このブログでも何度か触れてきた小澤征爾さん。
僕は高校生の時に
その著書「ボクの音楽武者修行」を読んで
音楽の道で生きていく勇気をもらい、
最近も村上春樹著「小澤征爾さんと、音楽についての話をする」を読んで、面白がっている途中でした。
小澤征爾、何が凄かったかって、いろいろあるでしょうけど、
今感じるのは、あんなに長く世界のトップを走って来たのに、
若い時に音楽にワクワクしたときめきや憧れの気持ちを
そのままずっとずっと持ち続けていたということでしょう。
ここ数年の映像を見ていても、
オケを振りたくてしょうがない、
大切な仲間と音を出したい、
新しい才能に触れたい、
そしてまだまだ勉強したくてしょうがない、
そんな気持ちで溢れんばかりでした。
人はどうすればそうやって生きていけるのかといえば、
それは勉強と練習でしょう。
って、そんな大袈裟な模範解答な話ではなく、
少しずつでもいいから常に新しい発見や
ちょっとした成長があれば好奇心は続く。
付け加えるならば、小さな感動と興奮がたびたびあれば
生きていけるのでしょう。
そんなことをマエストロから学ばなくてはならない
と思っています。
冬のチャイコフスキー、前ブログの5番に続いての6番「悲愴」。
2008年ベルリン・フィルとのベルリンでのライヴを。
心よりご冥福をお祈りいたします。