ま、『話のネタ』になるからエエけど~? ㊤の4 ミドリのバアさん・結 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

  「ないっ! ないっ!!」

 

 

 

   パニックになり、騒ぐ「ミドリのバアさん」。

 

 

 

 

  すると、折角来たばかりの「レジおばさん」がレジを開けることもなく彼女に駆け寄り

 

 

  「最後に使ったのはっ⁉」

 

 

 

  「あ~っ、う~っ……!」

 

 

 

  「何処で最後に使いました⁉」

 

 

 

  「あ~っ、あ、あ~っ、

 

   あっちのお~、

 

   あそこら辺でぇぇ~!」

 

 

  …と店の奥を指差すバアちゃん。

 

 

 

  すると「レジおばさん」は彼女を置いたままそっちに探しに行ってしまった。

 

 

 

  残ったのは、オロオロする「バアちゃん」と、レジを中途半端にしたままだからどうすることも出来ない「レジ子ちゃん」。

 

 

 

  後はドンドン長くなる『熱視線』の客・予定者の数名、か。

 

 

 

 

 

  お許し頂きたい。

 

  正直私は目の前の「ミドリのバアちゃん」を…

 

 

 

  首を根っこから蹴り砕いて

 

  その頭部を100m先の

 

  海に向かって蹴っ飛ばす

 

 

 

  ……妄想をしながら待っていた。

      (だから根はガサツで狂暴!🤣)

 

 

 

  きっとこのバアさんはコノ調子で一生過ごして来たんだろうな~、とは思いつつ、こういう人達には自分が

 

 

  『ヒトの時間を奪っている』

 

  …という意識は微塵も無いよな……などと考えていた私。

 

 

 

 

  とは言え、そう待たせる程でもなく「レジおばさん」がくたびれたバックと一緒に戻って来た。

 

 

 

  やれやれ!

 

 

  これでロンドンだったら確実にバックは既に無くて、そうなるとバアちゃんはもっとパニックなって、警察か救急車が呼ばれることになって……となった……よね?

 

 

 

  そう考えると「田舎で良かった」と言うべきか?

 

 

 

  とにかく、「レジおばさん」は特に恩を売る態度もなくバックをサッサと「ミドリのバアちゃん」に渡した後、レジを開けて私の対応をしてくれた。

 

 

 

  「本日の全ての元凶」

 

 

 

 …であろう「ミドリのバアさん」は、「レジおばさん」に向かって一言お礼を言った後は、手を動かさないまま嬉しそうに「レジ子ちゃん」相手に『口ダケ』を動かし続けた。

 

 

  ……サッサと財布出せよ。

 

 

 

 

  もちろん(?)彼女は私が店を出た時でも、未だ店内に居た……!

 

 

 

  コノ国で『買い物一つ』にやたら時間が掛かる理由の一つがこういうところにある。

 

 

 

  でもまあ、これだけ酷いことはコノ国でも流石に滅多に無いよね~、と直ぐ気を取り直した私。

 

 

  取り直した。

 

 

  …のに、その日私は再び

 

 

  「最近では滅多に無いこと」

 

  …に遭遇してしまったのでありました……!