左様「思い込みが強い」と言うか「妙に生真面目」なところが垣間見られる「キヨさん」。
そんな彼女の『同僚』となる前の印象の一つに
「お洒落な人」
…というのがあった。
「お洒落」と言っても流行の品をとっかえひっかえ……という訳ではない。
多分、体型(典型的「細身」の日本人=華奢!)も大きいとは思うのだが、普段の恰好も立ち振る舞いも常に
「おっとりしていてセンス良く、上品」
…という印象が『あった』。
それが「崩れた」とは言わない。
今でも「下品な人」とは全く思わない。
ただ、これまでも書いて来たように
「へ~、こんなヒトだったんだ?」
…と思うことが多くなった、というダケなのだが『同僚』となって感じたその最たるものが「キッチンペーパー」だった。
仕事中の「キヨさん」。
時折いわゆる「水っ洟」に苦戦している時があった。
「花粉症なの?」
…と聞くと
「いやあ、実は
『寒暖差アレルギー』なんですよねえ」
(外気の寒さと、常に「お湯」を扱っているから?)
…へ~、そんなのあるのかあ、と思いつつ
(『ミキサー部屋』にある)
「『ティッシュ』を使えば?」
…と言うと、
「でもアレ、
『トイレットペーパー』ですからね~」
…そう、それは風邪気味で鼻水が止まらなかった時に私が持ち込んだ、お手製の「トイレットペーパー」ホルダーなのだ。
(注;コノ国では「ティッシュペーパー」は結構な高級品且つ余り売っていない)
当時『カミ』には「キッチンペーパー」しかなく、ソレを使うと直ぐ鼻が赤くなってしまうから私がホルダーを用意した。
それに対して「キヨさん」の答えは
「アタシのはね~、
とにかく流れ続けるんで、
直ぐ溶けるような
(トイレットペーパーのような)
モノではダメなんですよ~!」
…ああそうですか、じゃあ自分で対応してね……と思って以後、そのことで私から何か言ったことはない。
では、彼女はどうしているか?
なんと。
『カミ』の中で「ブルー・ロール」の通称である業務用の青いキッチンペーパーを
鼻の両穴に
盛大に
突っ込んだ『まま』
……半開きの呆けた口で仕事をしている。
いや、まあ『同僚』以外ダレに見せる訳でもないけどね……とは思う。
でも、その(辛さは判るが)傍目には「滑稽」としか見えない姿を見る度に、もっと他の対処方法はないのかな~?と思うと同時に
「へ~、こんな(ことが平気で出来る)
ヒトだったんだ?」
…と、素直に驚いてしまう私だったのでありました……!