5年半ぶりに夫がスリップをして、ほんの数日後。
夫は相変わらず、
「タイガーバームが欲しい。
1500円必要だ。」
とほざいていました。
(口が悪くなり申し訳ございません。
私の本心です。)
私は、
「そんなお金ない。
どうせ咳止め薬ブロンに使うんじゃないかと疑っている。」
そこで大喧嘩。
本当にもう追い出したかったです。
悔しくて悔しくてたまりませんでした。
翌日、私は仕事帰りに落ち着いてメッセージを送りました。
「『お金が欲しい』と言わないでほしい。
うちにはお金がない。」
夫からの返信は、
「昨日はごめんなさい。
言わないよ。
本当にごめんなさい。」
私は家に帰る前に念のため、銀行のATMでキャッシュカードの暗証番号を変更しました。
それまでは家族全員の暗証番号は、夫と私の結婚記念日でした。
もちろん手持ちの現金もすべて銀行のATMへ入金しました。
しかし私が家に帰ってすぐ…
夫が
「理解してほしい。
本当に1500円が必要なんだ。」
残念ながら、目の瞳孔は開き、咳止め薬を乱用しているのはわかりました。
「お金はない!」
と怒ると、夫は逆ギレをして私の財布を取り、キャッシュカードを奪い、逃走しました。
スリップしてたった数日でこれです。
お金を盗られる、
これは依存症の家族あるあるでしょう。
お金を盗られることは、一気に無力感に襲われ、
私の家族の尊厳を踏みにじられた気分になります。
子供たちに使えるはずの貴重なお金が、
夫の乱用するバカな市販薬に替わるんですから。
銀行のキャッシュカードは私が暗証番号を変えていた為、お金を下ろせず、
10分ほどして血相を変えた夫が戻ってきました。
私はマンションの外の廊下へ逃げました。
夫は私を追いかけてきました。
夫は背が高く筋肉質。
私は日本人でも背が低い方です。
マンションの外の廊下で、
(マンションの外に投げ飛ばされるかもしれない…!)
まあまあ高層階に住んでいて、本当にそう思いました。
夫はそんな顔をしていました。
私はスマホを片手に、必死で119を押そうとしましたが、飛びかかってきそうな夫を前にできませんでした。
何度も殴られました。
私はその時、こう思いました。
誰も助けてくれない。
神様すら助けてくれない。
だって神様はいない。
神様がいたら、何も悪いことをしていない私が今、死の恐怖に直面しない。
依存症はこの世で一番おそろしい病気だ。
こんな病気がこの世に存在するなんて、
神様なんていない。
マンションの廊下で騒いでいたので、誰かが出てきました。
コミュニティで本当に恥ずかしく、辛いです。
夫は、家の中に入っていきました。
夫が籠城したのは、玄関すぐ脇の第1子の部屋。
とはいっても子供たちはいまだに、和室の部屋でみんなで川の字で寝ており、
自室に机はあっても、宿題はいつもリビング学習。
だからあまり使われてはいない、一応第1子の部屋です。
間取りは少し違いますか、こんな感じ。
私は警察に電話をしました。
「夫が暴れています。
夫は薬物依存症です。
私は殴られました。
子供3人います。
夫を逮捕してください。
そして夫を病院へ入院させてください。」



