前から何度も書いているように、私は全ての人間関係というのは
『ギブ・アンド・テイク』
…でしか成り立たない、と考えている。
もちろん、「親密度」で内容は変わる。
例えば通りすがりの人へのちょっとした親切に対してだったら「ありがとう」の一言でお互い十分幸せになれるだろう。
一見全く関係が無いような「著名人の名言」と言えるような言葉だって、一つの『ギブ』であり、それに自分が感動したり「目からウロコ」になれば立派な『テイク』だ。
しかし、逆にどんなに親密な間柄であってもどちらか一方が
「私ばっかり!」
…という気持ちになったとしたら関係は崩れて行くのばアタリマエ、じゃないだろうか?
翻って『キュリさん』、自身は全く気が付いていない(いわゆる「無意識の意識」)ようだったが
「コノ人は(今の)『私』にとってトクか否か?」
…ということが「大前提」、いや、もっと言えば
「それしかない」
…という事なのだろう、という態度はハッキリしていた。
彼女が「ホンネ」だったのは特に「聞き流す」=「何でも聞いてくれる」ワタシだったから尚更だったのかもしれないが、彼女の話の端々に直ぐ
「あ、ソレ、興味ない!」
「そんなの、勿体ない!」
「アタシが損になる!」
「馬鹿らしい!」
…という言葉が挟まれ、私が『町内会』と呼ぶ日本人ママ友の集まりに彼女を招待した後なども
「もう、ああいう集まりは要らないから、誘わないでね!
ああいう人達に関わってもトクにならないもの!
〇さんと△さんって人は後で役に立ちそうだけど、
後は全く興味ないから!」
……( ̄□ ̄|||)
別にいきなり「親友になれ」なんて言ってるワケでもない。
何より、折角何かの縁で近くに住む日本人同士、「顔見知り」になるくらい別に損なことなどないと思うのだけどね……!
でも、それこそ「相手」も自分と同じ考え……
「下手に知り合いになったらタカられる」
…とでも考えて(いや、これも無意識だろうけど)いたんだろうか?
というのも、ある日私が元同僚である『ヘレナ』(参照;ケアハウス顛末記・才女『ヘレナ』 1&2 )に道で偶然会ったのよ…という話を彼女にしたら、また「真顔」でこう言って来たのだ。
「何で直ぐお茶にでも誘わなかったの?
自分も日本語教えるからとか何とか言って、
ロシア語を教えて貰えばイイじゃないの!
これからの世界はロシアよ!
タダでロシア語習って、彼女からちょっと金持ちのロシア人ビジネスマンでも紹介してもらいなさいよ!」
……( ゚Д゚)?????
彼女自身が「そういう発想」しか無いから、周りも「そういう発想」でしか近づいて来ない、ということだろうか……???
そう言えば誰かが言っていたな……言葉でも、人格でも、
「無いモノは、出て来ない」
……って……!