング

 

  …だった。

 

 

 

 

  ……いやいやいや、温めないの?