木村林太郎ブログ~リンタウロスの森
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ケルトとイタロの旋律

 2026年2月11日(祝) 

「ケルトとイタロの旋律」 


会場 ラ フィエスタ

神奈川県横浜市神奈川区六角橋2丁目14-3

SSビル1階(東急東横線「白楽」より徒歩5分)


17時オープン/18時スタート

 出演
矢島絵里子(フルートほか)

 HINA(ケルティックハープ、ボーカル) 

木村林太郎(ケルティックハープ、ボーカル) 

 チャージ2000円(+2オーダー)


「美しい旋律」をキーワードに、アイルランド、スコットランドやイタリアのさまざまな地域、時空を往き来する音楽と言葉の旅。

ケルトの歌めぐり 北海道シリーズ2025 その5

10月10日

宿泊した「ニュー温泉閣」は以前よりも客室が増えていて、自分はとても快適なニュータイプの部屋で熟睡した。8時30分すぎに朝食会場へ行くと、他のメンバーまだ誰も起きていない様子だった。配膳の女性の方はベテランの山菜採りでもあるようで、頻発するヒグマ問題について地元の方ならではの見解を聞くことができた。それから部屋でもう少しゴロゴロして10時にチェックアウト。今回も本当に世話になった仁哉さんが見送って下さった。毎回、豊富での時間は短くも濃厚で楽し過ぎる。遠からずまた戻って来れますようにとそっと祈りながらニュー温泉閣を離れる。



国道40号線に出て、我らのハイエース号は仙台以来二度目の給油。この日演奏予定はなく、翌日の演奏地、名寄へ移動するのみ。なかなか来られない道北の風景を楽しむ。サロベツ原野、そして最北端の宗谷岬。時折雨まじりの曇天でこの日も宗谷岬は寒く、汁物の店が繁盛していた。



それからオホーツク海に沿って南下。お気に入りのスコットランド音楽を聴きながら海の色や波の形を眺めるのは至福のひととき。浜頓別からは内陸へ。かつては天北線の通った地も人里は少なく、豊かな森の中をひた走る。中頓別のセイコーマートで英美里氏に勧められるまま、ついにセコマTシャツを購入。音威子府を過ぎ、すっかり薄暗くなった道をひた走り、ついに名寄郊外の丘の上に建つ「なよろ市立天文台きたすばる」に着いた。

自分は天文の知識は非常に乏しいながら、かつては千葉県のある市の市民天文愛好会にも所属し、流星群の観察ツアーに出かける程度には星空観察が好きだ。振り返れば北海道千歳市、また東京では四ヶ所のプラネタリウムでの演奏経験もある。そんな中でもこの「きたすばる」はずっと憧れの場所だった。今回のコンサートについて事前にメールでやり取りさせて頂いたスタッフの方々と初めて直接お会いし、翌日のコンサートについて早速打ち合わせ。演奏会場となるのはプラネタリウムではなく、レクチャールームというゆったりとした広さの細長い部屋。前方にはスクリーンがあり、何と明日は天文台のスタッフの方々が撮影された写真を演奏中に投影して下さるとのこと。意見交換の末、本番はその写真をバックに演奏させて頂くことになった。

打ち合わせの後はプラネタリウムで台長(天文台なので館長ではなく台長)の村上さんナレーションによる番組「スパーク」を鑑賞。観客は我々だけだった。さらにその後、この天文台の名物である望遠鏡を見せて頂いた。あいにくの曇り空で星空を眺めることは叶わなかったものの、その望遠鏡自体が大変貴重で、圧倒されっぱなしだった。

前日のうちに会場の下見をさせて頂けてひと安心。夕食は名寄の町まで出てお洒落なイタリアン。十月上旬にも関わらず気温は零度以下まで下がる寒い夜だった。


ケルトの歌めぐり 北海道シリーズ2025 その4

小学四年生の頃「北海道自然の村」という企画でサロベツ原野を見渡す旧豊徳小学校に十日間ほど寝泊まりして以来、今も豊富町と浅からずご縁が繋がっていることをとても幸せに思う。現地の方によると豊富町は日本海に面した海岸の地区、豊富駅もあるセントラル地区、そしてさらに内陸に温泉地区などがあり、中学生くらいまではそれなりに地区ごとの対抗意識もあるらしい。今回お世話になるのは昨年温泉地区にできたばかりの「すずパンcafe」というお店。繰り返しお世話になっている老舗旅館ニュー温泉閣の上坂仁哉さんにご紹介頂いてコンサートが実現した。小樽からの長いドライブの末にすずパンcafeに着き、車を降りると早くも冬の気配を感じるほど空気がひんやりしていた。こんなに遠くまで、ある意味で季節を越えてまで共に旅をしてくれているメンバーとの絆がただただありがたい。すずパンcafeは大きな牧場の脇にあるかわいらしいお店で、中はくつろいだ雰囲気。初めてお会いするオーナーの鈴木さんは物静かで、穏やかな笑顔の持ち主だった。仁哉さんと国分さんが早くも会場のセッティングを進めて下さっていた。国分さんには2014年zabadak吉良知彦さんや菅野朝子さんと豊富セントラルの「ふらっときた」でのコンサート以来、サロベツ湿原センターでの演奏時などにもとてもお世話になっている。この編成に初めて合流する英美里氏とのリハーサルは問題なく進んだ。みんなが個人的な準備を入念にしてくれたから可能なことだ。cafeの窓からは牧場とその向こうの美しい夕焼けが見えて、リハーサルの合間にしばし見惚れた。


(撮影、斗亜さん)

仁哉さんをはじめ地元の方々がたくさん宣伝して下さったおかげで、開演時間間際になると客席の椅子が埋まった。前回、前々回豊富で演奏した時にもいらして下さっていた方のお顔もあちらこちらに見える。湿原センターでのコンサートからのご縁である嶋崎さんや西尾さん、中島さんのお姿も。平日の夜に本当にありがたいことだ。

本番は前回の豊富温泉でのライブと同じく仁哉さんがPAオペレートをして下さった。仁哉さんは豊富温泉の未来を担うキーパーソンの一人だが、かつては音響の道を志していたその道のプロフェッショナル。今回も素晴らしい音づくりをして下さった。斗亜さんは「愛のあるリバーブ」と大喜びだった。豊富で演奏する時は毎回、聴いて下さる皆様のノリの良さに驚く。今回も決して楽しい曲ばかり演奏している訳ではないのに関わらず、我々の音楽に深く入り込んで下さっていることを感じる。アヌーナのリーダー、マイケルが口にする「演奏者と聴く人のエネルギーの交換」が良い形で行われ、幸せな時間になる。終演後にも残る熱気、交歓は嬉しいものだった。やっぱり豊富、大好きだ。

次にお会いできるのはいつになるか、名残を惜しみつつ片付けをしても長い一日はまだ終わらない。とても素敵なママとマスターのいるスナックで日付けが変わるまで打ち上げ。仁哉さんや削蹄師のツカサさんたちにお世話になり、夜まですごく青春的だった。宿に引き上げた時には午前二時。それでも豊富温泉の名湯にゆっくり浸かってから布団に入った。

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