私自身は『まだ』信じてはいない こちらの方は「一応」変わったとは思う ⑤ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  左様「思い込みが強い」と言うか「妙に生真面目」なところが垣間見られる「キヨさん」。

 

 

 

  そんな彼女の『同僚』となる前の印象の一つに

 

  「お洒落な人」

 

  …というのがあった。

 

 

 

  「お洒落」と言っても流行の品をとっかえひっかえ……という訳ではない。

 

  多分、体型(典型的「細身」の日本人=華奢!)も大きいとは思うのだが、普段の恰好も立ち振る舞いも常に

 

 

 

  「おっとりしていてセンス良く、上品」

 

 

 

  …という印象が『あった』。

 

  

 

 

  それが「崩れた」とは言わない。

 

  今でも「下品な人」とは全く思わない。

 

 

 

 

  ただ、これまでも書いて来たように

 

  「へ~、こんなヒトだったんだ?」

 

  …と思うことが多くなった、というダケなのだが『同僚』となって感じたその最たるものが「キッチンペーパー」だった。

 

  

 

 

   仕事中の「キヨさん」。

 

   時折いわゆる「水っ洟」に苦戦している時があった。

 

 

  「花粉症なの?」

 

  …と聞くと

 

 

   「いやあ、実は

 

   『寒暖差アレルギー』なんですよねえ」

 

   (外気の寒さと、常に「お湯」を扱っているから?)

 

 

  …へ~、そんなのあるのかあ、と思いつつ

 

 

 (『ミキサー部屋』にある)

  「『ティッシュ』を使えば?」

 

  …と言うと、

 

 

  「でもアレ、

 

  『トイレットペーパー』ですからね~」

 

 

  …そう、それは風邪気味で鼻水が止まらなかった時に私が持ち込んだ、お手製の「トイレットペーパー」ホルダーなのだ。

  (注;コノ国では「ティッシュペーパー」は結構な高級品且つ余り売っていない)

 

 

 

  当時『カミ』には「キッチンペーパー」しかなく、ソレを使うと直ぐ鼻が赤くなってしまうから私がホルダーを用意した。

 

 

 

  それに対して「キヨさん」の答えは

 

 

  「アタシのはね~、

 

  とにかく流れ続けるんで、

 

  直ぐ溶けるような

 

 (トイレットペーパーのような)

  モノではダメなんですよ~!」

 

 

  …ああそうですか、じゃあ自分で対応してね……と思って以後、そのことで私から何か言ったことはない。

 

 

 

 

  では、彼女はどうしているか?

 

 

 

 

  なんと。

 

  『カミ』の中で「ブルー・ロール」の通称である業務用の青いキッチンペーパーを

 


   

  鼻の両穴に

  

  盛大に

 

  突っ込んだ『まま』

 

 

  ……半開きの呆けた口で仕事をしている。

 

 

 

 

  いや、まあ『同僚』以外ダレに見せる訳でもないけどね……とは思う。

 

 

  でも、その(辛さは判るが)傍目には「滑稽」としか見えない姿を見る度に、もっと他の対処方法はないのかな~?と思うと同時に

 

 

 

  「へ~、こんな(ことが平気で出来る)

 

   ヒトだったんだ?」

 

 

 

  …と、素直に驚いてしまう私だったのでありました……!