今回「姉の家」に滞在して食事を一緒にする……ということに関して、私は
「何があっても、絶対しないこと」
…を二つ決めていた。
それは
「自分から」料理の手伝いをしないこと
出て来た料理は「黙って」食べること
元々「根っからの見栄っ張り」且つ私に対しては生まれた時から「マウンティング気質」がある姉。
加えて「時代的教育」もあると思うのだが、姉は「一応」市販の総菜のようなものは嫌い(ソレらを使ったらまさに「料理が出来ないオンナ確定!」と思い込んでいるらしい……まさに母!)更に義兄の前では私が「手伝う」ことも極端に嫌う。
故に?私が使うつもりで用意していた御飯を無断で「横取り」して稲荷寿司を作ろうとしたが、逆に恥を掻いた(?)エピソードは過去に書いた通り。
そういうこともあって姉の家では「泊まる」どころか「食事する」ことも嫌だった私。
結果から言うと。
家は綺麗に改装されたものの、料理に関する姉の技術や感覚は全く『アップデート』されていなかったようだ。
既に「稲荷寿司」のエピソードで理解して頂いているとは思うが、とにかく「手際」が悪い……と言う以前に
「美味しいモノを、美味しく食べさせる」
…という『意識』が、相変わらず全く感じられなかった。
あ、どういう意味?……と思いました?
…う~ん、まあ平たく言えば、
世間一般的に
『御馳走』と言われるモノ
さえ作れば
「美味しい」のだろうし、
「料理上手」って言われるよね?
…という感覚「しか」ないよね、とでも言うかな??
前記したように私を最初に「御招待」してくれた時から
「『スープカレー』を作るから…」
…と宣言していたから、事前に「準備」をしていた……というのはアタリマエ……と言うか、まあ偉いとは思った。
いや冗談じゃなく、姉以外でも事前に約束した「食事時間」に合わせて行った客に向かって
「私のって、凄く評判が良いのよ~っ!」
…と言いつつ、一から『煮物』を作り出したヒト……というのが、一人ではなかったからね。
しかし。
義兄が例の「新しい伸長式テーブル」を広げた途端、姉が台所から次々と「小皿」を出して来た。
それは「寺参り」の前に作ってあったのだろう
「スープカレーの具」
=トッピング
…だった。
……いやいやいや、温めないの?