6年振りの日本帰省 52 我が母と姉一家の話 ⑮ 姉夫婦と爆裂『孫パワー』 ㊥‐5 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

    

 

  まあ当然と言えば当然なのだろうが、その日は「ハチ」一家が泊まる、と聞いてまた驚いた。

 

 

 

  「もちろん」かつての自分の部屋ではなく、ピカピカになった一階の畳の部屋で!

 

 

 

  そうか、「そういうこと」もあったのか……!

 

 

 (しかし、もし私も泊まりたいと言っていたらどうしたんだろう? あ、若しかして私が「彼の部屋」行か?🤣)

 

 

 

 

  妙に納得したと同時に、やっぱり少し意地悪な感情が湧いて来た。

 

 「……余り長くは続かないだろうな……!」

 

 

 

 

  その理由は「やっぱり」という感じで既に

 

 

  「どうしてコレがココにあるの?」

 

 

  …というモノがあちこちに置いてあったことだけでなく、特に義兄が私の目の前で

 

 

  「ソレ、ソコに置く~?」

 

 

 

  …とツッコミたくなることをチョコチョコしてくれたからだった。

 

 

 

 

  しかしまあ、直ぐ

 

 

  「ソレがどうした?」

 

  …という気持ちにはなったから、モチロン何か言った訳でもない。

 

 

  私自身はもうコノ家に泊まる気は全く無いのだし、単純に広い広いと喜ぶ「ハチ」達と、孫にメロメロの姉達にわざわざ冷や水をぶっかけるような事を言う気は全く起こらなかった。

  (母なら嬉々として?毒づくだろうな~、とは思ったが)

 

 

 

  それよりも驚いたのは、家に着いてまもなく、

 

 

  「お風呂の用意が出来たよ~!」

 

   …という『姉の一言』で先ず「ハチ」が入り、後半「娘」を入浴させただけでなく、二人が出て来ると直ぐ

 

 

  「じゃあ、お先に頂きまあ~す!」

 

 

  …と言って「お嫁ちゃん」もお風呂に入ったこと!

 

 

 

 

  私達が泊まった時には「藻」が生えていた浴槽をそのままにしてあって「日本のお風呂」に入りたい私が『御願い』しても

 

 

  「ウチ、夏はシャワーだけなんだよねぇ~」

 

 

  …と言って全く動かなかったどころか、私が自分達のモノの洗濯をしていただけで

 

 

  「ウチは今、『節約月間』なんだよねぇ~」

 

 

  …と、誰も見てもいないテレビも誰も居ない部屋の電気も点けっ放しの中で言い放っていたヒトは、何処に行ったんだ……?????

 

 

 

 

 

  「モチロン」……義兄はともかく、姉という人は「モト」と一緒で

 

  『第三者』の前では

 

  徹して

 

  ぶりっ子&見栄っ張り

 

 

  …というヒトであることは判っている。

  

 

 

 

  自分の子供達がほぼ同じ時期に結婚して、まだ「身内」になり切っていないだろう

 

  『大事なお相手』=第三者

 

  …が、我が家にやって来る。

 

 

 

  そういう時「モト」は自分の部屋の

 

  「実は不要品だと自分でも判っているモノ」

 

  …をヒトの部屋……と言っても「居間兼食堂兼子供部屋件寝室」ではあったけど……に勝手に『移動』するダケで済ませていた。

 

 

 

  が、ハッキリ言って(以前の)姉の家は、その『移動』出来る部屋=場所すらなかった。

 

  (それこそ母が今の施設に移動する時、家具の処分をボヤいていたくらいだから「改装」はその後だったのだろう)

 

 

 

  もちろんここまで決断?するには義兄の判断が大きいとは思うが、それでも

 

 

 

  「これぞ『孫パワー』だな…」

 

  …としか思えなかった私なのでありました……!