6年振りの日本帰省 9 今回一番の奇跡? ⑤ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

  

 

  とにかく。

 

 

  お互い「荷物待ち」の状況になりベルトコンベアの前で一息ついて気が付いた。

 

 

  「あれ? Sさん(同僚の方)は?」

 

 

  「あ~、彼は

 

  (入国に)

   時間が掛かりますからね~」

 

 

  …そりゃそうだ、ここではSさんの方が「ガイジン」だったんだわ……!

 

 

 

 

  Sさんと荷物がやって来るのを待っている間、私は係員さんに言われた「現状」を説明した。

 

 

  「え~っ⁉ モノレールで⁉」

 

 

  「ええ、でもまあ何とかなりますよね~」

 

 

  …そんな会話をしていると無事?Sさんがやって来た……と同時くらいに荷物が流れ始めたのだが、それとほぼ同時に再び地上係員さんの声が響いた。

 

 

 

  「☆☆便で御越しの

 

  『ゆうご』さま~っ!」

 

 

   (@ ̄□ ̄@;)!!

 

 

  ……はいぃぃぃっ!???

 

 

 

 

  思わず……というよりも当然、二人一緒に驚いて振り返る。

 

 

 

  そして当然の状況ではあるけれども、私も一緒にその内容=理由を聞くとはなしに聞くこととなる。

 

 

 

  その理由を簡単に言うと…

 

 

 

  「現場(=英国側)の手違いで、

 

  アンタ達二人の荷物が

 

  搭載されなかったんだよ~ん!」

    (注;実際にそう言っていた訳ではありません!)

 

 

  …ということだった。

 

   (全くの個人的な推測だけれども、荷物を預けたのが遅かったのか?)

 

 

 

 

 

  えっ⁉ 天下の?『日系航空会社』なのに⁉

 

  …と、考えたアナタは甘い。

 

 

 

 

  どんな『日系』だろうと、日本人の「上司」が居ようと、直接現場で働いているのは「現地人」であり、日本人ではありませんよ!

 

 

 

  とにかく。

 

  もちろん「荷物」は日本に到着次第、御指定の場所に御送りします!……とのことだったのだけど、状況はそう単純なモノではなかった。

 

 

 

  「ゆうご」さんと「Sさん」、二人分の荷物が積み残された……という状況なのに、何故か

 

 

  「御一人分は次の便に乗ったんですけど、

 

   もう一人分は

 

  (何故か)

   その次の便ということになっていまして……」

 

 

  Σ(・ω・ノ)ノ!

 

 

 

  …なんじゃそりゃ?

 

 

  それこそ「日本の常識」にドップリ浸かった人間だったら訳も判らず怒りだけが湧く場面だと思うが、そこはそれ、英国の「現場」を知る者同士。

 

 

  「ありそう~っ!」

 

 

 

  …と三人で顔を見合わせるだけで終わったのは、良かったと言えるのか?

 

  (と言うか、彼らが「旅慣れた」人達で 「最低必要なものは手荷物にしていますから~」…の一言で済んだことも大きいとは思うけどね)

 

 

 

  とにかく(三回目💦)

 

 

 

  例え荷物だけであっても「入国」扱いになる、ということで

 

 

  「万が一開ける必要がある場合に」

 

  …とかで二人が係員さんに荷物の『鍵番号』を聞かれたり、一緒に現場の最終チェックの職員に状況を説明したり……ということをしている間に当然私の荷物がやって来た。

 

 

 

  さて、これからは急がねばならんな……と気持ちを切り替え、既に手続きを終え出ようとしていた二人にお礼を言って別れようとした……ら。

 

 

 

 「あ~、ボク達、

 

 (国内線まで)

  リオさんを送りますよ~!

 

  運ぶ荷物も無くなったし!」