考えれば考える程気が重くなる訳 6年振りの帰省決定 ⑥ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  しかし、姉は何故突然(私にとっては)「突拍子がないこと」を言い出したのか?

 

 

 

  それはもちろん「推測」でしかないのだけれども、私には最低二つの理由が「見える」。

 

 

 

 

  一つ目、最大の理由はここに来て母の事に関して堂々と?「愚痴る相手」が欲しくなった、ということ。

 

 

 

  二つ目は先に書いたように小学校を卒業……つまりメデタク?「定年」になったこと。

 

 

 

 

 

 

  この二つは切り離して考えられないものでもある。

 

  更に言えば、コロナ少し前に子供達が結構連続して独立&結婚をし、家の基本が「夫婦二人」になったということ。

 

 

  しかも二人共コロナ禍直後くらいに結婚式を挙げる予定だったのがキャンセルとなったり何なりで、『世間体命』の姉としてはいわゆる「落ち着かない日々」であったろう。

 

  (私は「折角の御時世なんだから今こそ『オンライン結婚式』でもやれば?記憶に残るよ」と伝えたのだけれども完全無視された🤣)

 

 

 

 

  姪は昨年めでたく?式を挙げ、同じく昨年末には甥夫婦には子供が産まれ、姉はやっと?念願の『おばあちゃん』になることが出来た……が、甥夫婦は道内とは言え少し離れた町に住んでいるので(北海道の広さをナメてはいけませんで~!)そう頻繁に会える立場でもないし、比較的近い場所に住む姪夫婦も共働きで忙しい。

 

 

 

  そうなった事態からの「定年」である。

 

 

  家では同業である義兄と「仕事内容」のことでずっと愚痴り合うだけで、目の前に居る私(達)の事にはほとんど興味が無かったような姉。

 

 

  (最初の訪問の時に「こういうのも買ってあるんだよ~」と、床に積んであった本の中から数年前且つ新品同様の『地球の歩き方』を取り出してみせて来たことがあるが、「モト」に買わせた『イギリス生活便利帳』(もちろん英語の!)と一緒で、その後誰かがページを開いたとは絶対に思えない……!)

 

 

 

 

  姉は元々「仕事一途」というタイプではないが、同時に「これと言った趣味」も無い人間である。

 

  

  社会人になってから新たな趣味を見つけた……という話も全く聞かないし、当然話もしない。

 

 

 お姉さんの趣味は?

 

  …と聞かれたら、私は返事に困る。

 

 (唯一思い浮かぶのは「ソファに座り込んで鼻ホジリながらテレビ鑑賞」くらい……???)

 

 

 

 

  つまり。

 

 

  『元々無趣味な人間が急にヒマになった』

 

  …という訳だ……!