私に対して 『キュリさん』がどんどん「ホンネ」で接してくるようになればなるほど、私は常に「ある人」を思い出すようになっていた。
そう、それは私が生まれた時からの付き合いの人物……『実母』。
彼女と接している時にずっと流れる「モヤモヤした不快感」はまさに母との「ソレ」だった。
「慣れ」と「同情」と「諦め」が混じった感覚……とでも言うか。
特に私が「ああ、同じだ…!」と感じたのは、当人達は絶対にそうは思っていないだろうが
「実はかなり『下半身』好き?」
…と言いたくなるような、彼らの強引な「話の持って行き方」だった。
正直二人共、思い出すのも不愉快になるような事を……それこそ放送禁止用語のようなレベルの言葉を……平気な顔で言って来る。
それを今一々書き出すようなことはしないが、そういう時にこちらが下手なことを言うと
「そんなつもりで言っているんじゃないのに…」
…と言いたくなるようなエゲツない「絡み」をしてくるので尚更気分が悪くなる。
それは不思議と……と言うよりも、これは『経験値』として断言出来ることだが、そうやって普段から「上品」「下品」ということを簡単に口に出し、また他者を簡単に「下品」と決めつけるような人ほど……いわゆる「下品な話」が大好きだよね、と思う。
そして、これも二人に共通することと言えるかも知れないが自分の言動が「下品」になっていることに気が付いていない、ということ。
それでも若い時は上手に?「ホンネとタテマエ」「ウラとオモテ」を使い分けていたのだろうが(少なくともウチの母はそうだった)……「そういうヒト」ほど年を重ねる程に
「本性が隠せなくなっている」
…と感じるのは、私だけだろうか?
「アタシだってさあ、出るとこ出る時にはチャンとやってるのよ~!
実家で電話受ける時なんて、声色も替えて
『そうでございますか~、そうですわねえ~』
…とか言っているんだよ~、ぎゃっはっは!」
……いや、判りますよ、十分。昔からウチの母や姉はもっと凄いから…。
「この前、妹(注;彼女は三姉妹の真ん中)とスカイプで話していたらさ~、
生意気にも
『おねえちゃん、下品になったね~!』
…なんて言うんだよ~!
そりゃアンタ、こんな国に何十年も住んでいたら、
下品になるわよ! ねえ?」
……いや、そういうことは完全に『個人差』だと思いますよ、私は……!